Peggy Pro
Peggy Proは、Windows版のプログラミング・エディタです。
Peggy Proは、普通のテキスト・エディタと何が違うかというと、
以下の様な機能が強化されています。
- プロジェクト機能
- Make機能
- Grepジャンプ/タグジャンプ機能
- シンボル検索/アウトライン解析機能
- ファイル比較/パッチ機能
- CVS/RCS/VSSによるバージョン管理機能
- 言語のキーワードの色付け/補完/ブラウズ機能
- 正規表現による文字列検索機能
- ボタンとショートカットキーのカスタマイズ機能
- 6種類の漢字コードと3種類の改行コードに対応
- キーボードマクロ機能
- 画面分割機能
- プリティプリント機能
対応する言語は、C/C++, Java, Makefile, HTML, Perl, JavaScript等多才です。
Tcl/Tkは正式に対応していませんが、Peggyの拡張機能で対応できます。
Peggyシリーズは、Peggy Pad、 Peggy、 Peggy Pro、Peggy Pro for Oracleの4種類があります。
Peggy Padは、機能限定版のためフリーですが、
色付けDLLを使えばコメントとキーワードに色が付きます。
キーワード入力の補完とブラウズをするにはPeggy以上に移行する必要があります。
Tcl版色付けDLLはこちらからダウンロードできます。
以下はフリーのPeggy Padの画面です。ウィンドウはSDI形式です。
Peggy Proは、Peggyシリーズ最強のエディタです。
有償ですが、各種学校へのフリーライセンス制度があります。
とにかく機能は強力で、ボタンやショートカットキーもカスタマイズできます。
以下はPeggy Proの画面です。ウィンドウはMDI形式です。
それではPeggy Proの強力な機能を紹介します。
言語キーワードの補完/ブラウズ機能
Peggy Proは言語のキーワードの色付け以外にも
キーワード入力の補完と候補のブラウズができます。
プロジェクト機能
プロジェクトを作成してファイルを登録すると一覧が表示されます。
登録したスクリプトをダブルクリックして実行したり、
実行結果をアウトプットウィンドウにリダイレクトできるので、
DOS窓やエクスプローラを使う手間を省けます。
Make機能
プロジェクトでスクリプトを登録するのと同じ要領で、
Makefileを登録すれば、TclProでコンパイルする手続きを記述できます。
また、TclProでコンパイルしたバイナリを登録すれば、
プロジェクト一覧から実行させることができるので、
DOS窓やエクスプローラを使う手間を省けます。
Grepジャンプ
Grepジャンプはファイル、フォルダまたはプロジェクトから文字列を検索し、
アウトプットウィンドウにリダイレクトされた結果から文字列の場所にジャンプできます。
タグジャンプ
タグジャンプはアウトプットウィンドウにリダイレクトされたエラーから
エラーの場所にジャンプできます。
タグジャンプできるデフォルトの行形式は、
ファイル名、区切り文字、行番号
ですが、正規表現で特殊なタグパターンを記述することで、
異なる行形式であってもタグジャンプが使えるようになります。
tclshのエラーメッセージは(file "sample.tcl" line 6)の行形式なので
正規表現で書くと以下のようになります。
^\s*\(file\s+([^]+)\s+line\s+([0-9]+)\)
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シンボル検索
TAGSファイルを作成すると、アウトライン解析で関数のブラウズをしたり、
関数の参照箇所から定義箇所にジャンプすることができます。
TclのTAGSを作成するには、share/etagsdef.txtファイルに以下の記述を追加する必要があります。
// Tclのprocの正規表現
"/proc[ \t]+\([^ \t]+\)/\1/"
"Tcl"
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CVSソース・バージョン管理
CVSのフロントエンドの機能を持っています。
Peggy Proには、import, checkout, loginといった機能がないので、
それに関してはcvs.exeまたはWinCvsで行う必要がありますが、
CVSステータス機能は使いやすく、作業リビジョンとリポジトリリビジョンの状態の確認ができるので大変便利です。
CVSの機能の詳細はこちらを参照してください。
PDFで配布されているRCS/CVSバージョン管理ガイドは一読の価値があります。
漢字コードと改行コード
3種類の改行コードと6種類の漢字コードに対応しています。
漢字コードは、SJIS、EUC、JIS、Unicode、UTF7、UTF8に対応しています。
改行コードは、CR+LF、LF、CRに対応しています。
ファイルを開く時に漢字コードと改行コードは、自動認識されます。
プロジェクトによる学習機能もあります。
ファイル比較/パッチ機能
2つのファイルまたは2つのフォルダの比較をビジュアルに行うことができます。
比較結果を見ながら、比較差分を右から左(その逆も)へ移すことができます。
その他
他にも強力な機能がありますが、すべて紹介できないので実際に使ってみて実感してみてください。
初心者/初級者の方はシンプルなPeggy Padでも十分だと思いますが、
発売元のアンカーシステム(株)から30日間のお試し版が提供されているので、
是非試してみてください。秀○とかよりずっと気に入ると思います。
TclPro+Peggy ProでプロフェッショナルなTcl開発環境を構築できます。
Anchor Systems