tkBuilder

tkBuilderは、TclとBWidgetで記述されているGUIビルだです。最新版は、Version1.0.2aです。
ツリー状にWidgetを置いていってウィンドウやダイアログのレイアウトができます。
レイアウトした結果は、Tclのソースコードに落とすことができます。

インストール

インストールは、tkBuilder1_0_2a.zipを解凍するだけです。
tkBuilderにはBWidgetが添付されているので、別途インストールする必要がありません。

起動

tkBuilder/tkBuilder.tclをwishを使って起動します。

メインウィンドウ

起動するとメインウィンドウが開きます。ウィンドウは1つのメインウィンドウに統合されています。
基本的には、WidgetツールバーからWidgetを選択してツリー状に配置していくだけです。
レイアウト方法は、place, pack, gridから選べます。通常はgridを選択して問題ないでしょう。

ツリー状に配置した後に、Attributesタブのorientでスクロールバーの向きを調整して、
Layoutタブのrow,column,stickyで各々のWidgetのレイアウトとリサイズの設定を行います。
この操作を行うには、Tclのレイアウト・マネージャの知識が必要なります。
スクロールバーとテキスト等のリンク設定は、テキストのAttributesタブのxScrollCommand,yScrollCommandと
2つのスクロールバーのAttributesタブのcommandにTclのコードを埋める必要があります。
ただし、gridを使った時のリサイズ指定の方法がないようである。非常に使い勝手は悪いですね。

とりあえず、ボタンとテキストとスクロールバーを置いて微調整してみました。
完成したら、Run Projectボタンを押してテストします。
思った通りにレイアウトできているか、ちゃんとリサイズするか等を実際に動かしてテストします。

問題がなければ完成です。

そして

tkBuilderを使ってみると、使い勝手の悪い点ばかり目立ちます。
例えば、Widget名を入力する時に先頭にドットを入れてはいけないが、
Tclコードを書く場面ではドットが必要になる等の矛盾があります。
GUIビルダとしては、SpecTclVisual Tclの使い勝手に遠く及ばないように思います。