VMware WorkstationでTcl/Tk

最近、VMware Workstationを動かすために、高性能のPCに買い換えました。(自慢話はこちら)
VMwareを使うと、Windows上でLinuxをバーチャルに動かすことができて、
1台のPCでデュアルブートしたり、PCを複数台用意する必要もありません。
しかも、性能も優れていて、Pentium 4のCPUなら十分に実用的です。

Turbolinux10 on VMware

Turbolinux10のインストール

Windows XP ProfessionalにVMware 4.5.2をインストールして、
ゲストOSとして、Turbolinux10をインストールした。

新しい仮想マシンを作る時のネットワーク接続方法は"NATを使用"を選択すると
ゲストOSにIPアドレスを割り当てる必要がないので便利である。
それ以外は、通常のPCと同じようにインストールします。

Turbolinux10をインストールした後、VMware Toolsをインストールする。
インストール手順は以下の通りです。

まず、VMwareのCD-ROMをドライブに挿入し、
VMwareのメニューで"VM" → "VMware Tools インストール"をクリックする。
次に、rootでログインして以下のコマンドを実行する。

# mount /dev/cdrom /mnt
# cd /tmp
# tar zxf /mnt/vmware-linux-tools.tar.gz
# umount /mnt

# cd vmware-tools-distrib
# ./vmware-install.pl 

# vmware-toolbox &

起動時にvmware-toolboxを自動実行したい場合は、~/.kde/Autostartフォルダに
/usr/bin/vmware-toolboxのリンクを作成する。

XFree86 4.3 SVGAドライバのインストール

これだけでは、ブラウザのリンク色が黄緑になる現象が起こるので、
XFree86 4.0 SVGAドライバ(LinuxゲストOS向け)をインストールする。
こちらにソースからビルドした安定版のvmware_drv.oを置いておきます。

rootでログインして以下のコマンドを実行する。

# cp vmware_drv.o /usr/X11R6/lib/modules/drivers/vmware_drv.o 
古いvmware_drv.oのバックアップを取っておいた方が良いでしょう。

Linux(ゲストOS)インストール時の注意

Windows(ホストOS)上でAltIMEChgkeyなどを使ってCtrlとCapsキーを入れ替えている場合、
VMwareのゲストOSではキーを入れ替える必要はありません。
ホストOSとゲストOSで入れ替えてしまうとゲストOSのCtrlキーが操作不能になります。

Tcl/Tkの動作確認

Turbolinux10には、Tcl/Tk8.3.5がインストールされている。(最新版はTcl/Tk8.4.7だ)
とりあえず、ActiveTcl 8.4.7.0もインストールした。正常に動作している。

まずは、自作のTkEngine V1.2で性能測定をした。
意外にもゲストOSの性能がホストOSを上回ってしまった。

環境TkEngine値
EPSON Endeavor MT8000
Pentium4 3.20GHz HT (i915G内蔵グラフィックス)
Turbolinux 10 (VMware)117
Windows XP (Cygwin)99
Windows XP94
NEC ValueStar
Pentium3 800MHz (i815E内蔵グラフィックス)
Turbolinux 1061
Windows XP31
NEC VersaPro
Pentium M 1GHz (MOBILITY RADEON 7500)
Turbolinux 10167
Windows XP61

結論

WindowsとLinuxが同時に使えるというソリューションは大変素晴らしいと思う。
VMwareでの実行性能は思っていたより速く、PCはこれ一台で大丈夫そうである。
とりあえず、VMwareは1本持っておきたいソフトウェアですね。($189.00 (US$))
誠に勝手ながら、2004年のLinuxディストリビューション of the yearもTurbolinux10と決定します。(^^;

リンク