WinMe IEの危険な罠
WinMeのMy Pictures機能の重大な問題を提起します。
WinMe入りのPCを買った日に危険な罠にはまってしまいました。(;_;)
デジカメで撮った画像をすぐに見たかっただけなのですが...
問題のソフトウェアは以下の通りです。(まだ他にあるかもしれません)
すべてWinMeに標準で搭載されているソフトです。
問題
上記ソフトには画像を拡大/縮小させるボタンの他に画像を回転させるボタンが付いています。
すべて共通のボタンであることから、共通のモジュールを使っていると思われます。
この回転ボタンを押すと画像の表示が回転するわけですが、
なんと、ボタンを押した瞬間に画像ファイルにその回転の結果が書き戻されてしまいます。特にイメージプレビューという言葉を信用して、表示上回転させるだけだと思っていると、痛い目にあいます。
デジカメで撮ったExifファイルを回転させてしまうと、Exifファイル内のカメラ情報の一部が欠落してしまい、デジカメに画像ファイルを戻しても「画像ファイルではありません。」というエラーになって見られなくなってしまいます(G1で確認)。
回転後の画像ファイルのサイズは小さくなっていることから、画質の劣化もあると考えられます。
WinMeのHELPで確認してもこのような注意書きは見当たりません。これは100歩譲って仕様だとしても納得できません。
このような現状を踏まえ、WinMeユーザで画像を閲覧される方は注意してお使いください。
特にこの回転ボタンを見かけたら触らないようにしましょう。危険です。(^^;)
本件に関するMS社の見解
さっそくMS社のサポートセンターに電話して聞いてみました。
予想通り「これは仕様です。Exif情報の欠落に関しても責任を負えません」
という回答でした。
このような仕様を見直すかどうか聞いてみたところ、
「仕様変更するお約束はできません」
という回答でした。まったく話にもなりませんでした。
カメラ情報の一部が欠落
Exifファイルを回転させると、サムネイル画像へのオフセットとサイズ情報のタグがコメント化されてしまいます。元は0x0201,0x0202タグだったのが両方とも0x9286タグになっています(以下参照)。0x9286タグはコメントのタグを意味します。
サムネイル画像自体は残っていることから判断して、MS社の技術者は本画像を回転させる際にサムネイル画像も回転させるのが面倒なので、サムネイル画像情報をコメント化し、サムネイル画像が入っていないように装ったのではないかと思われます。
つまり、故意に欠落させているわけで、欠落させていることを知らないはずはありません。
ExifDump for Tcl/Tk