日記(不定期)

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11月

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11月21日(日)

何となく始めてとりあえず一週間続いてしまった。特にを書いたつもりはないけれど,いろいろと作為(伏線とかレトリックとか)が含まれているで,ご注意下さい。まあ後いつまで続ける気力があるかは,まあその時になってみないと分からないよね(なんとなく投げやり気味)。

日中の行動はヒミツ。実はごろごろとしていただけ。『ヒトクイマジカル』などぱらぱらと読み直し。

東京ナミイ BANDのインストアライブは今日かと思ったら昨日だった。最近そんなんばっか。ちなみにCDもよかったけれど,先日のライブに比べると少し物足りない感じ。やっぱその場で聴くのは迫力が違うからね。こういう時に自分が東京に出てきて暮らしていてよかったと思う。もちろん地方都市には地方都市でいろいろとライブハウスとかあると思うので,ぜひ機会があれば行ってみてください。7年ほど住んでいた松山にもジャズの生演奏がある店がいくつかあるらしいが,当時はその存在さえ知らなかった。もったいないことをしていたと思う。実家がある長野だって,毎年ジャズフェスティバルが開催されているらしいし。

夕方より熱帯魚屋と本屋をめぐる。買った本:森博嗣『六人の超音波科学者』,山田風太郎『姦の忍法帖』,松浦理英子『葬儀の日』。りすかを買うか迷って,今回もやっぱりやめる。積ん読本がミステリーだけでも20冊を超えたので,今日買った本を読むのはしばらく先のことになりそう。

夜,舞城王太郎『みんな元気。』を読了。5つの短編が入っているのだが,表題作だけまだ読んでいなかった。感想はまた明日。

11月20日(土)

珍しく土曜日なのに8時前に目が覚める。午前から職場に出て一仕事。自分の仕事部屋に鍵がかかっていなかった。「ふとドアを開けると,そこに死体が転がっている」というシーンを想像。ミステリーの読みすぎだねえ。けして見たくはないけれどさ。映画でもテレビドラマでも死体が出てくるシーンは嫌い。ホラー映画なんてさらさら見たくはない。母は子供の頃,首つりの自殺死体を見たことがあるらしい。僕はまだ病気で死んだ人しか見ていない。「できたら見ないですませたい」っていうのは,ある意味で差別的発言なのだろうかと,ちょっと悩む(言ってることの意味わかる?)。

夕食後,森奈津子西城秀樹のおかげです』を読む。いかん,おもしろすぎる。「悩める人類に大いなる福音を授ける、愛と笑いとエロスの全8編」らしい。一応(題材は)SFなんだけれど,だいたいがレスビア〜ンな話で,それからマゾヒズムとかオナニーとかそんなんばっかり出てくるんだけれどね。いかんいかん。こんなの(失礼!)を読んで馬鹿笑いしててよいのだろうか? 個人的には「天国発ゴミ箱行き」が好みです。死んで天国にいった若者が来生に生き返られることになる。色好みな人生を送りたいという彼に対して,3つのシナリオが勧められる。その3つ目が...。一番大笑いしたのは「哀愁の女主人、情熱の女奴隷」。「テーブル物語」も洒落てるねえ(最後だけ)などと感心。なんとこの本は日本SF大賞ノミネート作品だったらしい。うーん,日本のSF小説界もなかなか捨てたもんじゃないなあ(本当か??!)。

僕の好きなミステリー作家である西澤保彦は,彼女のことを「師匠」とあがめ奉っている?らしい。森奈津子シリーズという一連の作品もあって面白かったので,ぜひ本家のほうもと思った次第。自称「トランスセクシャルのレスビアン」?!(しかも愛妻家らしい)の西澤作品には,ジェンダー論みたいなのが隠れたテーマとしてよく出てくる。『人格転移の殺人』(数人の男女の間で人格が玉突き的に転移する,殺されたのは誰の人格か?)・『瞬間転送死体』(どたばた系,主人公は主夫というかヒモなのか? 人気作家である奥さんを殺そうとするんだけど,彼は瞬間移動ができるんですね。これでアリバイ作りもばっちり といかないところがこれぞ西澤保彦)とかを読んでみて下さい。

11月19日(金)

飲んだ翌日は何となく落ち込み気味。

アンケートとかで性別の欄に丸をする比率は,男性が高く女性が低いらしい。常にそれが当てはまるのかは分からないけれど。名前で性が分かるか分からないかとか,どれだけ自分の性別を意識しているか,とかいろいろ理由はあるのだろう。ちょっと考えてみたけれど,複雑すぎてどうもよく分からない。

チョウチンアンコウ?の標本を見せてもらう。押すとプニャプニャしている。海の底にはこんな魚がうじゃうじゃと(んな訳はないか,明らかに言い過ぎ)いるのだろうね。

変な魚といえば,あのカバーイラストですよ。そう言えば今日は『鏡創士がひきもどす犯罪』(フリーター編)な気分。えっ,何かあったのかって? それじゃあ教えてあげましょう。. . . .(ぼそぼそ). . . . 。 うわぁー! <伏線張りまくり,ただし解決編は未完のまま>みたいなっ。 (→ アホ)

眠かったので5時半に帰宅,久しぶりに9時前に就寝。

11月18日(木)

昨日までカバンの中に折りたたみ傘が入ってたんですけど,重いからって家に置いてきてしまいました。こういう時に限って途中から雨が降るんだから〜。ちゃんと天気予報を見ろっていうのは,言いっこなしです。

電車の中で古代ローマ帝国に関する本を読んでいるサラリーマンがいらっしゃいました。しかも一生懸命ペンでアンダーラインを引いてるし。覚えなくちゃいけない理由でもあったんでしょうか? うむ〜ん。私だってそういう本を好きで読むこともあるんですけれど,線は引かないです,線は。などと勝手なことを言ってますが,実は感動したんですよ。なんかちょっとだけ得した気分。(わざと文体を変えてみました。めざせ作家デビュー → 大嘘)

と い う わ け で ,

行ってきました。東京ナミイ 1st.ソロCD発売記念ライブです。雨の中というあまりよくない条件でしたが,1年8ヶ月ぶりの国内ライブ!ということで盛り上がりました。お客さんの反応も,ちょっと大人しかったけど,とてもよかった。

前半はボンフル・高円寺百景つながりで新宿アキ(久保田安紀)がゲスト。ゲストというより,対バンというべきか。こちらもソロデビューアルバムの『スーパー歌謡主義』から7曲ほどの演奏でした。70年代の歌謡曲がコンセプトということで,懐かしい曲調。新宿ご当地ソングといった感じで,ちょっと笑ってしまいましたが,とてもよかったです。CDに入っていない「赤と黒の文字」?(ディスクユニオンで買うと特典で付いてくるらしい)が聴けたのがうれしい。吉田-大坪の競演は僕は初めて見た。

後半からいよいよ東京ナミイ BAND。聴くのは昨年3月以来の2回目です。ファルセットありシャウトありクラシック(声楽)調ありエスニック風あり。普段はヴォーカルものはあまり聴かないのですが,この手のいろいろと変化するヴォーカルは,僕はとっても好きなんです。「天空を舞うファルセット、阿修羅の如きシャウト!千の声を操る」との宣伝文句(このぐらいのフレーズがぱっと出てくるようになりたい)を裏切りません。印象に残ったのは2番目にやった「SALOME」,それから「人魚の祈り」は前回も気に入ったとアンケートに書いたな,鬼怒無月のシャウトが入った「Alabama Song」,中でも一番好きなのは「Tirawahat」といったところでしょうか。前回のライブの時に1回聴いただけなのに,ちゃんと曲を覚えていたじぶんにちょっとビックリ。あの時はまた聴きたいなと思っても,CDは出てないし外国に住むことになったっていうし(僕がじゃないよ)で,とても残念なおもいをしたのですが,長く待った甲斐がありました。MCでのナミイ -鬼怒の2人のやりとりも楽しかったです。

ライブ後にCDを買って,ナミイ さんにサインと握手をしてもらいました。残念ながら?ハグは女性だけということでしたが(笑)。高円寺百景のライブDVDも一緒に購入。次回(いつになるかな?)の里帰りライブ,また楽しみに待っています。

帰りの電車でも音が頭の中をぐるぐる。23時に吉祥寺駅で何かメロディらしきものを口ずさみながら首を横に振っていた馬鹿面がいたとしたら,たぶんそれは僕です。

11月17日(水)

奇妙な日...残念でしたねえ,今日は。

天気よし。お昼は久しぶりに外食。季節柄,風邪をひきやすい人は,無理しないようにして下さいね。

ふと,何年か前に亡くなられたM先生のことを思い出した。荷物を届けに四谷駅まで行ったこと。だいぶお疲れのご様子だったように思う。亡くなられる2週間ほど前のことだったっけ。

今日はプロ野球のドラフトがあったもよう。むかしは試合を観によく行ってたりで興味もあったけれど,最近は特にそうでもない。ライブとかに行くようになってから,とんとご無沙汰している。まあイースタン・リーグ(二軍)の昼間の試合を観るのが多かったので,時間的には重ならないはずなのだが。さほど勝ち負けに関係ない試合を草っ原に座ってのんびり眺めてるのも,気持ちがよいものではあったのだけれど。

最近は寝る前に,橋本治の『ひらがな日本美術史』を少しずつ読んでいる。今はちょうど浮世絵に入ったところ。例えば写楽と豊国をああいう風に(役者絵としての実用性として)比較するのは,他の人の本ではあまり目にしないですね。実は重要な視点だと思うけれど。浮世絵の美術館にもむかしはよく行ったものだけれど,最近はやはり行っていない。それはともかく橋本治『江戸にフランス革命を』はとてつもない名著だと思っているので,ぜひ復刊して欲しい。

11月16日(火)

「音楽が好きなら,聴くだけでなくて自分でも演ってみたら」というのはよくある話で,今日も知り合いから「楽しいよ」ってそう言われたんだけど,なかなか足を踏み出せないでいる。「音楽の授業でしか習ってないし,楽譜とか読めないし」なんてのは言い訳で,要は何か動き出すのが面倒くさいのだろう。もちろん興味がないわけではないのだ。今までのいろいろなことを振り返ってみると,ある時ふと思い立つには,何か訳の分からないきっかけがいるようだ。ここら辺の自分の心の動きというか具体的な部分(意味不明)が,自分でもどうもよくわからない。

そういえば,今年は携帯料金の遅延で2回も携帯を止められちゃったんですよね。「その度に銀行引き落としにしよう」って思うんだけど,結局しないんですよね。これも同じ心の動きなんでしょうか。そんなもの一緒にするなという説もありますけれど。

昼休み,鏑流馬の話で盛り上がる。まだ続いているんですね。知らなかった。

だいぶ冷え込むようになったので,ベランダに出しておいた似非ビオトープもどきを室内に入れる。一部は越冬できるけど,多くは熱帯産の水草なので(←ここら辺が似非,本来はその土地に元々生えてる植物を使うんだよ)。


写真:メダカ4尾入り似非ビオトープ

日記を書いてる時のBGM:る*しろう『8・8』 「On a magic carpet ride」 かっこいいです。特に最後のコーラスは心が洗われるなあ(笑) 

11月15日(月)

今日は朝から強めの雨。午後は晴れ。帰りが晴れというのは何となく得をした気がする。何となくだけど,逆よりもずっといい。おとといあたりから冷え込むようになったので,風邪にご注意のこと。11月は時間が経つのが早い気がする。もう半分...気合いを入れ直し。

土日は昼過ぎまで寝ている癖がついているので,月曜はどうしても寝不足気味。夕方になると頭が働かない。「週の始まりからこんなことで」とは思うが,たいてい火曜日からはもちなおす(つもり,まあそう思わせて下さい)。

昨日買ったCDを聴く。5曲目「眠り男の遁走」(今の気分にちょうどいいタイトルだが,たぶんそういう意味ではないのだろう)と9曲目「光線とフイゴ」が気に入った。クラリネットののびやかなメロディに疾走感と緊張感が同居して混沌へと誘います(..って自分の表現力のなさが情けないよね)。チューバがとるリズムが好き。しかし,こういう歌詞のない曲って,どうやってタイトルを付けてるのだろう? 10曲目にヴィクトル・ハラの「平和に生きる権利」。“名曲だよねえ”と言いつつ,でも僕の中では「篠新3/4」とごっちゃになっていた... GROUND ZEROのアルバム『plays Standards』(もっとも好きなアルバムの一つ,この2曲がカップリングされて演奏されている)のせいだ。

11月14日(日)

予定通り,CICALA-MVTA 結成10周年記念2daysの2日目を観て(聴いて)きました。ぴあ売りが出ていたこともあり満員。開演15分前に着いたため立ち見でした。まあそのぶん動きやすいのは利点でしたが。ゲストも多く,前半は主にCICALA-MVTA+大文字,後半はCICALA-MVTA+acc+チンドン(準レギュラー?)が主 といったところ。リーダーでもある大熊ワタルのクラリネットの響きが,何となく懐かしいような,異国情緒を感じるような。アコーディオンの音はCICALA-MVTAとよく合うようで,また機会があったら競演してほしい。物販で3rdCD「Ghost Circus」,窓口で18日(東京ナミイ BAND)の前売りを買う。 → 今年行ったライブのリスト 

この1週間で読んだ本: 森博嗣スカイ・クロラ』 近未来小説,戦闘機乗り,年をとらないキルドレン。−−ときどき、右手が人を殺す。その代わり、誰かの右手が、僕を殺してくれるだろう−− テーマは「死」なんだろうか。というよりやっぱり「飛行機」? 戦争物というのとも何かちょっと違うんだよね。独特の空気,静けさというか広くてなにもないみたいな,冷たさとかではなくて温度自体がないような。読んで感想は残さないけれど,余韻は残るみたいな。(何か“みたいな”が多くなったね。) (12/27加筆)

西尾維新ヒトクイマジカル―殺戮奇術の匂宮兄妹』 殺し名序列一位の匂宮兄妹が巻き起こす。前作に引き続き山奥の研究所でおこる殺人事件,生き残ったのは...。 このシリーズって主要キャラクターが次々死んじゃうんだけど,今回も容赦なしですね(マジですかー!)。さすがは“萌キャラ殺しの維新”と言うべきですか。個人的には「来月あたり死にそうだね」だけはちょっと勘弁かな(笑)とささやかな願い。西尾維新は本の表紙があれ(バリバリのアニメ絵)なので敬遠してたんだけど,読みだしたらわりと好印象。最初に読んだノンシリーズの『君と僕の壊れた世界』がダメ(作品世界に入れず。今読み直すとまた違った感想を持つのかもしれない)で,次に読んだのがいきなりシリーズ3作目(薄かったので)だったりでさらに入れずで,僕も何でそうするかなあって感じですね。 (12/27加筆)

11月13日(土)

とりあえず日記でもつけてみます。「人(男だっけ?女だっけ?)がすなる日記というもの」とかいう言い回し(うろ覚え)が昔ありましたが,理由とか何とかそういう難しいことはのけておいて,まずは書いてみましょう。そう言えば,十年ほど前に祖母が松山(当時私が在住)に来た時に,旅館で言われた「のける」の意味がわからず「こっちの方言だねえ」と言ってましたが,ちゃんと辞書を見る(開く)と...載ってます。実家のある(祖母の住む)長野だと普通は「どける」ですけれど,これも方言ではないようです。

いきなり初日だというのに,つまらない話題で始めてみました。 ...なんていうのはいいから,今日の日記に戻りましょうか。

今日の夜は某チンドンジャズ(?)バンド(知っている人だけわかって下さい,というのはいかんよね)の2days一日目に行く予定だったのだが,気が付いたらすでに開演時間。ちゃんとチェックしてなかった。途中から聴いてもまあいいのだけど,「2日連チャンで行くのはきついか」と思っていたので,残念ながら初日はパスすることに。すみませんねえ。

代わりに今日は掃除と洗濯をして風呂でひげを剃ってそれから...の日にすることに決定。(別に滅多にひげ剃りをしないわけではないです。日常性をほのめかす表現法の一つと理解して下さい。)てなことを書いてみたが,こういったウェブ上に日記を書くというのは,結局自分の私生活(なんて立派なものじゃないけれど)を小出しに暴露していくことかと,今更ながら気づく。

例えばそういった日記を何日分か読めば,それだけでその人の同居家族の有無(言わずもがな)・友人の多少(...)・金回りの良さ(170円の地下鉄じゃなく400円の深夜バスは利用するけれどタクシーは無理とか)なんてのも分かってしまうかもしれない。そういう日記を書く人ってやはり露出趣味(あるいは露悪趣味だとか)なんだろうと,自分のことをさしおいて勝手に理解したつもり...

しかし,いきなり初日からこんなこと書いてるようでは,いつまで続くか心配だ(本当はしてないけれど)。たぶん後日読み直したらとても恥ずかしいだろうなあ,と今から予言しておこう(はやりの予防措置ってやつです)。

帰りにジャズ喫茶Mに寄って,ビールとコーヒーを一杯ずつ。フリーというよりロックっぽい曲がかかっていた。

何というか今日は盛りだくさんってな感じの一日でした。


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