アポイ岳

 

今回は高山植物を見る目的でアポイ岳に行って来ました。天気予報のわりに晴れて歩きやすかったです。”アポイ”と言うのはアイヌ語の、”アペ・オ・イ“(火が沢山あるところ)によっていて、ではなぜ火が沢山あるかというと昔、鹿が獲れるように神に祈るために沢山火をたいたことによるそうです。

これはアポイ岳の1合目付近の様子です。周りはトドマツがほとんどでした。林床にはマイヅルソウ、ハクサンシャクナゲ、小さな川の付近にはノハナショウブなどが見られました。今まで白いハクシャサンシャクナゲの花は何度か見ましたが、ここの花は薄くピンクがかかった色をしていました。

 

  

これは上段が7〜8合目の様子と下段が左からキンロバイ、アポイマンテマです。キンロバイは5枚の葉が1組になっていますが、ところどころ分かれ目のはっきりしない葉があって面白いです。サマニオトギリと並んで黄色い花の代表格でした。アポイマンテマは茎が紫色をしているので見分けやすかったです。このアポイマンテマなのですが、”まんてま”の意味が不明のため、名前の由来は分かりません。

 

  

これは左から9合目付近の様子、頂上からちょっと降りたところにあるお花畑にあるエゾルリムラサキです。上の写真と比較してもらえれば分かるんですが、こちらのほうが標高が高いのに、丈の高い樹木が多くて驚きました。エゾルリムラサキは他の花にはない独特のブルーがきれいでした。ここのお花畑には盗掘防止(特に絶滅危惧TB類のヒダカソウ)のための監視カメラが設置されていました。監視員の人に話を聞いたところ、今年はまだ盗掘の被害はないそうです。

 

  

これは日付が変わって2日目に行った様似山道と、その林床に落ちていたエゾシカの骨です。カツラの大木を見ながら沢を登っていくと、1本のエゾシカの足の骨を発見。周りを注意してみてみるとさらに数本ありました。越冬中死んだのでしょうか。近くにあったオヒョウの樹皮は食われていませんでした。ちょっと暗くて見づらいのですが、黒い蹄があるのでエゾシカとすぐ分かりました。

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