付属資料
絶滅危惧類を評価する基準
EX(extinct) 絶滅
過去に日本に生育していて、飼育・栽培下を含め現在は日本では絶滅したと考えられる種
EW(extinct in the wild) 野生絶滅
[確実な情報があるもの]
[情報量が少ないもの]
CR(critically endangered) 絶滅危惧TA類
次のA〜Eのいずれかを満たすもの
A 次の1または2を満たすもの
B その種の出現範囲が100ku未満または生息地面積が10ku未満であると思われるほか、次の1〜3のうち2つを満たすもの
C 個体群の成熟個体数が250未満であると思われ、さらに次の1,2のいずれかが満たされるもの
D 成熟個体数が50未満であると思われるもの
E 数量解析により、10年間または3世代のどちらか長い期間における絶滅の可能性が50%以上と考えられる
EN(endangered) 絶滅危惧TB類
次のA〜Eのいずれかを満たすもの
A 次の1または2を満たすもの
B 出現範囲が5000ku未満または生息面積が500ku未満であると思われるほか、次の1〜3のうち2つを満たすもの
C 個体群の成熟個体数が2500未満であると思われ、さらに次の1,2のどちらかが満たされる場合
D 成熟個体数が250未満であると思われるもの
E 数量解析により、20年間もしくは5世代のどちらか長い期間の絶滅の可能性が20%以上と考えられる場合
VU(vulnerable) 絶滅危惧U類
次のA〜Eのいずれかをみたすもの
A 次の1または2を満たすもの
B 出現範囲が20000ku未満または生息地面積が2000ku未満であると推定され、また次の1〜3のいずれか2つを満たすもの
C 個体群の成熟個体数が10000未満であると考えられ、さらに次の1または2のどちらかが満たされるもの
D 個体数が極めて小さく、成熟個体数が1000未満と推定されるか、生息地面積または分布地点が極めて限定されている場合
E 数量解析により、100年における絶滅の可能性が10%以上と推定される場合
NT(near threatened) 準絶滅危惧
分布域の一部において、次のa〜dのいずれかの傾向がはっきりしていて、今後これらの傾向がさらに進行する恐れがあるもの
a 個体数が減少している
b 生息条件が悪化している
c 過度の捕獲・採集による圧迫を受けている
d 交雑可能な別種が侵入している
DD(date deficient) 情報不足
環境条件の変化によって、簡単に上記の絶滅危惧のカテゴリーに移行できる特性(具体的には次のa〜dのいずれかの要素)を持っているが、生息状況を始めとしてランクを判定するのに十分な情報が得られていない種
a どの生息地においても生息密度が低く希少である
b 生息地が局限されている
c 生物地理上、孤立した分布特性を持っている(分布域が極限られた固有種など)
d 生活史の一部または全部で特殊な環境条件を必要としている