自転車の車輪の針金状の部品をスポークといいます。一般車は、前輪を#14番手の2mm幅のものを
36本、後輪には特に負担がかかるので、スポーク折れを出来るだけ防止するために、#13番手幅2,34mm
のものを採用している。

微妙な違いなので画像で理解していただけるかどうか自信がないが
上が14番、下が13番のスポーク0,34mm太い。 触ってみると分かる。
ちょっとの違いが、36本で車輪を組むと車輪の剛性が全然違ってくる。
特に左のL字形に曲がったところが、スポークの一番弱いところ。
「スポークが折れる」とよく言われるが、実は「スポークの首が飛ぶ」ともいわれる程
曲がった部分が折れる、ほとんどスポークの胴体部分で折れる事はない。
昔は、14番手のスポークを後輪にも使用していたが、新聞屋さんの配達用の自転車等は
後輪スポークを40本に増やして剛性を維持していた。
後輪に14番手では弱い為に、現在では13番手の太いものが採用されている。

しかしながら、最近、安い?シティー車や婦人車に
後輪にも、14番手のスポークで組んだ車輪が、増えてきた。
理由は簡単だ、14番手のスポークの方が13番手のものより、安いからに他ならない。
スポークが1本折れると、すぐに、補充調整してもらわないと、2本、3本と折れていく。

スポークが折れると車輪のリム
という金属の輪の部分に負担がかかり、リムの接合部が外れ破損する事もある。
まさに、安物買いの銭失いの一例だ。車輪、(リム、スポーク補充)の組み直しとなると、どこの店でもたいてい1万円以上かかってしまうので、購入するとき、前後輪を見て、後のスポークが太いかどうかぐらい見極めて購入してみてはどうか。00/09/06追記、13番手のスポークで組まれてるにもかかわらず、スポーク折れのお客様が何人かご来店、理由はスポークのテンション(張られた強さ)がゆるいものだった。販売時からゆるかったのか、乗車時徐々に緩んでしまったのかどちらかだろうが特に後輪のスポークを触ってみて調べてみて、ユルユルだったらしめ調整をプロに依頼した方がいいですよ。スポーク交換より絶対に安いですから。早めに解決しないとスポーク折れが発生します。
00/10/12 ご来店の26インチシティー車点検時に、後輪#14番スポーク折れが3本発見されたもの。全然気がつかなかったとのこと。とりあえず、3本新しいスポークに交換、テンションもかなり緩く、芯だし等の調整もするが、3本も折れていると、他のスポークへの負担が大きく、そのスポークが折れる可能性も多いために、できれば、#13番手の太いスポークに全交換することを、おすすめする。それ以外、手だて無し。もちろん#13番手のスポークを採用していても、スポークの張り具合(テンション)の点検と緩ければ調整が必要。自転車店に依頼してください。簡易的な方法で解決されるのであれば\1000以内、リムの変形などがあれば別途交換のために\7000前後かかる、先ずお店で見積もりして貰ってください。

01/04/15  当店スポーク折れ修理のご依頼の1例

・自転車を購入後、1ヶ月以内に、一度、車輪やその他回転部の緩みや、ガタツキチェック等
・ブレーキワイヤー、チェーンの初期伸びの確認などを必ず、プロに見てもらう事をお奨めします。
・スポーツ車の場合、ステンレススポークの15番手、14番手のものを前後車輪に採用しているために、シティー車のように剛性改善がなされていません。出来るだけショップに持っていってメンテをかかさないようにしてください。

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