CHILD

DESTINY

THE  ROMANTICIST  EGOIST

PILOT  ANGLE  Version

Writing by  風雲再来        

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1.[serpent]         連邦軍特別諜報部 部隊名[serpent]

1年戦争時から連邦内に密かに存在しており、さまざまな局面において、敵軍の偵察やスパイ活動を行っている。連邦に重大な情報を提供する、現在も戦略構成には欠かせない部隊である。

部員 わずか30名 パイロット3名 ブリッジクルー10名 メカニック7名 潜入捜査員4名 生活担当6名

旗艦 アーガマ級巡洋艦 「リバプール」

搭載MS 5機 MA1機

宇宙世紀0090 ネオジオン壊滅後は、ジオン残党達の捜索、逮捕を中心に活動している

                         (1)12/30 pm3:20

           廃墟コロニー「シチリアアイランド」周辺宙域

           昨日まで、ネオジオン残党軍との戦闘があっていた場所である。リバプール

           パイロット ジン=ワーウィクは、黒く塗装されたZプラスCで再調査を行っ

           ていた

      ジン  「・・・・何も無いし・・・」

           あたりには、使い捨てのビームライフル ザクVの頭部 破れ捨てられたノー 

           マルスーツ 数え上げればキリがない。戦いで出た数々のゴミしか残ってい

           ない。

      ジン  「ゴミしか残ってないのに、何で調査しないといけないんだよ この俺が・・・。」

           ジンは、リバプールへの通信を開いた。

           「どうみてもゴミしか残ってないから、今から帰るよー」

           まるで友人に言うかのような口調で話す。

           通信用ディスプレイに、オペレーターの顔が表示された。

 オペレーター  「了解しました」

           ジンの見たことのない人物が映っていた 中性的だが、2枚目な顔である。

      ジン  「え・・・リンちゃんじゃない!誰ッスか?」

           リンとは、リバプールのオペレーターの一人である。

 オペレーター  「あ、すいません。自己紹介してませんでした。今日配属になった、ジュン

            ・オザワ少尉であります。よろしくおねがいします。ジン大尉」

      ジン  「・・・ああね、いつかキタジマのおっさんが「新しいの来るよ〜」言ってた新人

           君か。・・・でも、もう配備されてるなんて、聞いてないぞ」

     ジュン  「それが・・・キタジマ中佐から「人が足りないから、悪いけどすぐについてくれ

           る?」ていわれまして。ホントは大尉が帰って、紹介されてから配備の予定だ

           ったんですけど・・・・」

      ジン  「そうなのか・・・て、人が足りないことないだろう。ほかの連中は何してんの」

     ジュン  「昼食をとってます」

           ジンは呆れ返って、ため息をつく

      ジン  「ったく、あの連中は・・・人がMSで出てるってのに、何考えてんだか。リン

           ちゃんと交代したんだろう」

     ジュン  「リン先輩・・・じゃなかった、リン大尉は「どうせ何にも起こらないから大丈夫

           だろう」って言ってました」

      ジン  「はは・・・かたいな。別に先輩って言ってもいいって。俺なんか先輩でも「ちゃん」付けで呼んでるし」

     ジュン  「はあ・・・」

      ジン  「リンちゃんが先輩ってことは、年いくつ?」

     ジュン  「え・・・22ですけど・・・」

           ジンは少し嬉しそうな顔になった

      ジン  「マジ!俺とためじゃん!」

     ジュン  「そ、そうなんですか・・・」

      ジン  「敬語使わなくっていいて。俺のことはジンって言っていいからさ。よろしく〜」

     ジュン  「はあ・・・」

      ジン  「じゃ、また後で。通信終わり」

           通信を切った。

      ジン  「・・・そういえば、性別どっちか聞いてないや。あの顔だと、どっちかというと男だけと・・・」

           その時ジンは、宇宙の中から声を聞いた。その声はとてもはっきりと聞こえた

       声  「トメテ・・・カレラヲ・・・」

          女の声だった。ジンは突然のことに戸惑っていた。何故声が聞こえるのか、ジンには分からなかった

      ジン  「なんだ・・・・・・ん・・・・1時半の方向・・・」

           ジンは、声の聞こえる場所までわかった。これも何故なのか、ジンには分からない。そしてジンは、声の聞こえた場所に行ってみた。そこにあったのは

      ジン  「・・・ディスクか?何故こんな物が・・・」

           ジンはそのディスクを回収し、帰還した。その間ジンは、自分に聞こえてきた声のことをずっと考えていた。知ってる人間の声なのか 誰かのテレパシーなのか

           だが、まったく心当たりがなかった

 

 

 

                      (2)12/30 pm3:50

     リバプールに帰還したジン。オペレーターの指示に従い、格納庫へMSを収

          容する。MSから出ると、迎えたのは、メカニック担当のビル・ディランであった

          ガッチリして、眉毛が太く、すこし黒めの肌の男である。年はジンより上である。

          ジンはすこし疲れた顔でMSから出てきた。

      ジン  「ただいま〜」

      ビル  「はい、おつかれさん」

           手には、回収したディスクを持っている。ビルはディスクに気づいた

      ビル  「ん?なんだそれは」

      ジン  「今日唯一の収穫だよ。」

      ビル  「は・・・あのゴミの中、そんな小さい物よく見つけて来たな」

      ジン  「それがさぁ・・・・」

           ジンは、声のことを話そうとした。だが

      ジン  「あ、いや、たまたま見つけただけだよ」

           どうせ信じてもらえないだろうと、話すのを止めた。

      ビル  「ところでお前、新しくやってきたオペレーター君のことは知ってるか」

      ジン  「え ああ。お前らが呑気に飯食ってる時に会ったよ。画面越しに。」

      ビル  「呑気とは失礼な。オレはずっとここでMSの整備してたんだよ。」

      ジン  「嘘つけ、どーせまたガンプラ作ってたんだろ」

           ジンは、近くの模型に指を指した。その模型は、EWACレドームを背中に装備したザクVであった。ビルはすこし微笑んで言った。

      ビル  「ふ・・・オレがやってるのは、お前らが考えてるような模型遊びとはわけが違うんだよ。オレはな、模型を使ってMSの設計をしてるんだよ!このザクはな、この部隊のために新しく作ろうとしている偵察用MSだ。試作型のサイコフレームを試験的に装備してて・・・」

           ビルがつばを飛ばしながら語っている。ジンは呆れ返って聞いている。そして、ふいにこう言った。

      ジン  「Zがあるのに、なんで今頃ザクなんか使わないといけないんだよ」

      ビル  「それはな、ネモと」

      ジン  「「ネモとザクは男のMSだ!!」とか言うんだろっ」

      ビル  「馬鹿者!!男じゃない、だ!!!」

      ジン  「・・・どっちでもいいだろう・・・」

      ビル  「いや、よくない!!・・・ま、どうせお前ごときにはメカニックマン精神など分かりはしないか。」

      ジン  「・・・(呆れている)オッサンはブリッジにいるのか?」

      ビル  「ああ」

      ジン  「あっそ。じゃ、Zの整備よろしく〜」

      ビル  「たまにはお前も手伝えよ。自分のMSだろ」

      ジン  「はいはい、いつかするから」

           ジンはブリッジへと向かった。ビルはコクピットに入って点検を始めた。

           小声で何かをつぶやいている。

      ビル  「まったく・・・Zなど・・・邪道・・・ジムは・・・ザクTは・・・ネモ・・・・」

                      (3)12/30 pm3:55

           ブリッジにやって来たジン。複数のオペレーターと、大きなイスにもたれかか

           男がいる。ジンが来たのに気づき、大きなイスがジンのほうに向いた。

           その男は、キタジマ・ディラン。名前から分かる通り、ビルの肉親(父親)であ

           る。顎鬚が特徴で、気楽な性格の男である。

      ジン  「ジン・ワーウィック、ただいま帰還しました。」

    キタジマ 「はーい、おつかれさま〜♪」

          キタジマは鼻くそをほじっている

    キタジマ 「(ほじりながら)さすがに今日は収穫ないだろう?」

      ジン  「・・・そう考えてんなら、最初から調査なんて向かわせんなよ」

    キタジマ 「ま、そう怒るなよ〜。一応行かないと行けないだろ。もう部屋戻っていいぞ」

      ジン  「・・・あのな、収穫、あるんだよ!」

           ジンはディスクをポケットから取り出した。

    キタジマ 「何それ」

      ジン  「あの宙域にあったんだよ。それ」

    キタジマ 「はあ〜こんなもんよく見つけたな。やるじゃん」

           キタジマがジンの肩を叩く。ジンはその手を瞬時にはらった。

      ジン  「ハナクソが付いた手で触るなっ」

    キタジマ 「はは、悪い悪い☆」

           キタジマはイスに腰掛けた。

    キタジマ 「これに、ネオジオン残党の何らかのデータが入ってるかも知れないんだな」

      ジン  「さあ、そうともかぎらないが」

    キタジマ 「じゃ、新人君に解析頼むかな」

           「新人君」と聞いた瞬間、ジンは少し嬉しそうな顔になった

      ジン  「その新人君って、ジュン・オザワって名前だろ!」

    キタザワ 「ん、何でお前が知ってるんだ?」

      ジン  「・・・あんたが「人足りないからよろしく〜」って、オペレーターにつかせたんだろうが!ボケ!!言ってたぞ、ジュンって奴が!」

    キタジマ 「?そうだったっけ、リンちゃん」

           キタジマは、近くで通信をしているリン・エヴァンゲリスに聞いた。リンは、長髪と、右目の下のほくろが特徴で、一見知性のありそうな凛とした顔をしている。だがその言葉遣いは、人を見下すような言い方である。キタジマの質問にも

       リン 「あ?あんたが言ってたんでしょう!自分言った事忘れるなんて、馬鹿じゃないの!?」

           しかしキタジマは、その暴言を当たり前のように聞いて、笑っている。

    キタジマ 「hahaha、そうだったっけ。 ま とにかく、このディスクは新人君に渡して解析させてみるかな。じゃ、ジン、お前は部屋で待機しててくれ」

           キタジマは再びブリッジ前方を向いた。

      ジン  「・・・・・」

           ジンはあきれ返っている。キタジマに対しては、何でこんなやつが艦長兼隊長なんだ!?とジンは思っている。だが、いつものことなので、すでにどうでもいいことであった。

           ふと、ジンはあることを思いついた。

      ジン  「あのさオッサン・・・そのディスク、俺が届けるよ」

           キタジマが疑問を投げかける顔でジンのほうに向いた

    キタジマ 「?どうしたいきなり」

      ジン  「ついでに、ジュンって奴に会ってみたいんだ」

    キタジマ 「ああね、別にいいけど。」

           キタジマはジンにディスクを渡した。

    キタジマ 「多分ジュン君は自分の部屋にいるはずだ。じゃ、よろしくっ」

      ジン  「おう」

           ジンは少し楽しそうにブリッジを出た

    キタジマ 「あいつ、楽しそうだな。」

           キタジマの独り言を聞いたミノフスキー粒子担当オペレーター リック・フランクスは、自分の席で、小さい鏡を見て髪を整えながら言った。

      リック 「たしか同い年だったでしょう?ジンはここでは1番年下だから、同い年の子がきて嬉しいんですよ。」

           リックはリンとは違い、非常に言葉遣いの丁寧な男だった。

           元理髪師だったため、いつも髪を気にしているのだ。

    キタジマ 「なるほど・・・あいつもまだガキンチョみたいだな!hahaha

      リック 「いや・・・ガキンチョは関係ないと思いますよ・・・」

           キタジマの笑いは、リックの冷静なツッコミによってすぐに冷めてしまった

       リン 「このオッサンは・・・」

 

 

(4)12/30 pm4:00

           ジンはジュンの部屋の前に来た。ジンはドアをノックした。ドアの向こうからジュンの声がする。

     ジュン  「どなたですか?」

           口をもごもごさせている。なにか食べているようだ。

      ジン  「ジンです。さっきあったから俺のこと知ってるだろう?」

     ジュン  「あ、はい、大尉!今ドアを開けますから!」

           相変わらず敬語を使っている。中ではどたばた音がなっている。そして、ジュンがドアを開けた。

     ジュン  「はい、なんでしょうか?」

           ジュンの服装は制服ではなく、よれよれのGパンに、上はトレーナーだった。トレーナーに、ラーメンの麺とスープをこぼした跡が斑点状に付着している。

      ジン  「さっきの調査でさ、こんなディスクを発見したんだよ。」

           ジンはディスクをジュンに渡した

     ジュン  「ディスクですか?」

      ジン  「キタジマのオッサンに報告したら、お前に届けろってさ。」

           さすがに、ジュンに会いたくて自分から渡しに来たとはいえなかった。

     ジュン  「え・・・じゃあ、僕がディスクを解析する・・・てことですか」

      ジン  「そういうことじゃない?」

     ジュン  「そうですか・・・分かりました。わざわざ届けてくれてありがとうございます」

      ジン  「俺に敬語はいいって。」

     ジュン  「あ・・・す、すいません」

      ジン  「・・・あのさ、俺はなんって言えばいいかな?」

     ジュン  「え・・・」

      ジン  「名前だよ」

           ジュンは少し顔が赤くなっている。

     ジュン  「でも、やっぱり少尉と大尉じゃ違いがありますから・・・」

      ジン  「同じ22なんだからいいだろ、そういうの。中尉大尉の違いなんて、任務中の時だけだよ」

           ジュンは、下を向いて考えている。単純に「ジュン」とかでいいはずなのだが、恥ずかしがっているのだ。少しして、ジュンは顔を上げた。

     ジュン  「じゃ・・・ジュンで」

      ジン  「分かった、ジュンだな。俺のことはジンでいいよ」

     ジュン  「・・・ジン・・・君・・・で、いいの?」

ジン  「そうそう。ジュン、これからよろしく!」

           ジンは右手を差し伸べた。ジュンはそれに応じ、握手する。緊張しているのか、手のひらから大量の汗が出ているのが分かった。

     ジュン  「よろしく・・・ジン君」

           その時、艦内放送が流れ出した その放送は、索敵担当オペレーター ティナ・メイフィールドの声だった。彼女の声と顔はとても愛らしい。が、

   艦内放送  「(口で)ピンポンパンポン♪ジン・ワーウィック大尉、超大至急ブリッジに来てくださーい☆キタジマ隊長からの次の指令がありますよ〜@早く来ないと、キタジマ隊長のハナクソの刑か、リン大尉の必殺アトミックシザーズの刑ですよ〜(・∀・)繰り返しま〜す」

           彼女の放送はいつもぶっ飛んでいた。

      ジン  「繰り返すなっ バカ女」

     ジュン  「じゃ・・・僕は部屋に戻るね」

      ジン  「おう、また後でな」

     ジュン  「うん」

           ジンは再度ブリッジへ向かった。

                         (5) 12/30 pm4:10

       ジンはブリッジへ戻ってきた。

     ティナ  「はーい、7分21秒!」

      ジン  「わざわざ時間計ってるのかよ・・・」

     ティナ  「惜しいなあ、あと2分39秒遅かったら極刑だったのに♪」

      ジン  「知るかよ そんなのはっ」

     ティナ  「あら、リン大尉のアトミックシザーズは食らいたいんじゃないの?」

      ジン  「いやだよ、誰でも・・・・」

     ティナ  「嘘つき君♪」

      ジン  「ウソじゃねえ!!」

           ジンはあわてて反論する。リン大尉のアトミックシザーズとは、太ももで顔をはさむという、大胆でHな技である。(正式名称 ボディシザーズ) 当のリンは、2人のやり取りを完全に無視している。

    キタジマ 「あのさ、話あんだけど、いいかな〜?」

           イスに座っているキタジマが2人の話に割り込んできた。

      ジン  「オッサン、次の指令って何だよ」

    キタジマ 「帰って早々悪いんだけどさ・・・またあの宙域にいってくれる?」

           ジンは顔を引きつらせた。

      ジン  「はあ!?なんでまたゴミタメ場に行かないと行けないんだよ!!」

           ジンは怒声を上げた。

    キタジマ 「そう怒るなって。ちゃんと理由があるんだから」

      ジン  「何だよ?」

    キタジマ 「推測だけど・・・あのディスクはさ、あんな宙域の中でも、見つかるように置いてあったんじゃ無いかな」

           キタジマの言葉に、ジンは真剣な表情になった。

      ジン  「・・・どういうことだ」

    キタジマ 「よーするにさ、あれは俺たちが拾うように仕組んであったんじゃないかってこ

           とよ。」

      ジン  「・・・どうして?」

    キタジマ 「少しは考えなよ。バカチンだね〜お前は。同じことがさ、ティターンズの調査のときもあったじゃないか。ティターンズのデータディスクを極秘に手に入れたとき、俺たちはそのディスクをどうした?」

      ジン  「・・・中身を解析・・・だったっけ?」

    キタジマ 「そうだ。解析した瞬間、何がおこった?」

      ジン  「・・・・あ、そうか!」

    キタジマ 「そういうこと。コンピューターウィルスが入ってるかもしれないの、あのディスク

           には。あの後、リバプールは1ヶ月近く行動できなかっただろう」

      ジン  「でも、俺たちがディスクを拾う保障があるのか?」

    キタジマ 「・・・いっとくけどな、俺たちの存在がまったく残党たちに分かってないわけ

           じゃないだろう。いつか残党達を捕らえたときがあっただろう。その残党達は俺たちに対して何しようとしたんだ?」

      ジン  「強襲だったろ、たしか」

    キタジマ 「味方にすら行動が分からないくらい密かに動いていたのに、俺たちに奇襲をかけたってことは、俺たちの動きを知っていたからだろう?」

      ジン  「てことは、残党たちの中に、こっちの動きを知ってるやつがいるかもってことか」

    キタジマ 「そうだ。で、これは俺の推測だけど、もしかしたら、あのゴミタメ場にジオンの残党がディスク確認に来るかもしれないんだ」

      ジン  「確認?」

    キタジマ 「あのディスクが、もしかしたら流されてないかってな。そうでなくても、あの宙域にディスクを意図的に置いたっていうの形跡があるかもしれないだろ?」

      ジン  「なるほど・・・」

           キタジマは性格の割に、実に頭のキレる男だった。たしかにそうかもしれないとジンは思った。

           しかし、ジンはふと思い出した。あのディスクは、宇宙からの声の導きで見つけたものであるということを。

    キタジマ 「ま、とにかく行ってくれや。」

      ジン  「・・・分かった」

           実際は、あの声の導きも罠なのかもしれない・・・・それとも、キタジマの言うとおりが真実かもしれない。とにかく、ジンは再度あの宙域に行くことにした。だが、ふとあることを思い出した。

      ジン  「だとしたら、ジュンがディスクを解析するのは危険じゃないのか?」

           ジンの疑問に答えたのは、キタジマではなく、リンであった。

      リン  「大丈夫よ。あの子は天才プログラマーなんだから、そのぐらい考えてるわよ。」

           リンは得意げに言った。自分の後輩なんだから大丈夫だっていう自信があるのか と思った。だが、ジンは、あの弱気なジュンがそんな奴だった事には驚いた。

      ジン  「そ、そうなのか・・・じゃ、とにかく行ってくるよ俺は」

    キタジマ 「はい、いってらっさ〜い」

           ジンはブリッジを出て、愛機 ブラックZプラスの格納庫に向かった。

 

              to be continued 2.[zeon spirit]

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