朝日新聞をみんなで叩き潰す掲示板



 普段は何かと悪評のこの掲示板だが、この頃では次の様な
まともな意見が出てきました。じっくり読んで下さい


コアラのマーチさま 投稿者:アルルの男・ヒロシ  投稿日: 9月16日(日)05時32分46秒
長文の力作読ませていただきました。私も同意見です。私の拙い文章
よりも的確に日本の国家戦略を表していると思います。産経が悲しい
ことにここぞとばかりに「日米同盟が漂流するぞぉお」と「日本も友
人米国を助けるために集団的自衛権の行使を容認しろぉ」と叫んでい
ます。朝日の空想的平和主義で有事法制にすら反対することは誠に愚
かですが、逆もまた真です。

産經抄はどうなってしまったんでしょうか。今日もネオコンのジェー
ムズ・アワーを引用しつつ「バスに乗り遅れるな」とばかりに煽って
います。歴史を冷静に学んだ保守主義者ならば、騙されはしないでしょ
う。(ちょっと暴論。言っていることはわからなくもない。米国の勝
利のあと、日本が見捨てられて、それに東南アジアまでもが同調した
ら、中国の天下になるから)

慎太郎さんも、中曽根を評価し始めてから何処かおかしくなってきて
います。

「報復」を支援すべきか(1) 投稿者:コアラのマーチ  投稿日: 9月16日(日)05時20分48秒
※朝日に関係ない連続投稿すみません。(気に入らなかったらこの
投稿叩いて下さい。)

今回のテロ事件を扱った昨日のNHKスペシャルを見た。さすがに
質が高く、コメンテーターの選択も良かった。

それを見ていると、横からうちの小学生の子供が、

「これから戦争起こるの? 日本も戦争になるの? 
 そもそもどうして戦争になるの?」

と聞いてきたので、

「ある国のヤクザがアメリカに来て、人をたくさん殺したので、
そのヤクザをかくまっている国(アフガニスタン)をアメリカが
攻撃しようとしている。戦争が起こるかもしれないけど日本は巻
き込まれないよ。遠く離れた国だからね。でもアフガニスタンに
戦争を仕掛けるのは、パパは反対だ。」

と言ったら

「じゃあ、そのヤクザに殺されたのがうちのママでも戦争に反対
する?」

と聞いてきたので

「反対すると思う。相手の国の罪が無い人達を殺してしまうから
だ。取りあえずは別の方法を考えるべきだ。アメリカは、戦争に
一直線に向かっているように見える。」

と答えた。


イスラム原理主義の過激派のしわざであることは、ほぼ間違いな
いと思うが、それにしても奴らは越えてはならない一線を越えて
しまったものだ。
今回の事件の凄惨さを見て、テロというものは一体どこまでエス
カレートするのだろうかという底知れぬ恐怖感を多くの人が持っ
たと思う。(自分もオウムの地下鉄サリン事件を思い出した。)

「報復」を支援すべきか(2) 投稿者:コアラのマーチ  投稿日: 9月16日(日)05時19分06秒
今回のテロで犠牲になられた方には気の毒だとしか言いようがな
いが、今回の事件を契機にして、世界の国が「小さな」テロであ
ってもテロは絶対に許さないという信念を持ち、再発を予防すべ
くスクラムを組んで欲しいと思う。特にテロに半ば同情的であっ
たイスラム系諸国の考え方が変わることを期待したい。


一方で、我が日本の対応についてだが、まだ支援を要求されても
いないのに(あるいは要求される支援がどんな性質のものかわか
らないのに)、小泉首相の手放しで報復を支援するかのごとき声
明はまったくもって「見苦しい」としか言いようがない。靖国問
題で溜まったうっぷんを晴らしたかったのか?


米国の軍事力行使に反対しろとまでは言わないが、積極的に支援
するのはやめろと言いたい。

テロに最大限の怒りを持って抗議するのは当たり前だが、テロを
かくまっているというだけで戦争を仕掛けるのが正義なのか? 

それに「ラディンが今回のテロの黒幕であり、タリバンがそれを
支えている」とは米国の宣伝だが、これ100%信用できるか? 
タリバンは西側メディアを通じてしか意思表示できないのだ。

タリバンはラディンがこれほどのテロを起こすとは予想していな
かっただろうし、また現在テロを「否定」しているラディンと、
アフガニスタンをテロ国家だと決めつけて戦争を仕掛けようとし
ている米国とを比べれば、現状ではタリバンがどちらを敵視しな
ければならないかは明らかだろう。

もし「IRA」をかくまっているとしてアイルランドにイギリス
が戦争を仕掛ければ世界はどう反応するだろうか。しかも米国に
とってアフガニスタンははるかに離れた国であり、その周辺国を
戦争に巻き込もうとしているのだ。展開によっては周辺国の市民
の多くが巻き添えになるのだ。

「報復」を支援すべきか(3) 投稿者:コアラのマーチ  投稿日: 9月16日(日)05時18分07秒
米国では国民の7割近くが、市民が巻き添えになっても軍事的な
報復をすべきだとアンケートに答えているそうだ。
また事件を契機に、アラブ系住民へのいやがらせや脅しが増えて
いるようだ。(滑稽なことに国旗の売上げも激増している。)
米国のメディアもこの空気には逆らえないというふうだし、議会
の投票結果でも軍事力行使への反対票はただの「一票」も無い。

いったい過激なナショナリズム体質を持っているのは日本と米国
のどちらなのだ?

アメリカ人(特に知識人)は口を開けば「アジアにはナショナリ
ズムがはびこっているが、欧米ではそれを卒業している」と言う
が、よく言えたものだ。

キッシンジャーはしつこいほどに、「日本に駐留している米軍が
日本から引き揚げれば、日本は軍国主義化し、危険な国になるだ
ろう。」と繰り返すが、これも失敬きわまりない発言だ。(日本
人もよく反論しないものだ。反論しないから何度でも言うのだろ
う。)

かつての湾岸戦争のときは「日本はいくら金を払っても世界から
尊敬されない。汗を流さなければならない。それも戦後処理とか
医療などの生ぬるいものではなく、戦場で命をかけて共に戦わな
ければ信頼は勝ち得ない。」という主張がよく聞かれたが、当時
の熱気も現在ではすっかりおさまり「本当に湾岸戦争に日本の自
衛隊が参加することがよかったのだろうか。」という冷静な見方
の方が現在では多数を占めているのだ。日本が軍国主義化すると
いうのはまったくのデマである。

「報復」を支援すべきか(4) 投稿者:コアラのマーチ  投稿日: 9月16日(日)05時17分09秒
アフガニスタンの戦争では、米国はラディン一派に対してソ連と
戦うゲリラとして支援したが、湾岸戦争やパレスチナ問題などで
イスラム原理主義派との対立が深まると、米国はラディンを敵と
見なした。

これを聞いて(安易な類推は好まないが)

「なんだ近代日本と同じではないか。」

と思うのは自分だけだろうか。(戦前の日本が他国にテロをやっ
ていたという意味ではない。)

ロシアが極東でのさばっていた時、欧米は、日本がロシアと戦争
することを支持したし、また欧米が中国を「こらしめ」ようとし
ていたときには中国ではなく日本を支持し「てなずけて」いたが
日本が極東で欧米諸国の「まね」をし始めると、手のひらを返し
たように日本を敵対国と見なすようになった。(単純化し過ぎて
いるかもしれないが。)


ラディンにとっては、パレスチナ民間人を殺戮するイスラエルに
武器を供給している米国こそ「テロ支援国家」であり、湾岸戦争
での米国のふるまいは兄弟げんかに他人が(石油目当てに)口を
出してきたようなものであり、サウジアラビアへの駐留は侵略な
のだ。(こう書いたからといってラディンに共感するわけでは勿
論ない。イスラム世界のテロを容認しない「良識派」から見ても
米国へのそういった見方はあるということだ。)

「報復」を支援すべきか(5) 投稿者:コアラのマーチ  投稿日: 9月16日(日)05時16分19秒
とにかく政治家に言いたいのは「バスに乗り遅れるな」とばかり
米国の軍事力行使に賛同するなということである。

こう書くと、

「じゃあアジアで日本は米国なしでもやっていけるのか? 米国
の核のかさに守られているから、中国や北朝鮮も日本に手を出せ
ないのではないか?」

と質問されるかもしれない。

例えば、自分は石原都知事が中国に対して主張すべきことを主張
しているのは支持するが、米国まで出かけて行って「米国と日本
が手を組んで中国に対抗しよう」などとけしかけるのは全く余計
なことだと考える。

石原氏がそうだというわけではないが、原爆を落とされた国に
「一緒に戦わせてくれ」なんて言ってすり寄るなんぞはほとんど
精神的マゾの部類に属する。(日本の家屋を「兵士の補給庫」だ
と言って「じゅうたん爆撃」して老人から赤子までしらみつぶし
に殺そうとした国である。)

では日本はどうすれば良いのか。自分は次のように考える。
(この掲示板では少数意見かもしれないが。)

米軍には、丁重に交渉して(近い将来に)日本より撤退してもら
う。ただし撤退は一気にではなく、中国の出方も見ながら徐々に
行う。また撤退後に日本は軍備増強はしない。「最低限度」の自
衛力を持つにとどめる。また核兵器は持たない。核兵器が世界で
拡散しないよう活動する。米国主導ではなく、国連主導の世界防
衛体制をつくる(米国を世界の警察官にさせない)。またアジア
で密接に連携し合った「経済ブロック」をつくる。ただし欧米と
の経済的協調も並行して重視する。

「報復」を支援すべきか(6) 投稿者:コアラのマーチ  投稿日: 9月16日(日)05時15分27秒
米ソの冷戦時に核兵器により平和が保たれたというのは、確かに
その側面はあったかもしれないが今後はまったく保証できない。
旧ソ連は軍事競争に疲弊したからペレストロイカが起こったので
はなく、日本など西側諸国での経済的成功を見せつけられ、共産
主義への失望がロシア国民に広がりつつあったときに、ゴルバチ
ョフが柔軟で強力なリーダーシップで国民を引っ張っていったか
らだ。

米国の傘は今後中国や北朝鮮に対して通用するだろうか? 恐ら
く日本にとってリスクが高くなっても低くなることはないと思わ
れる。これは台湾、韓国にとっても同様だと思う。韓国に対して
は「日本は朝鮮半島に自衛隊は一人たりとも派兵しない。」と確
約して欲しいものだ。(教科書騒動で、韓国軍は自衛隊との共同
演習を拒否した。これはいい機会だ。なんでここまで敵意を持つ
国のために日本人が血を流さなければならないのだ。)

「中国に日本企業は進出するな」とまるで日本と中国が臨戦態勢
前夜にあるかのようなことを言う人間もいるが、それは逆で日本
は経済的交流を根気強くやり、中国にとって日本が重要な国であ
ると認識させるべきだ。そうやって民間交流をすすめていき、内
部から中国が変わっていくのを待つべきだ。共産党以外の政党が
正式に中国で認められるかどうかが分岐点だと思う。


「やはり中国は異質だ。日本にとって欧米が友だ。」という言い
方もよく聞くが、そうだろうか? 
米国などは「拳銃」がなければ「自由」が保てないという異様な
社会だ。(核兵器を打ち込まれでもしない限り、この特色は変わ
らないかもしれない)。米国の方がそういう意味では「異質」だ
ろう。また話が全く飛躍するが、公衆の面前で平気でせっぷんし
てるのを見ても、自分は違和感がある。(こういう時なども自分
はアジア人だなあと感じる。最近の日本人はアメリカナイズされ
ているかもしれないが。)


こう書くとすぐ「反米」「嫌米」と指摘されるがそれも下らない
話だ。米国人に限らず、他国の人々との個人的な信頼関係の構築
や日米間での企業提携などはどんどんやればいいと思う。(自分
も仕事や観光で時々行く。行くたび米国人に親しみを覚える。)

しつこく言うと、あくまでも日米の軍事的な提携が日本の生命線
だなどという考え方はもう時代遅れで眉唾だと思う。日米安保の
解除が、日本の経済的孤立、外交的孤立につながるというのは、
根拠のない空想である。100年前には当てはまったかもしれな
いが、現代では当てはまらない。

「報復」を支援すべきか(7) 投稿者:コアラのマーチ  投稿日: 9月16日(日)05時14分59秒
自分は日本に最低限の軍事力は有ってよいと思うし、憲法9条は
機会があれば改正すべきだと考える。(ただしそれが最優先だと
は思わない)。非武装平和の信望者でもない。

日本の戦後左翼がずうっと「日本が軍国主義化して戦争になる」
と叫ぶ狼少年をあきずにやり続けているのには呆れる。最近は、
国際的な狼少年になりつつある。日本を陰険に叩く下らない本を
書いてきたウォルフレンでさえ「日本の軍事アレルギーは行き過
ぎだ」と言うのを「それは日本の状況を正しく把握していないか
らそう言うのだ」と猛反発する。反戦左翼にはホトホト呆れる。

それに、中国などへの「何もかも日本が悪うございます。中国様
に反論することはほとんどございません。戦前軍部とつくる会は
同類です。」みたいな土下座的迎合も空恐ろしい。こうして対立
を無慈悲に煽ることは、将来への恐ろしい種をまいていることに
彼らは気づかないのだろうか、とも思う。

しかし、だからと言って、左翼の主張する日米安保「否定論」に
同調するのは左翼迎合だとは思わない。左翼が何と言おうが今回
の米国の行動なども冷静に分析して日本人独自に判断すべきだ。

テロに関して追加すると、サリン事件後のオウム教団への生ぬる
い対応は問題だったと思う。(他国だったらこんな措置では到底
すまなかっただろう。)
日本も極左テロ、極右テロ、宗教的テロのそれぞれに警戒をもつ
必要がある。大事なのは子供の頃からの教育で、民主主義社会で
はテロは如何なる理由があっても否定されなければならないこと
をきちんと教えた方がいい。