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03年11・30緊急集会 開催報告 抗議文 参加呼びかけ 共同代表のアピール
2003年11月30日
小泉政権のイラクへの自衛隊派遣阻止! 憲法改悪絶対阻止!

11・30緊急集会

開催報告

11月30日に日本キリスト教会館に 130人が
集まりました
130人の参加で、「イラク派兵阻止! 憲法改悪阻止!」の声をあげました

 私たち報復戦争に反対する会は、11月30日の午後に、日本キリスト教会館(東京・西早稲田)において、「小泉政権のイラクへの自衛隊派遣阻止! 憲法改悪絶対阻止! 11・30緊急集会」を開催しました。雨天の中、緊急の呼びかけにもかかわらず、130人が会場を埋め、立ち見も出るほどの盛況でした
 集会は、森井眞と池田龍雄の両共同代表や山内敏弘さん(一橋大学名誉教授)をはじめ、どの発言も素晴らしい内容でした。集会の最後に、日本政府・防衛庁への抗議の意志を明らかにするために、小泉首相と石破防衛庁長官宛の抗議文を採択しました。
 熱気あふれる集会を通じて、参加した全員が、小泉政権のイラクへの自衛隊派遣を阻止するために、また憲法改悪を絶対に許さないために、幅広い草の根からの運動を力を合わせてつくり出す決意を固めました。
 集会の参加者からは、「熱気のこもったとても素晴らしい集会でした」(35才・男性)、「すべての発言が良かったです。非常に力が入りました」(学生・男性)、「勇気がでました。私は職場から闘います。永遠なる不服従の精神でともに頑張りましょう」(教師・女性)などの感想が寄せられました。


抗議文

内閣総理大臣 小泉純一郎殿
防衛庁長官 石破 茂殿

 ブッシュ政権は、イラクの人々の軍事占領反対の闘いによって、いまや完全に困り果てている。さんざん打ち壊し、罪もない民衆10,000人以上も殺し、建物も道路も、川も、水源地も、電源も、ほとんど破壊しつくしてきた。そしてその復興と称した後始末のために、他国に「金を出せ」、「日本も金を出せ、兵隊も出せ」と言う。
  「大量破壊兵器が存在する」ということを大義名分にして、「国連などもう役に立たない」と言って決議も経ず、アメリカとイギリスの両政府が独断でイラクを攻撃しはじめた。結局、大量破壊兵器などは全くでてこない。こんな戦争の後始末に、日本政府が協力するのは、絶対に許せない。
 イラクの民衆は、「アメリカは出ていけ。後始末は俺たちがやる。アメリカの世話になんかなりたくない。あんた方が壊したんだから金だけは出しなさい」――こう叫んでいる。もっともなことである。イラクの人々は、アメリカを恨み、アメリカに加担する人たちを恨む。イラクの人たちは、日本に対しては、従来、きわめて好意的な国民であった。日本がアメリカの仲間入りして自衛隊を派遣すれば、日本人が憎悪の目で見られるのは当然である。こうした愚かな行動に、私たちは断固反対する。
 人類の生んだもっとも邪悪で愚かな人物。これが、不幸にしてアメリカの大統領に選ばれてしまった。小泉首相よ。その愚かな大統領に対してシッポを振るのはやめよ。自衛隊をイラクに派遣するのはやめよ。国民の血税を供するのはやめよ。
 心から平和を愛する私たちは、イラクをはじめとするイスラム圏の人々と連帯し、また日本が、植民地支配をした時代、あるいは戦争中に、大変な迷惑をかけてきた朝鮮、韓国、中国をはじめとするアジアの人々に心から詫び、その人々と手を組んで、イラクへの自衛隊派遣に反対する! 日本を「戦争をしかける国」にするための憲法第9条の改悪を絶対に許さない! 

  外国(とつくに)の僕(しもべ)となりてわが民を 戦火に曝(さらす)す汝(なんじ)公僕
  アメリカの「恩」(おん)を唱ふる汝等よ アジアの「恨」(はん)に如何に向き合う
  身を以て臨みし戦(いくさ)忘れねば その愚かさと惨(むご)さ伝へん

2003年11月30日

報復戦争に反対する会(共同代表 弓削 達 森井 眞 土屋公献 池田龍雄)
「小泉政権のイラクへの自衛隊派遣阻止! 憲法改悪絶対阻止! 11・30緊急集会」参加者一同


参加呼びかけ


小泉政権のイラクへの自衛隊派遣阻止!
憲法改悪絶対阻止!
11・30緊急集会に集まろう!
(主催:報復戦争に反対する会 )

小泉政権のイラク派兵阻止! 憲法改悪を許すな

 
アメリカのイラク軍事占領・支配は、イラク民衆の闘いによって破綻に追いこまれています。この米軍政を支えるために、小泉政権は、50億ドルもの資金を援助するだけでなく、来月上旬にも自衛隊を派遣しようとしています。ブッシュ帝国の軍事占領・支配の片棒をかつぐために自衛隊を戦場に送り込み、侵略者の暴虐に屈することなく闘うイラクの人々や無辜(むこの民衆を蹂躙(じゅうりん)するなどということを絶対に許すわけにいきません。私たちは、憲法第9条を最後的に踏みにじるこの蛮行を阻止するために、ともに声を上げ立ちあがろうではありませんか。小泉首相が「自衛隊を軍隊として明記するべきだ」とくりかえし公言して進めようとしている憲法改悪を、大きな共同行動をつくりだし力を合わせて阻止しようではありませんか。

民族排外主義反対! 日本・韓国・朝鮮の民衆の連帯を強めよう!

 
小泉政権はマスコミを総動員して北朝鮮への敵意をあおり民族排外主義の宣伝をくりかえしています。また、日教組や朝鮮総連の事務所への銃撃や北朝鮮に融和的な態度をとる自民党政治家への銃弾の送り付けなどの事件があいついで引きおこされています。私たちは、侵略戦争に民衆をかりたてていくための北朝鮮敵視政策と排外主義の煽りたてに反対し、日本・韓国・朝鮮の民衆の連帯を強めていこうではありませんか。小泉政権のイラクへの自衛隊派遣を阻止するために、憲法改悪を阻止するために、11・30緊急集会に参加しよう!

集会の要項
<日時> 2003年11月30日(日) 13:30開場、14:00開会
<場所>日本キリスト教会館 6階会議室(日本キリスト教会館は早稲田奉仕園と同じ敷地にあります。〔行き方〕地下鉄東西線早稲田駅下車徒歩5分/JR高田馬場駅から学バスに乗りバス停「西早稲田」下車徒歩1分)
<プログラム>
主催者あいさつ
   森井 眞 共同代表
問題提起
   池田 龍雄 共同代表
   山内 敏弘さん(一橋大学名誉教授)
航空連からのアピール
   村中 哲也さん(航空連副議長)
       「有事法の発動に反対する」
リレーアピール
  
崔 善 愛(チェソンエ)さん(ピアニスト)
  水岡 不二雄さん(一橋大学大学院教授)
  橋本 勝
さん(イラストレーター)
  
山内 久さん(シナリオライター) 
  大村 恵美子さん(東京バッハ合唱団主宰者) ほか


共同代表のアピール

〔「ブッシュ帝国の暴虐に怒りを! 10・12大集会」での発言とメッセージから〕


日本国憲法の改悪 絶対阻止!             
    弓削 達
(東京大学・フェリス女学院大学名誉教授)
 小泉政権は日本国憲法の改定を公言しております。一刻の猶予もありません。日本国憲法の改悪 絶対阻止!「パックス・アメリカーナ」を追い求めたブッシュ帝国は、あの古代ローマ帝国がそうであったように、没落をはじめています。イラクの人々、パレスチナや中東の人々が自由と独立のために命がけで戦っています。
 たとえ困難な道であろうとも、私たちは平和な世界を創造するために、日本を再び暗黒の戦争に導かせないために、戦ってまいりましょう。

アメリカの戦争への加担を許してはならない     
    森井 眞
(元明治学院大学学長)
 日本の小泉首相はまったく何の正当性もないアメリカのイラク戦争に賛成しました。ブッシュは国連憲章の原則に根本的に挑戦し、国際法を犯し、平和に対する罪、人道に対する罪を犯した重大犯罪容疑者です。その犯罪容疑はイラク戦争がどんな形で終わろうと決して消えないのです。私は、金持ちの強い親分のやることなら、正しくなかろうが、犯罪だろうが、何でも尻尾をふって後からくっついて行こうという、この姿は、なんとも卑しく、醜く、情けない、人間としてこれこそ恥ずべきだと思います。
 イラクへの自衛隊の派遣に反対し、憲法の改悪を阻止し、絶対に戦争を許さない、戦争に向かっている道の向きを変えることに、全力を尽くして頑張ってまいりましょう。  

「北朝鮮は脅威」の流言飛語に踊らされてはならない   
    土屋公献
(弁護士・元日弁連会長)
 私自身戦争に参加した経験があります。私ども戦争を経験した年配者の義務として、次の世代に「絶対に戦争を許さない」ということをあくまで訴え続けなければならない。これがわれわれの責務だと思っております。そのためには戦争の歴史を率直に学び、その過ちを絶対に繰り返さないということを誓いあうことが必要なんです。
 ところが自民党政府は、アメリカと一緒になってアジアに対して矢を向けてきた。極めて危険なことです。われわれ日本はアジアの一員です。アメリカの手先になって、アジア各国に脅威を与える必要はまったくない。とくに「北朝鮮は脅威だ、いつ攻めてくるかわからない」などと言っているが、これは政府やマスコミのつくる流言飛語です。私たちはそれに踊らされてはならない。「日米の軍事同盟は絶対にはずせない。アメリカに頼らなければ日本は危険だ」と言った宣伝を信じこまされてはならない。
  身を以て臨みし戦(いくさ)忘れねば その愚かさと惨(むご)さ伝えん

戦争反対の声をいっそう強くたゆまず挙げ続けよう     
     池田龍雄(画家)
 猿芝居めいた総裁選の結果、予測どおり再び小泉政権の誕生。たちまち、テロ特措法の延長は決定された。次なる総選挙後に予定された舞台は「憲法改正論議」か。
 二年前に始まったアメリカの「報復戦争」と、それに追従する日本政府の政策に反対するわたしたち国民の、いや、人間の切実な声は、一言も国家権力の耳に入らないかのようである。
 しかし、だからといって沈黙するわけにはいかない。相手の耳が遠いなら尚更のこと、声を大にしなければなるまい。ここで沈黙することは、自らおのれの良心を抛つこと、おのれの内なる人間を殺すことを意味している。
 だから、この地球上に戦争のある限り、それに反対する声、人間のこころの声を、いっそう強くたゆまず挙げ続けよう。