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記事紹介
『ジャキューズ』第9号
 2007年5月25日 発行

土屋 公献さん(弁護士・元日弁連会長・当会共同代表)

 
二〇〇七年四月六日に、早稲田大学でおこなわれた「新入生歓迎講演会 いまなぜ憲法改悪にたちむかうのか――危機の時代に大学生となった君たちへ」と題する講演を収録しました。


あの悲惨な戦争を体験した者として訴える――
アメリカの戦争に無条件で協力するための憲法九条改悪を絶対に許してはならない


講師の土屋公献さん
 私は、生まれが一九二三年(大正十二年)で、八十四歳になりました。みなさんと同じ年の頃に、私は戦争に参加するようになってしまった。二十歳の頃は学生でしたが、制度が変わって学生でも「兵隊に行け」となってしまった。
 それまでは、学生は卒業するまで兵隊に行かなくてよかった。あるいは二十五歳までは兵隊に行かなくてもよかった。学問を学ぶからということで学生は優遇されていた。ところが、一九四三年から「学生は二十歳になったら兵隊に行け」ということになった。これは文科系の学生で、理科系の学生はそうではなかった。たとえば医学部の学生は将来軍医になるのだから勉強をつづけろ、工学部の学生は軍艦や飛行機や毒ガスなどの兵器をつくったりすることに役に立つからしっかり勉強をつづけろ、ということで兵役を免除された。文科系の学生は理屈ばかり言って批判ばかりするから早く兵役につけ戦争に行かした方がいいという考えがあったから、われわれ文科系の学生が兵隊にとられた。
 私は、一九四三年にちょうど二十歳になってしまったので、兵隊に行って二年間戦争に参加しました。幸いにして、戦争に負けて生き残って帰ってきて、また学生に戻った。こういう経験をしております。
 そういうわけで、今日みなさんの前でお話しができることを非常に張りあいがあることと思っております。


以下は小見出しを紹介します。

憲法とは市民が権力の横暴を規制するものだ

 

「自衛」の戦争も否定した憲法九条二項の意義

 
 
九条改悪の狙いはアメリカの戦争に無条件に協力するため

 

国民投票法の狙いは憲法を改悪しやすくするため

 

みずからの都合で敵をつくり世界支配を拡大するアメリカ

 

気に入らない国が核兵器を持つのを禁止するというご都合主義

 

「愛国心」教育の狙いは国家のために命を捧げる人間をつくるため

 

私の体験――戦争の悲惨を若い人たちに知って欲しい

 

過去の過ちを隠蔽し武力で威嚇する愚を犯す安倍政権

 

  身を以て臨みし戦(いくさ)忘れねば  その愚かさと惨(むご)さ伝へん

 
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