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記事紹介 「反戦の輪」第20号 2007年5月27日 発行 5・3憲法集会に参加、日比谷公園で独自の集会! 5・3憲法集会に6000名が参加
集会では、植野妙実子さん(中央大学教授・憲法学)、浅井基文さん(広島平和研究所所長)、共産党と社民党の党首がスピーチをおこない、それぞれ改憲反対と国民投票法の制定阻止を訴えました。浅井氏は、発言のなかで、共産・社民両党が9条改悪反対の一点での共同を呼びかけつつも、「第一線での溝の深さ」があることを指摘し、「両党が小異を残して大同につ」き、改憲阻止の共同行動を早急につくりだすべきだ、と危機感をこめて訴え、参加者から大きな共感の拍手をうけました。 改憲阻止の決意を固めた参加者は、陸・海・空・港湾労組20団体をはじめとする労働組合や当会をはじめ市民団体の数々の旗を林立させて銀座パレードにくり出し、道行く人びとに「9条改悪反対! 改憲のための国民投票法案の強行採決阻止!」を訴えました。 当会独自の集会に80名が参加 日比谷公会堂での集会が終了しデモ行進に出発するまでの時間を利用して、「戦争を許さない市民の会」の独自の集会を、にれの木広場でおこないました。約80名が参加し、多くの労働者・市民が注目するなか、土屋公献共同代表をはじめ多くの方がそれぞれの思いをこめて改憲反対をアピールしました。 「広範な共同行動を」呼びかける横断幕を先頭にデモ行進
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発言の一部を紹介します 「戦争のできる国」にするための改憲を阻止しましょう(土屋さん)
日本の憲法の独創性は、第9条2項の武力を持たないつまり軍隊を持たないことと、交戦権を認めないつまり戦争をしないことにあります。この勇気ある独創的な、世界の宝とも言える9条2項を改悪することを、絶対に許してはならない。 来年の5月には世界の著名な方々が日本に集まり、『日本国憲法第9条2項は世界に例がない、われわれも真似をしようではないか、世界に広めようではないか』という集会が開かれる。このお家元である日本が、世界に誇るべき9条2項をみずから捨て去るなどということは決してあってはならない。こうした決意のもとに、みなさん頑張りましょう」と参加者に力強く呼びかけました。 ・・・・・・(中略) |
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今こそ小異を捨てて大同につくべき(古川さん)
いま憲法について、改悪に反対する人のあいだにもいろいろな意見の相違もあるでしょう。しかしこの問題については大きな目的のために協力していかなければならないと私は思います。小異を捨てて大同につくことが大事です。私も憲法改悪をさせないためにできるかぎり頑張りたいと思います。 私も呼びかけ発起人をしております6・3集会へのご参加も、みなさん、よろしくお願いします」と呼びかけました。 ・・・・・・(後略) |
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集会に寄せられたメッセージ 森井眞共同代表 安倍政権が制定しようとしている国民投票法には、はっきりとした意図があります。それは、自分たちが考える改憲案を認めさせることです。 この国民投票法案は、憲法を変えた方がよいかどうかを国民に意見を問うためのものではまったくない。たとえば教師とか公務員とかが改憲反対の運動をしてはいけないとか、棄権票や白票を数に入れないとか、最低投票率を定めないとかとしていることに、そのことははっきり示されています。 安倍首相は、ブッシュ氏の尻にくっついて、日本を戦争のできる国にするために憲法を変えたいのです。そのために、国民を昔のように管理して愛国者を育て時の権力の思い通りになる人間をつくりたいのです。私たちはこれを絶対に許してはならないと思います。 監視カメラが増やされたり、国民を統制・監視する体制が急速につくられています。市民が発言できる自由が奪われて、勇気のある人しか発言できない世の中をつくっては駄目なのです。そこへいく前にわれわれ自身が動かなくてはならない。国民投票法や共謀罪などの人権弾圧法がつくられたら大変なことになります。 私自身の体験からいえることは、国家権力は自分に逆らう人間にたいしては平気で命を奪うのです。再びあの暗黒の日本にさせないために、私たちはいま闘わなくてはならない。どんなに厳しくてもあきらめてはいけない。 池田龍雄共同代表 国民投票法は、憲法を改悪するためのものである。だまされてはならない。わが国が世界に誇るべき宝ともいえる平和の憲法を踏みにじる、政府のあらゆる攻撃に反対していきましょう! 谷田川和夫さん(戦争体験継承「朝風の会」会長) この平和憲法を変えさせてはなりません。力を合わせて頑張りましょう。 木下安子さん(新潟青陵大学名誉教授) 1945年5月29日、私が住んでいた横浜が600機ものB29に爆撃され、一面が焼け野原になり、病院を営んでいた私の家も焼失しました。3月に女学校を卒業し聖路加女子専門学校(のちの聖路加看護大学)に入学が決まっていた私は、3月10日の東京大空襲で焼け出され全身に火傷を負ったたくさんの人びとが、築地の聖路加病院の通路から廊下まで溢れて苦しんでいた姿が今も目に焼き付いています。 あのような悲惨な戦争を絶対にくり返してはならないという思いは、看護学を学び人間の命を救い育む仕事をしてきたものとして、今いよいよ強くしています。 なぜ平和憲法を変えるのでしょうか。私たち戦争を体験したものには、それがどんなに恐ろしいものであるか身体でわかります。戦争によって儲かる人たちがアメリカに加担して戦争をしさらに暴利をむさぼる。そうした意図を隠して、日本を戦争のできる国にすることをどうして認めることができましょう。憲法の改悪を止めるために、みなさん、力を合わせましょう。 全文をご覧になりたい方は、「反戦の輪」第20号をお申し込みください。 Eメール action@leo.interq.or.jp |