はじめに
この文書は、Soul Gate Projectさん制作のカードバトルゲーム「SOUL GATE」の感想です。ネタバレになりそうな記述は避けているので、未プレイの方が読んでも問題はありません。……たぶん。
感想
フリーユニットを狩ったりダンジョンを探索したりしてカードを収集し、デッキを強化して闘技場に挑戦、勝利して新たなカードを賞与として入手……というサイクルにすっかりハマりました。全169種のカードをコンプリートするまでは熱中しすぎて困ったぐらいです。
カードゲームとしては、なにをするにもまずユニットありきというシステムのためか、正直なところ戦略の幅はかなり狭い印象を受けます。保持できるカードの最大数が80枚と少なく、大幅にデッキの構成を変えるのが面倒という難点がその印象に拍車をかけていますね。
ただ、同じ目的を達するにもカードの選択にはある程度の幅があり、またカードの配置やオープンするタイミング、敵ユニットへのカードの押し込みなど、駆け引きの要素も豊富です。賞与を得るためにCPUと連戦するときの緊張感と興奮はかなりのもの。あまり強力なカードを多用しないほうが、頭を絞る必要ができておもしろいかもしれません。
最後に、ここまでに挙げたもの以外で私がこのゲームに感じた難点を列挙しておきます。
- 後攻の不利を埋める仕組みがないので、先攻が一方的に有利。
- 手札をチェンジする際のペナルティが小さいので、初手に強力なカードが来るまでチェンジを繰り返すことが可能。ただ、この点はプレイヤーが後攻になったときの不利をある程度軽減している。
- CPUの思考を始めとして、処理に時間がかかる部分が多いため、ゲームのテンポが遅い。
- 方向キーを押しっぱなしにしても移動してくれず、一マス移動するたびにキーを押しなおす必要がある。ダンジョン内の移動などはかなり疲れる。
- 戦闘にかかる時間が長いわりに、エンカウント率が高い。とはいえ、逃走は確実にできるし、入手したカードが一定数に達するとエンカウント率を下げるアイテムが購入可能になるので、この点はさほど問題でもない。
いろいろと難点を挙げましたが、多くは私にとって些細な不満であり、全体としてはたいへん楽しめました。開発中のHSP版にも期待しています。
「SOUL GATE」の基本データ
- タイトル
- SOUL GATE
- 対応OS
- Windows 95/98/2000
- ジャンル
- カードバトル
- 価格
- 無料
- ファイルサイズ(展開前)
- 5,713,937 Bytes
- 制作
- Soul Gate Project
- 公式サイト
- http://www.geocities.jp/soulgate2830/
- 制作ツール
- RPGツクール2000
- 動作に必要なソフトウェア
- RPGツクール2000 RTP
- ダウンロード
- http://www.vector.co.jp/soft/win95/game/se280880.html
- 最新パッチ
- http://www.geocities.jp/soulgate2830/down.html