Nihon Hous◯u Kyoukaiの特集(10/22)
いやー、なんか複雑な気分ですねー。10/22の某国営放送の特集です。うーん、
N◯Kの特集にLinuxがメインテーマ(の象徴)として取り上げられるなんて、こんな
ことが起こるとはちょっと信じられない気持ちです。snowdogは真鍋さん達のつくられた
JE & SLS時代(1993)からのLinux Userですが、それより前から使ってる人や布教
に努めてきた人、改良に協力してきた人達はどんな気持ちなんでしょうか。snowdogは
世間でLinuxを支持する(ブームかも)ことが多くなったことは知ってましたし、
あのIBMがサポートを開始すると宣言した時は本当に驚きました。でも、なんか、
あまり世間一般で知られていることとは思っていませんでした。あのプレイ◯ーイ
の記事のときも、「えーっ」と思い、なんかSD(これで通じるよね?)以外にも雑誌
がでてきて、嬉しかったけど、「ただのブームだろう、なんせ、不況だし」とも思って
いました。でもこんな特集が出る様になるなんて事は想像してませんでした。(^o^)
まあ、NH◯はとり上げやすいのかもしれませんね。例えばマイク◯ソフトを賛美する
ような内容は難しいでしょうから、Linuxを切り口に使うのは格好の手かもしれないです。
民放の場合、スポンサーとのしがらみを考える必要がありますからね。動くLinusを見る
ことができたのが、一番嬉しいですねー。恐らくLinusがブランコを動かして一緒に
遊んでいた女の子が、「Ver2.0」誕生と噂になったLinusの最愛の娘さんでしょうね。
他にもタイタニックのCGをLinux & アルファで行ったStraussを見ることが出来たのは
驚きでしたね。Linusは間違い無く出てくるとは思ったのですが、彼が出てくるとは思いま
せんでした。写真で想像してたように、ふくよかな方でした。N◯KもCGに関しては頑張
っている訳でしょうから注目していたのかもしれません。snowdog的には
"maddog"尊師の紹介がなかったのが残念です。まあ、Linuxに関係した主だった人を出して
いたら、それだけで時間が無くなっちゃうから致し方ありません。BBCで特集やってくれ
ないかな。そしたら◯HKで吹き替え版が見られるでしょうに。N◯Kだと、意識的に端折る
部分があるので、別の視点から制作された番組を見たいように思います。民放の番組の
「スーパー◯レビ」が「日本のパソコンの歴史」などを制作して、「メイキング」を放送
してくれると、最高のお笑い番組が出来上がるよーにも思うのですが、やってくれないか
なー。スポンサーとディレクターの掴み合いを見ることができそうなんです。さらに、コマー
シャルでもう一度、笑いをとれるハズなんですけどねー。(^o^)
番組で、中国とLinuxという観点から攻めてゆくとこは、なかなかうまいと思いました。
日本の産業界も中国市場には関心が高いですし、遅れていると思われている中国が「オープン
ソースで、一気に先進国に対抗可能になるかもね」との危機感の煽り立て方もそうです。
世界中で中国の人達が頑張っていて、例えばアメリカの大学なんかでは理工系の学部では
中国系の人とインド系の人ばっかりだそうなので、それらを知ってるメーカーの方の目には、
かなり脅威に写ったことではないかと思います。香港でも工場を中国本土へ移しているそう
なので、恐らくパソコンを製造しているのは中国と断言できるかもしれませんね。しかし、
パソコンやインターネットとゆー切り口で、台湾の取材がないとこなどは、国営らしさを
感じてしまいますね。国営らしさは、中国では各家庭へ光ケーブル布設を行っていて、「高速
インターネット網が中国に出来てるぞ!」と警句を発するあたり、現政府の「IT革命」に
対しての一番の関心所ではないかと思われる配線「工事」の画像と情報を加えた所などは、
うまい!と思わず叫んじゃいました。マイク◯ソフトの一人勝ちにかげりが見えてるとする
ことで、通産省に配慮(?)するだけじゃなく建設省にも配慮するとこがいいですねー。
snowdogが政府の唱えてる
「IT革命」を、どんな感じでとらえているかは、以前のモノを読んで下さい。
「IT革命」は、結構なのですが、その前に政府がやらなきゃいけないことは、いっぱいあ
るように思ってます。セキュリティーを何処が対応するのかも大変な問題でしょう。
以前のホームページクラックはお遊びみたいなものでしょうから、恐らくここで練習してから
アメリカや企業にクラックをやりに行くのではないでしょうか。実際の業務をインターネッ
トに移せるほどのガードシステムの構築や管理ができるのかな?一般的に、外国から日本は
あまり愛されていないようで、皆さん気軽にクラックしに来るので、うまくガードシステム
を作れば、クラッカーの登録窓口になるかもしれません。通産省のホームページがクラッカーの
BBSとして機能してるとか。(^o^)。でも、電子政府とかお題目を唱えても、例えば簡単な
書類の正式なフォーマットさえ決まってなくて、例えば、snowdogの友人が、ある書類をフ
ロッピーで提出すると、マイク◯ソフトワ◯ドのVer6.0型式で、なんて言われちゃいました
からねー。バージョンナンバーまで指定するのは、まあ理解できるよーな、できないよーな
気がします。全部同じでないと、どーにもならないソフトを何故つかってるのかが、よくわ
かんないです。お役人さんが型式を指定するのは、なにやら公共の中立性とか、接待とか、
なんか問題があるよーな感じも受けたりするんですがねー。それで、友人は持ってないから、
テキストで勘弁して欲しい旨を述べたらしいのですが、残念ながら、テキストとゆー概念は
ワ◯ドのフォーマット型式とご理解されてるよーで、まあ、絵じゃないんで、テキストにゃ
ー違いないっす。とどめに、「借りて下さい。」と言われたそーです。また、別の方で、多
くの人にある文章の執筆をお願いし、その後にフォーマットを変換する面倒をさける為にE
メールで送って欲しいと要求したところ、ワ◯ド形式の書類が添付されてきて、挫けてまし
た。なんせ同じワ◯ドでも互換性がないので、とっても面倒なことになっちゃいます。これ
はマイク◯ソフトだけが悪者じゃなくって、その昔、市場を制していた、またまた互換性の
悪い一太◯型式のフロッピーを頂いて往生した経験もあります。なんか昔の◯太郎といい、
現在のワ◯ドといい、なんとかならないのでしょうかねー。こんな事態は結構問題かもしれ
ません。電子化された書類の型式が、受け取り担当者のパソコンのソフトで決まっちゃうん
ですから。キチンとした公式フォーマットを作れば、各メーカーとも(一部を除いて)それ
に併せて同じ土俵で勝負するでしょうから、ユーザーの為になると思うのですがね。お役所
などは、ハードウエアは一社に片寄らないように、配慮してるんだそうですが、OSやソフ
トには配慮がないよーな.......この問題って、通産省と文部省の利害とメンツがかかって
るのでしょうから、期待するのが野暮ってもんかもしれません。この前も漢字でどーのこー
のと言争ってたよーに思います。そんなら、「IT革命」なんて唱えなきゃいいのにねー。
実際にリストラしやすそーなのはお役人さん達かもしれません。snowdog個人としては、B
TR◯Nというか「超◯字」が中途半端な価格で販売されてるので、(元は恐らく取れない
でしょう)、かなり悲観的に思ってます。
今回の番組は、Linuxを取り上げている点は嬉しいんですが、(中国より取材は大変か
もしれませんが)日本での現状も入れて欲しかったように思います。これは単に希望
なんですが、悲しかったのはマックは触れても貰えませんでした。コンピュータの歴史を
紹介する場面がありましたが.......。これは我慢できる範囲かもしれません。でも、
Free, NetBSDがまったく出ていないのは、かなりムカツキました。snowdogは、もうちょっと
お金持ちだったら、間違いなく386BSDを入れてるハズですし(だからLinuxが隆盛してるのかも
しれませんが)、オープンソースの主な原動力の一つですから、納得できませんねー。
ストールマンが出てないのは、「ホントに取材やったのか!」
と言いたいです。この点から、適当な手持ちフィルムをつないで、でっち上げた
よーな印象を受けちゃいます。snowdogは中国語わかんないんで、じつは天安門事件を述べて
いたとしてもわかりません。それとも、彼の笛の音がN◯Kの取材斑の神経に触ったのでしょ
うか、高額な募金を強硬に要求したのでしょうか?そんなことは無いと思いますが、Linux
はGCCの存在なくしては、存在し得なかったとLinusもいってますし、オープンソースはストー
ルマンが始めたフリーソフト運動が生み出したものでしょう。少なくともストールマンがいな
きゃLinuxは生まれなかったのですからね。特集番組の主旨である、開放された技術はストー
ルマンとGNUが原点で、その先に総てがあると思います。また、インターネットならアパッチ
もピッタリだと思うンだけど、何故か出てきませんでした。(T^T)
でも、こんな番組ができるのですから、時代は変わったのかもしれません。中国政府
がLinuxを支援することも理解できます。つまり、パソコンが社会生活をする上で、大切な
技術となり、車やテレビ並みに重視されるのであれば、一企業がその情報と支配力を、あの
60sの様に、独占することに危機感を持っているのでしょう。つまり、独占が問題視される
ほど重要なものになったという事かもしれません。PL法の対象にソフトウエアを含めて
欲しい気もしますが、せめて、日本政府が、そんな注意力とか危機感とかを所有してくれる
ことを望みますね。
そんな、時代を象徴するモノとして描かれているLinuxですが、昔はそんなもんじゃあ
なく、宣伝なんかもなく、本当に草の根で使ってたOSです。必要に迫られて色々と選択した
結果、それがLinuxだっただけなんです。詳しい友人に手伝ってもらいながら、50枚ほどの
フロッピーディスクから、やっとのことで購入した低性能なパソコンにLinuxを初めてインス
トールした、あの雪の夜を忘れることが出来ません。