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syu  今回の対談は「桜の森暗夜奇譚」の話から始めようか。

氷河 前回の対談が時事問題で幻になっただけにね。

syu  うん。だから、今回はちゃんと載せられるから話題から行こうかな。

氷河 前回は2月にやって、HPができたのが5月だったでしょ。その3ヶ月の間に政治情勢とかがとんでもなく変わっち
    ゃったから載せられなかったんだよね。

syu  というわけで、今回は「桜の森暗夜奇譚」の裏話。

氷河 から始めようかと思いますけど。

光秀 はいはい。

syu  そうねぇ、書き出した理由って言うのは、すごく単純だったよね。

氷河 そうだね。

syu  その時は俺も氷河君もすごく忙しかった。俺の場合は仕事1つにバイト3つ4つくらい掛け持ってたんで、小説か
    いてる時間がなかった。

氷河 そうだよね。立ち上げたのもバイト先だったからね。
    で、それだったら世界観を最初から作っていくのも面倒だし、ベースになるものをどこかから持ってこようか、と。そ
    れが、私が高校時代に後輩と書いてたリレー小説の設定をそのまま持ってきた。

光秀 そうだったんだ。

氷河 うん。まぁ、話自体は氷浦市っていう町が舞台になってるけど、地理的には、高校時代のやつは北関東にある
    町だった。で、今度のはその氷浦市を東海地方、そうね、だいたい静岡と愛知の間に某県っていうのをつくって
    、ついでに百万都市にした。で、そこで何かやってみようか、と。

syu  で、一番最初に決めた設定っていうのは、個人面だと一人一人、つまり、俺と氷河君の主人公となるキャラクタ
    ー。

氷河 そう。だから、一番最初に決まってたのは、地理的な設定と、刃君と真君の簡単なプロフィール。
    で、最初だから、ということで私が書き始めた。その時に一番気をつけたのは、その高校時代に書いたリレーが
    下敷きになってはいるけど、その下敷きをとはまた別の路線の小説を書こう、っていうのがあった。下敷きは学園
    ラブコメだったから、それとは別で行こう、と。で、どうせSEALANDAIRのメンバーはファンタジーが得意なんだ
    から、とりあえず学園ファンタジー路線で行こうか、という話にはなったんだけどね。
    で、書き出しが私だった。最初だったしね。

syu  まぁ、結局そのときの俺も時間がなかったんだけどね。

氷河 だから、書き出しが1999年の11月27日から、ってなってるのは、その辺の理由があるの。

光秀 ふーん。

syu  で、俺のほうに回ってきて、ちょっと時間が空いたかな。1ヶ月くらい。で、時間的に余裕も出てきて、2、3回くら
    いやりとりしているうちに、HPが開設されたのかな。

氷河 まぁ、その間にもいろいろあったんだけどね。
    で、「桜の森暗夜奇譚」の面白い面、っていうのは、真君と刃君は別々にそれぞれもう1つ小説を抱えてるんだ
    よね。まだ2人とも書いてないけど。だから、あそこでは明かせない事情っていうのが結構たくさんあるんだよ。

光秀 (苦笑)

syu  まぁ、そういう理由もあって書くのが遅くなる、というのも正直なとこかな。

氷河 あとは、だいだいリレー小説っていってもプロの人ってプロットを一応書くみたいだけど、「桜の森」の場合はプロッ
    トなんて存在しないもんだから。

光秀 どこに話が飛んでいくのかわかんない。

氷河 そう。

syu  まぁ、もっぱら飛ばすのが俺で、なおすのが氷河君かな、と。そういう感じはあるけど。

氷河 だから、書いてる本人もね、作者と読者の気持ちを両方体験できる。この後この人は話をどうもっていくんだろう
    、って。

syu  面白みのある書き方、かな。そういう風にしよう、ということであえて何も決めなかったんだよね、最初に。

氷河 まぁ、裏目に出たかな、という感はかなりあるけども。

syu  まぁ、それはお互いいっこなし、ということで(笑)。
    でも、元になったような話は、結構あったよね。一番最初に俺が提案したのは、テーブルトーク風に話をしていっ
    て、それを小説に落としていこうか、という企画もあった。それについては設定も結構煮詰まってたたんだけど、1
    人やめてしまった人間が出たんで、それで立ち消えになった。

氷河 まぁ、話的に大きすぎた感があるしね。で、もう少し身近に書けるような内容にしよう、と。全然身近じゃないよう
    な気もするけど。

syu  まだ書きやすい範囲かな。あとは、俺がどれだけ自分を抑えられるか、にかかっていると思うけどね。

氷河 だから、刃君も真君も淡々と任務をこなしてるけど、あの子達はあの子達でやっぱりそれなりに背後に抱えてる
    モノがあって、その辺をまだ出し切れてないのかな、と。

syu  まぁ、制約があって出し切れてない部分と、単純に未熟さゆえに出せない部分があるけどね。

氷河 うん。まだその背後の部分を明確に書き出してないというのもあって、その辺でそっちに余計な制約がつくと本末
    転倒かな、というのもある。

syu  それもあるよね。だから、1話分が終わらないと、個人個人の話は作れないんじゃないかな、と。

氷河 だから、始まるにしても今書いてる分が終わってから、ということになるかな。

syu  だろうね。いつ終わるかわかんないけど。

氷河 でも、あと1ヶ月も書けば終わるんじゃないかな。今のペースだと。

syu  ああ、でも1ヵ月後となると俺がまた忙しいんで……話全体が終わるのはもう少し先になるんじゃないかな。

氷河 そうかな。最近話が急展開したしね。

syu  そうだね。まぁ、俺がピッチを上げて3日で返した、というのもあるけど。

氷河 まぁ、そのペースで書け、とはさすがに言えないけど、今のような展開の仕方で行けばけっこう早く終わるんじゃな
    いかな。

syu  そうだね。1ヶ月に2、3回のペースでやり取りしてるからね。

氷河 多分、ヤマとしてはあと1つか2つくらい? 少なくてもね。多かったらいくらでも作れるけど、それはこっちとしても
    きついから。

syu  そうだね。それと、ネット上で連載してる、というのがあるから、あまり引き伸ばしても読みづらいんじゃないかな、と
    。まぁ、最終的にはそれを1つの小説としてダウンロードしてもらう、という形も取ろうと思ってるけど。

氷河 今の段階では、まだ真君が眠ったとこかな?

syu   そうだね。飛んじゃったとこだね。

氷河 意識が吹っ飛んだとこだよね。その後今、syu君が書いてるよね。

syu   まぁ、刃君サイドになってるかな。

氷河 だから、次の更新で刃君サイドの話が終わるのかな。多分、刃君が葛城さんに呼び出されるところで終わるん
    だろうな、というのがあるよね。

syu  そこで、氷河君のほうに行って、すでに氷河君は5ページほど書き上げてるという(笑)。

氷河 そう。この時点で、すでに真君お目覚めのシーンがすでに出来上がってるんで(笑)。

syu  こうやって制約が次々に出てくるから、ますます遅くなる、というのもあるよね。

氷河 ただ、真君お目覚めのシーンは、私としては珍しく……

syu  ラブコメ路線一直線?

氷河 (笑)まぁ、それもあるんだけど、珍しく主人公の感情を前面に押し出した、っていうのがあるかな。

syu  そうね。まぁ、俺はまだ君たちに自分の作品を見せたことがないからあまり言えないんだけど、俺は氷河君の作品
    を読んだことがある。何かの外伝だったのかな? それを読んだんだけど、何かと主人公の感情を隠してある。
    あるんだろうけど、それを表に見せてない部分、っていうのが結構あった。

氷河 それを、今回は科白的な地の文を多用した。

syu  珍しいね、君にしては。

氷河 ノリで書いたからね。まぁ、その部分は学校のパソコン室で書いたんだけど、その日の通学の電車の中で読んだ
    小説の影響も多分にあったと思う。

syu  それは俺も結構あるかな。小説だとか、漫画だとか、ゲームだとか、結構感動したりすると、それから3日くらいは
    影響されてる。でも、そこから新しい発想とかが出てくるよね。1つのきっかけだよね。

氷河 影響された分って言うのはそういうのもあるけど、一番影響されたのは、その本の言い回しの部分かな。

syu  言いまわし?

氷河 うん。科白まわしとか、地の文のまわし方とか。まぁ、たまにはいいかな、と。

syu  そうだね。

氷河 ずっとこのノリでやると多分今度は私がおかしくなっちゃうから(笑)。
    でも、今回の分で、真君のミステリアスな部分っていうのはだいぶ解消されるんじゃなかろうか、と。素のままの
    真君がしゃべってる、って感じ。

syu  ああ、なるほどね。そっか。今回、偶然なんだけど、今書いてる分で刃君の過去を洗いざらい流してるから。その
    勢いで、刃君の過去がやっと今、明かされる、というか。

氷河 でもね、刃君の過去についてはね、BBSでakiraさんが「この人、なんで裏の世界に行っちゃったの?」って聞
    いてたから、タイミングよかったんじゃない?

syu  そうなんだ。まぁ、その辺のことは、読んでのお楽しみ、ということで。
    で、ココで聞きたいんだけど。

光秀 うん?

syu  読んでみての感想というのは?

光秀 うーん……。

syu  正直なとこ、リレーというノリもあるし、制約もあるから、その中ではいい線行ってると思うけど、もしかして矛盾が
    あったりとか。

氷河 いや、多分もうあると思うんだけど(苦笑)。

光秀 そこまで突っ込んで読んではないんだけどさ、なんかどんどん複雑化してくる、って。人の名前が増えてる……っ
    て。

氷河 ただね、私のアドバイスとして「うがった読み方はするな」っていうのがあってね。とくに私のとこは。

光秀 いや、まだそこまで読んでないし。ただ素直に「ワクワク」って感じ。

氷河 私のとこで伏線張った覚えは……まぁ、なきにしもあらずだけど、あまり私張ってないから。この人のとこで伏線ガ
    ンガンでてくるから、私が次にごまかさなきゃならん、という部分があって。

syu  大丈夫大丈夫。まぁ伏線に関してはだね、ちゃんと考えてはいるんだよ。案がどんどん立ち消えになってるけど。
    いろいろあってね。

光秀 あら。

氷河 どっちかが先走るとか、各々抱えてる小説の設定の制約でたちきえになるとか。

syu  そういうのがけっこうあるよね。

氷河 あと、書いたはいいんだけど、この後どうしよう? っていうのもある。
    例えば、遠野別宮の封印が説かれたシーン。あそこは私がかなり突っ走ったんだよね。最初はそのまま詞咲晴
    憲の悪霊が封じられてて――まぁ、この人が勝手に封印といちゃったから、どうしようか、とも思ったんだけども(
    笑)――最初はだから、詞咲晴憲の霊が解放されるくだりで終わらせようかと思ったの。でも、それだけじゃ面白
    くないかな、と思って、あそこに封 印されてたのは彼じゃなかった、と突っ走ってね。で、まだ私って氷浦市の地
    理描写やってないや、ってのもあって、司さんと葛城さんが地図を見下ろしてるシーンを急遽入れて、ってなった
    んだけどね。
    で、そこで困ったのが、じゃぁ、別宮には一体何が封じ込まれていたのか、って事。私、その時点でそんなこと何
    も考えずに書いちゃったから(笑)。

syu  で、俺にまわってきたからさ、俺はそれでどうしよう、と(笑)。本当に考えて、しかたなく氷河君を呼び出して、2
    時間くらい話し合ってたよね。おかげである程度は固まったけど。

氷河 ちょうどその頃夏祭りやってて、それもかんだけどね。

syu  まぁ、2人でやり取りしてる間に、いろいろ話がすごいところに飛んだりしたよね。例えば、EUのおもちゃ屋さんが
    出てきたり、とか。

氷河 あったね。文面にはならなかったけど。私が自主的に削除したせいで。

syu  ただ、その意に反して、また俺がまた話を大きくしてしまったかな、というのもあるけど。まぁ、国内に収めたけどね。

氷河 まぁ、それは読んでのお楽しみ、ということで。
    で、そのEUの話も今でこそ話せるんだけど、遠野別宮を狙ってる連中は一体何なんだ、というとこで、EUの総
    合軍事企業が、環境破壊をしない究極兵器の開発素材として目をつけた、という設定にしたんだけど、あまり
    に話が大きくなったからやめた。で、その時に刃君のキャラクターが決まってしまったんだよね。「笑って踊れる」…
    …じゃなかった、「歩いて話せる企業秘密」(笑)。

syu  それはさすがに……とか言ってる間に、また話が大きくなったんだけどね。

氷河 うん。だからね、私のとこで新しい登場人物ってなかなか出てこないんだよ。出るのはsyu君のほう。聖さんだって
    そう。その妹の綾香さんだってそう。

syu  まぁ、でもあれはサブキャラ的存在だし。

氷河 でも、その流れで私葛城さんと司さんを出さなきゃならなかったんだから。

syu  うん。

氷河 あと、澪ちゃんはいつ活躍するんだろう、とか(笑)。

syu  うん。それはちょっと、俺も楽しみな部分があるんだけど、それより前に、真君はいつキレるんだろう、とか。俺のと
    こでキレさせたらさすがに収拾つかんぞこれは、ということなんで、待ってんだけど。

氷河 でもね、1話目からキレさせてもどうかと思うけどね(苦笑)。

syu  そうだね。なんか、人格疑われそうだし。

氷河 いや、もう既に疑われてるんだ、という話も(笑)。
    だから、そう、うがった見方はそうしなくても良いかな、と。リレーだからそこまでひねってないしね。ただ単純に、読
    んで笑ってくれればそれでいいかな。

syu  そうだね。リレーだと込み入った設定が作りにくいから、単純に読んで楽しんで欲しいかな、というのはあるよね。
    まぁ、個人の小説になるといくらうがってもらっても自由。

氷河 そうだね。特にこの人の場合はうがったほうがいいかな、と(笑)。

syu  うーん、それはどういう意味かな、氷河君(笑)。

氷河 でも、個人の小説がまだ書けてない、というのは重大な問題ではあるよね。
    今の段階ではまだ丹波君の「MI−DO」しかないわけだし。書こうかな、とは思ってるけど、今の段階で書ける
    のはこの間100Hitsの短編みたいなやつ。あれだって私、相当悩んだよ。5時間くらいかかったもんね、あれ。

光秀 お題がお題だしね。

氷河 そうなんだけど、露骨に雰囲気が転換する場面があるじゃない? 里美さんからの無線が入ったとこ。あそこで
    ね、1時間くらい悩んだんだよ。この後どう話を展開しよう、って。

syu  で、あの展開になったんだね。

氷河 うん。その、日曜日さんの希望として、「暗い話にするな」っていうのがあったんで(笑)。

光秀 (笑)

syu  (笑)そうだね。総じて君の作品って暗い作品が多いよね。

氷河 「暗い話は読みたくない」っていうのがあったんで、じゃぁっ、て、かなり無理はあったかもしれないけど、ああいう展
    開にしたんだよね。ただ、今までにやらなかったことを試せた、という点では結構面白い作品になったかな、と。

syu  それをいうなら、「桜の森暗夜奇譚」にも似たようなことがいえるかな、と。

氷河 そうだね。

syu  俺は今まで1人で活動してきてたから、こうやって似たようなことをしてる人たちと交流持ったのも初めてだったしね
    
氷河 そう、初めてといえばね、あそこまで性格悪い主人公書いたの初めてだよ。真君……(笑)。
syu  うーん、真顔でツッコミ入れてくれるところなんか、君にそっくりだね。

氷河 (笑)

syu  俺のこのほほえましいボケにナイフのように鋭いツッコミを入れてくれるのは君だけだよ、本当に。しかも冷え切って
    るし。

氷河 よく身内からって、まぁ、身内って言っても1人しかいないけどさ、あの2人が私らの関係をそのままトレースしたん
    じゃないのか、って、そんなことないからね。

syu  んー、説得力がないんですけどね。

光秀 (笑)

syu  決して俺は裏の稼業には手を染めてないから。

氷河 (笑)でも、性格的には結構似たものがあるかな、と。

syu  そうだね。自分の主人公って、そのときそのときの状態もあるだろうけど、結局、自分の性格を何かしら引き継い
    でるんじゃないか、と思うよ。正反対だったにしても。

氷河 だからね、よく思うのは、自分が何人もいる、とか(笑)。

syu  そういう部分はあるかもしれないよね。

氷河 だから、自分の書いた小説読んでよく思うよ。自分が何人もいる、しかも性別を変えてまでいる、って……。

syu  まぁ、外見が似た人は世の中3人いる、って言うけど、中身になると、もっと多いんじゃないかな。

氷河 よく思うのは、んー、こいつら、ペルソナとか、そういったもんなのかな、と。ゲームで取りざたされたような類のやつ
    じゃなくって、単純に1つの自分の面を表せる部分としては、小説のキャラクターって結構重要な面があるかな、
    と。
    だから、私もともとも性格ひねくれた人だから、いや、もともとじゃないんだけどね。

syu  うーん、そうなのか……。

氷河 だから、書いた小説という小説の主人公を全部いじめてるからね。

syu  そうだね。

氷河 真君に至っちゃ意識飛んじゃうし。

syu  うーん、ぶっ飛んでいきなりトランスしちゃうし、倒れてるしね。

氷河 で、書いてて思うんだけどね、この間BBSで丹波君にも突っ込まれた部分があるんだけど、まだキャラクターを
    モノにできてない部分があるかな、というのがあったね。

syu  それはあるね。

氷河 特に、お互いのキャラクター。私だったら刃君、この人だったら真君。

syu  そういう部分があるから、書きにくいというのもあるね。

氷河 でもね、とりあえずね、さっき話した真君のお目覚めシーンには科白的心境がいっぱい出てくる、って話したじゃ
    ない? その部分で、とりあえず真君と澪ちゃんはモノにできたかな、と。ようやく自分の中で彼らがしゃべり始め
    たかな、というのがあった。

syu  そうだね。俺に対してもそうかもしれないね。極端な話になるけど、刃君サイドの人間は自分の小説として作ろう
    と設定もあるし、そういう背景があるからこそなんだろうけど、キャラをある程度つかめてるかな、というのはあるよ
    でもリレーになると難しいのは、まぁ、今回は特例になるかもしれないけど、刃君と真君で使うキャラを分けてし
    まってるから、相手のキャラクターを使いにくい。

氷河 うん。だから、私が多用するようなキャラクター同士の掛け合いをするときに、こういうときの刃君は一体どういう
    言い回しを使うんだろう、とかね。
    そういうのがでてきにくいよね。まだ手の内を知らない部分が結構あるから。

syu  で、そこで勝手にハチャメチャやってると、今度はそのキャラクターの性格が壊れてしまうしね。
    特に今回の場合はお互いでお互いのキャラクターが確立してるから余計に難しいだろうけど。

氷河 ただね、私としては読者の期待を裏切るのが結構好きなのね(笑)。
    例えば、真君にしてもこれまでの段階で結構ぶち壊したと思うもの。キャラクター像を。

syu  そうだね。とくに100Hitsで。

氷河 そうね。あの100Hitsのリクエストで相当ぶち壊したんじゃないか、と思うけどね。

光秀 かもね。

syu  ところで、俺はネットつないでないからよくわかんないけど、今、何Hits行った?

氷河 えーっと、この間見たところで422、かな。

syu  ということは、200と300と400はやるのかな。

氷河 いや、えーっとですね。100はとりあえず3桁突入、ということでやったけど、その後は500。次は1000Hits。

syu  あー、なるほどね。

氷河 で、その後1500、2000、2500、3000とやろうと思うけど。
    とりあえず100Hits、ということで特別にやったんだけど。
    ただ、次の500を身内が踏みそうで非常に恐くって。

syu  うん。俺、自分で踏んだらどうしよう、って今考えたもんね。

光秀 あ、そうか。もうすぐつなげるんだっけ。

syu  そう。つなげるから、入った瞬間500Hitsおめでとう! ウソー!? って感じじゃないか。

氷河 まぁ、それはそれとして私が個人的なものとしてやってるから身内が踏んでも別にいいんだけど、最も恐いのは、
    私が500踏んだらどうしよう、と(笑)。
syu  あー、それは恐いかもしれないね。

氷河 まぁ、今のところね、401とか、299とか、そういったずれたことをやってるから大丈夫だけどね。
    で、ちょっと話を戻すけど、キャラクター製作秘話、なんてのも面白いと思うな。

syu  ああ、そうね。まぁ、刃君に関しては単純だったんだけどね。簡単な名前にしようと。それで、なかなか普通に生
    活していてはこういう名前の人にあうことはないだろう、と。苗字はありきたりだったけどね。

氷河 まぁ、かっくいいからいいんじゃない?

syu  そうだね。でもキャラクターの名前を決めるときなんてそんなものかもしれない。平凡な名前だと、それだけでキャ
    ラクターが消えてしまいそうな気がする。けっこう名前って大事だと思う。小説だと、漫画みたいに絵でキャラクタ
    ーを表さないよね。キャラクターを作っていくのは文章だけなんだから、そのときの第1印象として大事だと思う。
    だから、名前で悩む部分って、多いと思う。

氷河 そうだね。まぁ、私の場合は、まず最初に主人公が言霊を使う、というのがあった。で、苗字をそれから連想する
    ようなモノにしようと思った。で、少しひねって、織姫にした。言葉を織って紡いでいく、っていう意味。

syu  俺なんて見た瞬間、あの空に……、って思ったけど。

氷河 実はそういう背景があるのね。

syu  なるほどね。

氷河 だから、織姫家の血縁ってそういうのに関連したのが多い。詞咲なんてもろだし、叶だって、願い事が叶う、って
    いう意味で言霊に関連するでしょ。
    で、苗字が奇妙奇天烈だから、名前くらい平凡にしようか、ということで真にしたんだけどね。
syu  そうね。名前は考えさせられるところだよね。

氷河 あとね、私の小説の1つのパターンとして、主人公のそばに必ず過保護な身内がいる、っていうのがある(笑)。

syu  なるほどねぇ。

光秀 それプラス、女難の相でしょ、君の主人公の場合は。

氷河 いや、真君の場合はまだ女難の相までは行ってない。この後の澪ちゃんの活躍にもよるけど。

光秀 絶対そっちのほうに行くと思うけど。

氷河 だから、以前書いたやつの主人公には過保護な姉がいて、弟を溺愛してる、という。ただ、今回の場合はさすが
    に姉貴はまずいかな、というのもあったし、真君を天涯孤独の身にしたい、というのもあったから、従姉妹にした。
    まぁ、従姉妹なら許せる線でしょ、あらゆる意味で、というのもあるけどね。

syu  なるほどね。俺の場合はファンタジーをやってたから、家族が出てくる場面がなかった、というのがある。今で言うと
    ころのファンタジーってある程度確定されてるから、というのもあるけど、いわゆる冒険者の話が一番多かった。
    そうなると一体誰と旅をするか、ということになると、仲間であって、家族ではないよね。ストーリーの都合上家族
    を出したりしたことはあったけど、基本的には天涯孤独、っていう部分は多かったよ。

氷河 まぁ、私も家族は出したけど、親という部分を多用したのは今回が始めてだよ。直系の年上、というのを多用し
    たことは今までなかった。まだ、司さんのイメージがまだよく固まってない、というのもあるんだけど。ただ、日常よく
    説教してるタイプ。100Hitsのリクでも分かるように。
   しかも、結構厳格。

syu  だと思われる。
   まぁ基本的にこれは裏設定になるんだけど、刃君の親はハチャメチャだったんで、ああいう性格になったのかな、と
   自分の中ではあるね、それは。
   まぁ、刃君も天涯孤独の身なんだけど、これは本編のほうで出てくると思うから、そっちで語るけどね。

氷河 まぁ、真君の生い立ちにしても結構波乱万丈なんだよね。これは100Hitsのリクでもやったから、これは話して
    も良いけど思うけど、小学校に上がる前に、父親が作戦中に死んでるんだよね。
    で、その死に様を見てる。母親はそれ以前に死んでた。で、その後彼は澪ちゃんの家に引き取られて、そこで
    愛情いっぱいに育てられてるから、まだあの程度ですんでる、というのはあるけどね。

syu  その点に関しては刃君も同じだと思うね。これは裏設定だし、出てこない部分だから話してもいいと思うけど。刃
    君のお母さんはまだ彼が3歳のときに離婚してる。お父さんは中学の2年か3年のときに蒸発してる。まぁ、刃君
    の家はいろいろあって、とある武道家の一族の家系だったんだけど、いまでは見る影もない。一人暮らししてるし
    ね。裏の世界に入ってきた理由ももうそろそろ書こうと思ったけど、BBSでも話題に上ったらしいから、タイミング
    があったんだろうね。
    まぁ、これは想像上の話だけど、真君とはどこかで気が合う部分があったんじゃないかな、と。

氷河 だろうね。じゃないと、あそこまではつるまないよね。

syu  そうだね。基本的に一匹狼を貫くタイプの人間だしね。けっこう人懐っこいけど、一線をこえた付き合いをしない。
    そんな性格なんだよね。まぁ、この先は本編のほうでお楽しみ、ということで。

氷河 そうだね。私も詠んでない、というか読めないし。まだこの人この時点で書いてないし。そこまで。

syu  まぁ、この時点で予定の半分までは終わってるかな。

氷河 うん。この人も忙しいから、勘弁してやってください、と。

syu  3日で半分書いたから許してください、と。そんな感じ。

氷河 でも、ここまで小説の世界が確定されてくると、自分の作ったキャラクターの私生活何ていうのも、ある程度想
    像ついてくるよね。だいたいこいつはいつもこういう生活送ってる、っていうのが。

syu  まぁ、勝手な想像の部分だけど、生活してる部分、っていうのが思い浮かぶよね。

氷河 例えば、真君はそのまま澪ちゃんの家にいれば学校だってものすごく近かったんだけど、わざわざ実家にひっこし
    てきたもんだから、ゲッソリやつれて満員電車に揺られて乗っていくんだろうな、とか。あと、あの子はかなり体格
    が華奢だから、おそらく体育教師にいじめられてるんだろうな、とかね。

syu  うーん、そいういうのは想像つくよね。刃君は目をつけられてるんだろうけど。

氷河 問題児、ってやつ?

syu  そうね。いわゆる問題児なのかもしれない。学校休みがちだし。

氷河 真君はしょっちゅう倒れるし。

syu  刃君はさぼりがち、かな(笑)。

氷河 たぶん、屋上で授業サボってるタイプ。

syu  それ以前に学校いってないかも知れない。

光秀 昼くらいにバイクで乗りつけたりとか。

syu  ご自慢のZZ−Rで(笑)。海岸沿い辺りを爆走してらっしゃるような。我が道を行くぞ、みたいな。

氷河 それじゃまるっきりヤンキー兄ちゃんだよ。

syu  それよりたち悪いかもしれないね。刃君、実はものすごく強かったりするし。

氷河 でも、真君の学校生活ってあるていど確定されてくるよね。澪ちゃんがあそこまで付きまとってると。

syu  まず校門でお出迎え(笑)。

氷河 いくら何でもそれはないと思うな。校門でお出迎えするくらいなら駅で待ち伏せしてると思うけど。

syu  いや、いっそのこと家の前で待ち伏せしてそうだな。遠いけど(笑)。

氷河 わざわざ往復するのか?

syu  やりかねん(笑)。

氷河 どういう女の子だよ(笑)。

syu  だって……澪ちゃんだし(笑)。

氷河 それですんでしまいそうなところが恐いんだけどね。

syu  いや、言った自分も恐かった。

氷河 でもね、真君は昼休みあたりいつも押しかけられてるんだろうな、って。

光秀 昼休みですむのかね?

氷河 いや、あの学校って広いんだよ。1学年AからZまで26クラスあって、澪ちゃんがLだったかRだったかで、真君が
    Zだから、違う棟なんだよ。

syu  なんか、毎日お弁当二人分ご持参で、って感じ?

氷河 で、学食は嫌だから、屋上で……って、そんな感じ。

一同 うわ〜………(笑)。

氷河 今言ってて寒気がしたけどね。でも、体育館の裏だったら、それはそれで嫌かな、と。

syu  それは刃君の持ち場じゃないか?

光秀 でも、そんなこと言ってるとさ、その辺の日常を書いてくれ、って500踏んだ人からきそうだよね。

氷河 ああ、それはいずれ書くつもりだよ。1話目が終わった後、私が真君の日常をちょっと垣間見せようかな、と。1
    話目と2話目の幕間劇という形になるかな。2話目に入る前にワンクッションおかないと、2話目って言っても、
    ちょっとすぐには思い浮かばないからね。だから、2話目と3話目の間がもしあるとすれば、syu君が書くのかな、
    と。
光秀 なるほどね。

氷河 だから、あれは日常じゃなくって、あくまで非日常だから。ああいうのがずっと続いてたら、それはさすがに身がもた
    ない。
syu  多分、死んでるだろうね。刃君もだけどね。

氷河 ただ、そうね、「桜の森暗夜奇譚」に関しては、第1話はもうすぐ終わります、とだけは言えるかな。

syu  そうだね。ただ、彼らに関する小説はまた書くだろうけどね。

氷河 いや、書かなきゃ話にならないし。もともとそこに持っていくためのつなぎみたいな感じで書いてたからね。今は違う
    けど。でね、ラストシーンはもう用意してあるんだよ。あとは、どうやってテンションを保ってそこまでつなげるか。
syu  そうだね。

氷河 だって、あの話って依頼人がまったく出てこないんだよ。

syu  そうなんだよね。あ、忘れてた、って事で刃君も忘れてたしね。まぁ、真君に突っ込んでもらったんだけど。まるで
    俺と氷河君みたいに。

光秀 やっぱりトレースじゃん。

一同 (笑)

syu  一種ドッペルゲンガーかもしれない、と。

氷河 でも、ここまで来ると、ペルソナどころじゃなくて、シャドウかもしれない。

syu  ドッペルゲンガー?

氷河 いや、それは見ちゃヤバイやつ(笑)。ペルソナっていうのは表層意識。それが深層まで含めると、シャドウになる
    らしい。詳しいことは知らないけど。でも、詳しいことって言ったら、この小説って相当な専門知識が要るはずなん
    だけど、それをかわしてるという。

syu  その場のノリと勢いと……思いつき。

氷河 と、中途半端な知識。

syu  そうかな。まぁ、そういうことなんで、矛盾があってもつっこまないよーに。まぁ、現実的に不可能でも、ファンタジー
    ということで。

光秀 そうね。まぁ、現実的に、常連さんって何人だっけ?

氷河 まぁ、4、5人……もっと多いかもしれないけど。BBSに出ないだけで。

光秀 そうかな?

氷河 だって、BBSに書いてる人たちを常連と規定しちゃったら、2人か3人しかいないって。

syu  そうだね。でも、見てくれる人がいるだけで十分だと思うよ。で、もし目にとまらなかったのならこちらの技術が足ら
    なかったんだろうし。

氷河 未熟だったのかな、っていうのもあるし、あわなかったのかな、っていうのもあるよね。

syu  ただ、何回も見てくれる人がいればそれだけで十分かな、というのはあるよね。
    まぁ、始めたばかりだから作品の数が少ない、というのも痛いかな。

光秀 そうだね。まだ氷河君のところだけしか開設できてないからね。

氷河 でも、開設してから2ヵ月半で400いけば、御の字かな。まだ少ないと思ってたもの。以前のバイトのこともあっ
    たし、その辺についてはネガティブだったよね。

syu  うん。もう少しポジティブに行けばよかったのかもしれないけどね。
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