トーキョーN◎VA 2nd. Editionリプレイ 『Shining Sky』

  シーン1:《魔法使い》は嵐を告げる


ルーラー(以下R):それでは自己紹介から始めましょうか。
七枷凶:(以下七枷)七枷凶です。カブキの歌舞伎役者(笑)です。
    (スタイルは◎カブキ・マヤカシ・●カタナ。)
アゲハ:アゲハといいます。フリーの歌手ですが、歌ではあんまり食べてない気がします。
    (スタイルは◎ニューロ=ニューロ・●ハイランダー。)
闇零:闇零でーす(笑)。角が生えてて、腕にウロコのあるお兄ちゃんでーす。
    (スタイルは◎バサラ=バサラ【Dark Lord〈闇の王〉】・●カタナ。)
蒼竜日月(以下日月):蒼竜日月と申します。とある流派の正当な後継者で、道場主です。
    (スタイルは、◎●チャクラ=チャクラ=チャクラ。)
ルーファス:千早の企業人で、ルーファス“セラフィック・フェザー”シェフィールドという。
    (スタイルは◎カタナ・バサラ【Lite Bringer〈光の運び手〉】・●ハイランダー。)
青幻霊(以下幻霊):えーと、青幻霊と言います。
    (スタイルは◎クロマク・カタナ・●カゼ。)

R:かくて迷宮の扉は開かれた、と。それでは、えーと……アゲハさん。
アゲハ:はい?
R:今、あなたは何をしていますか?
アゲハ:(しばし悩んで)アンティークの店に楽譜を見に行ってます。でも、あんまりお金ないからなあ(苦笑)。
ルーファス:ひやかしか。
R:ではアゲハさん、あなたがそうやって楽譜を見ているとですね、隣に同じように楽譜を見ている人がいますね。
アゲハ:……見知った人でしょう(笑)。
R:もちろん(笑)。T&Sの若社長、水城の押し掛け女房のナーシェスさんですよ。
ナーシェス/R:お久しぶりです、アゲハさん。
アゲハ:お久しぶりですぅ。で、何の御用ですか?
ナーシェス/R:まあ立ち話もなんですから、喫茶店でも行きませんか?
R:とまあ、和やかに話しつつ、安喫茶に二人で入っていきますよ。
 喫茶店に入ったナーシェスは、アゲハに新聞紙を渡し、読むように促します。そしてN◎VAではすっかり珍しくなった“紙”の新聞には、こん
 な記事が書いてあったのです。
アゲハ:核融合プラントぉ!……って何(笑)?
 はい、説明しましょう。アゲハちゃんもよく聞いてるんですよ。
 核融合というのは、水素、重水素、三重水素、ヘリウム等の軽い原子核が原子核反応の結果、より重い原子核になる現象のことで、一般
 にいうところでは、重水素と三重水素を結合させてヘリウムガスを発生させることです。この際に、核分裂反応よりはるかに多いエネルギー
 が発生するので、これを利用しようというのが核融合プラントです。
R:これがどういう事かって言うと、これを利用して兵器が作れるんだ。いわゆる巨大ロボットとかね。
アゲハ:ふーん。
ナーシェス/R:ということなんだけど、何故このプロジェクトが急に上がったのか解るかしら?
アゲハ:(なんか先生みたいだなあ・苦笑)……兵器が必要になったから?
ナーシェス/R:ご明察のとおりよ。だから、私はこのプログラムを盗み出したいの。そのためにはニューロとしてのあなたの力が必要なのよ。
アゲハ:いいですよ。手伝います。
ナーシェス/R:そう……ありがとう。
アゲハ:いえいえ、面白そうだと思っただけですから(笑)。
R:ここで悪いんだがナーシェスのポケットロンが鳴るんだ。でもって彼女、話しているうちに顔がどんどん青くなっていく。
ナーシェス/R:大変なことが起きたわ。
アゲハ:先を越されましたか?
ナーシェス/R:(しばし絶句して)……そう。そうよ。こうなったら、そいつを突き止めるしかないわね。
アゲハ:私もなんか悔しいから手伝います。
ナーシェス/R:ありがとう。
アゲハ:協力しそうなのにも目星はついてますから。
R:(あたりを見回しつつ)例えば?
アゲハ:ヒマそうな歌舞伎役者とか(笑)。
七枷:ん(笑)。
アゲハ:ヒマそうなカタナとか(笑)。
闇零:うるさぁぁいっ(笑)。
アゲハ:暴走するハイランダーとか(笑)。
一同:(爆笑)
ルーファス:(無視して)誰の事かな(笑)。
アゲハ:(みんな一応は自覚してるのね)まあ、いいや。それじゃあ、一番ヒマそうな暴走するハイランダーに連絡しましょう。
R:(まだ少し笑いながら)じゃあ、ルーファスのIANUSの方に連絡がくるよ。

ルーファス:もしもし?
アゲハ:もしもし?懲戒免職されたルーファウスさん、元気(笑)?
ルーファス:……私はルーファスだ。それに懲戒免職なんてされてない。謹慎していただけだ。
アゲハ:どっちもたいして変わんないよ。それよりさ、今、千早の仕事忙しい?
R:(ルーファスに)謹慎が解けたばかりだからヒマだよ。
ルーファス:まあ時間ならあるぞ。
アゲハ:だったら手伝って欲しいことがあるの。実はね……。
 ここで、アゲハちゃんは全て包み隠さず話してしまいます。事のあらましを聞いたルーファスは、上司である千早重工査察部後方処理課三
 班長のメルトダウンと千早重工取締役のグリシス・クリストに相談を持ちかけます。
ルーファス:と、いうことなんですが、グリシス様?
グリシス/R:うむ。それはまた、こちらから連絡を入れよう。とりあえずは、そのプログラムを納めたディスクを私のところに持ってくるように。
ルーファス:わかりました……。
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