トーキョーN◎VA 2nd. Editionリプレイ 『Shining Sky』
シーン2:《運命の輪》は空回り
R:さて、今度は青幻霊さん。
幻霊:はい?なんでしょう。
R:あなたのポケットロンに連絡が来ます。えー、“イってる黒幕”マイケル・グローリーからです。
マイケル/R:こんにちは。
幻霊:いやあ、お久しぶりです。
マイケル/R:えー、実はあなたに引き受けてもらいたい仕事がございまして。
マイケル・グローリーの依頼は、幻霊に新東京電力から盗まれたあるプログラム(笑)を見つけだして欲しいというものでした。
マイケル/R:(さらっと)報酬はゴールド1枚、シルバー1枚〔現金にして約550万円相当〕。
一同:いいっ(驚)!
アゲハ:(突然)あーっ!
闇零:(びっくりして)どした?どした?
アゲハ:(目を潤ませて)報酬、聞くの忘れてたあ(泣)。
ルーファス:(あきれた様子で)……馬鹿め。
七枷:よしよし(←慰めている)。
アゲハ:またタダ働きだあ(泣)。
R:舞台裏、うるさいよ(笑)。
マイケル/R:そんなところです。お引き受けいただけるでしょうか?
幻霊:わかりました。もちろん引き受けましょう。
マイケル/R:(満足そうに微笑むと)結構です。では、後日またお会いしましょう。おっと、その前に。
幻霊:なんでしょうか?
マイケル/R:この件に関する協力者は、こちらで手配しておきましょう。(冷たい笑みを浮かべて)世の中にはヒマな人間が多いですから。
幻霊:(苦笑)
闇零:(苦笑)
日月:(いきなり)チャクラはちゃんと修行していますわ!だから、いそがしいんですの!!
七枷:(あわてて)まあ、まあ。
R:(少し驚きつつ)クロマクに比べたらってことですよ。
日月:それなら、仕方がないですわね(納得)。
マイケル/R:それでは、今日の夕方、浅草の料亭『夕霧』まで来てくれ。それでは。
R:それで、マイケル・グローリーは去っていく。
アゲハ:一方的な人だね。
R:(苦笑)まあね。……で、幻霊君、どうする?
幻霊:(真顔でルーラーに)どうしましょう?
一同:(爆笑)
ルーファス:さっきの話、聞いてなかったんかい(ツッコミ)!
幻霊:え……(困惑)?
R:だーっ(脱力)。とにかく浅草の『夕霧』にいってくれっ(笑)。
幻霊:はあ(納得)。
R:それでは気を取り直して、闇零ちゃん。
闇零:はいな(笑)。
R:あなたが隠れ家の一つに帰るとですね、あなたの押し掛け女房のマリアさんが待ちかまえています(笑)。
一同(爆笑←鬼のようなヤツら)
闇零:やめてくれーっ(絶叫)。
マリア/アゲハ:やっ、れっ、いっちゃーんっ(抱きつく)。
闇零:えーいっ、離れんかあっ(ジタバタ)。
マリア/アゲハ:いやっ(喜)。
マリア/R:(アゲハからマリア役を引き継いで)今日は用事があって来たのよ。
闇零:(背中に張りついたマリアを見ながら)用事ってなんだよ?
マリア/R:仕事よ。
闇零:(それを受けるっていったら出ていくかな?)わかった、それでどうすればいいんだ?
マリア/R:今日の夕方、浅草の料亭『夕霧』に行けばわかるわ。
闇零:そうか……、分かった。それじゃあ、気をつけて帰れよ(マリアに向かって手を振る)。
マリア/アゲハ:なんで?
闇零:はあっ?
マリア/アゲハ:アタシはここで夕飯作って待ってるね(笑)。
闇零:なぁにぃぃぃっっ?
マリア/アゲハ:それじゃあ、いってらっしゃーいっ(笑)。
一同:(爆笑)。
R:それじゃあ次、七枷君。
七枷:はい?
闇零:ちょっと待て。ルーラー、俺はどうなった?
R:(無視して)君は今、何をやっているのかな?
七枷:(闇零の方を見つつ)歌舞伎の練習をしています。
幻霊:?
アゲハ:(幻霊に)こいつはね、カブキの歌舞伎役者なの(笑)。
R:それでは、事務所の方に電話がかかってきました。
七枷:はい?もしもし?
グリシス/R:ああ、七枷君か?今、ヒマかね?
七枷:歌舞伎の練習をしていました(素直)。
グリシス/R:結構なことだ。
グリシス・クリストは七枷に浅草の『夕霧』に来るように言います。……ここら辺、ワンパターンですがご了承ください。
七枷:はあ。分かりました、後で行きます。
R:次は分かっているでしょうけど(苦笑)。
一同:(苦笑)
R:日月さん、あなたは今どこにいますか?
日月:もちろん道場ですわ。今は……瞑想しています。
R:では、道場に電話がかかってきます。
日月:うちの電話は旧式の黒電話(笑)ですの。でも、たぶん出るのはうちのお弟子さんの一人だと思いますわ。
アゲハ:(笑)
R:ん?どうしたの?
アゲハ:いやー、電話の受話器を持って一生懸命のばして持っててるのを想像して……(笑)。でも、なんかいいですよね。黒電話って。
R:で、想像通りの人が、想像通りのことを言いますが?
日月:もちろんお受けしますわ。
アゲハ:誰も断らないんですね(笑)。
R:お待たせしました、アゲハさん。
アゲハ:いや、あんまり待ってなかったような気もするんですが……(笑)。
ルーファス:さっきからチャチャ入ればっかりしてたしな。
アゲハ:(向き直って)ルーファスさん、いつの間に来たんです?
ルーファス:さっきだ。
R:あー、ルーファス君、IANUSに連絡が来るぞ。グリシス・クリストからだ。
グリシス/R:ルーファス君、アゲハさんを連れて浅草の『夕霧』まで来てくれ。
ルーファス:わかりました。
アゲハ:どうしたんです?
ルーファス:浅草の『夕霧』に来てくれだそうだ。
アゲハ:ふーん、……あのさあ、ふと思ったんだけど、ディスク盗んだのって水城じゃないの?
ルーファス:うーん、ありうるかな?
R:と言ってるとだな、隣でナーシェスさんがポケットロンを取り出してどこかに連絡を入れようとしている。
アゲハ:?
ナーシェス/R:(電話し終わってから)大丈夫、水城さんではないわ。
アゲハ:は、はあ(圧倒されている)。
そのうち、ほぼ全員がすることもない(笑)ので浅草の『夕霧』へと向かいます。
R:わかった。それじゃあ皆、『夕霧』に着いたね。
一同:(がやがや)
R:皆が集まったところで、グリシス・クリストがやってくる。
グリシス/R:みなさん、お集まりありがとう。事情はわかっていると思うが、問題のプログラムは大変重要なものなので、私の元へ持ってきて
くれ。報酬は、シルバー1枚だ。
アゲハ:よかったあ。報酬あった(泣)。
ルーファス:それで、グリシス様、ほかに何か?
グリシス/R:ああ、ディスクを盗んだ犯人だが、どうやらウェブの中のタタラ街に潜んだようだ。
アゲハ:それは……私に行けってことですか?グリシス様(苦笑)。
グリシス/R:いいや。そうゆう訳じゃないが……(苦笑)。
闇零:じゃあ、皆で行くと仮定して考えてみよう。
アゲハ:で、ワイア&ワイアを持ってない人?
ルーファス:うーん、日月さんだけか……。
七枷:あの、ルーファスさん、千早からデータグローブでも借りれない?
ルーファス:(じっとルーラーを見る)
R:(笑)それくらいだったら簡単に貸してくれるよ。
アゲハ:それはそれでいいとして、誰のから入る?
七枷:入った所の強さがそのまんま本人の強さになるんだもんなあ。
R:めっちゃ説明的なセリフだね(笑)。
アゲハ:んじゃ、七枷君のとこのが一番性能いいから、そこから……。
R:まてい。
アゲハ:何でしょう(笑)。
R:何で、本業ニューロの方が性能の悪い機械使ってんだ(笑)?
七枷:気のせいです(笑)。それよりタップを新星帝都大学病院に借りに行きませんか?あそこにはステビアさんがいるから……。
一同:ステビアよーん(笑)。
日月:ま、まあいいんじゃないの。
ルーファス:そうだな。じゃあウェブに入った後は体が残るから、それは私んとこの部下に守っておかせよう。
アゲハ:私の知り合いにカブトがいるんで、その人にも頼んでみましょうか?
幻霊:それがいいですね。
アゲハ:それじゃあ、連絡を取ります。
ヴァルカン/R:何か用か?
アゲハ:仕事の間、私と仲間の体を守っといて欲しいのよ……、お願いっ。
ヴァルカン/R:……、いいだろう。分かった。
アゲハ:ありがとう(ニッコリ)。
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