(01.02.08) 霊術室のご案内へ










 呪い(のろい)、それは、霊術の中でも最も有名なものでしょう。それだけに種類もいろいろあるようです。

 この呪いを掛けることができる人がどのくらい居るのかは分かりません。ですが、人が人を呪う心理は特別なものではありません。大抵の人は長い人生の間に1度くらいは、呪ってやりたいと思うような相手が1人や2人はいるものでしょう。

 プロの人ではなくても、一般の人達の中には、できるものなら、この呪いの力を行使したい、と考えている方が大勢いらっしゃるのではないでしょうか。

 そのため、呪いの方法は、初歩的なものから高度なものに至るまで、各地に多数伝わっているものと思えます。中でも、呪いのワラ人形などは、誰もが知っている方法なのではないでしょうか。

 とは言いましても、やはり、呪いもしょせんは素人では効き目がありません。人を恨む念は確かに、その相手に衝撃を与えます。ですが、それは、大抵の場合は「幽体」という、人間の肉体と重なった霊的な身体の方を直撃するようです。そして、長い目で見ると、その影響が様々に出るようですが、当事者には何も分からないのです。

 そうなりますと、誰かを呪ってやりたいと考える人はやはり、その道の専門家に頼ることになります。つまり、プロではなくても、力がある、という評価を受けている霊能力者や祈祷師、宗教家などを探すことになるのです。

 実は、このHPにもそうした相談が来ることがあります。実際、そうした方は大変苦しい思いをしていらっしゃいます。何とかして相手を苦しめたい、という思いになるような充分な事情がおありです。

 それなのに現実には、何ら講ずる手段が見出せなかったりするのです。

 たとえば、法的に裁くことができないとか、誰に相談するでもなく解決の糸口が現実世界に見出せないとかいうことがあったとします。

 そのような時、客観的には、相手の人が何らかの形で裁かれないと不公平だと思えるような悲しい話もあるのです。このような方々は思ったより大勢いらっしゃいます。

 それでも、残念ながら、私の場合はそうした呪いの方法を師から習っておりません。また、そのような技術を行なう資格もありませんので、相談者の方は大変辛い思いをしていらっしゃるとは思うのですが、残念ながら何もしてさしあげることができません、とお返事するしかないのです。

 そして、そのように辛く悲しい思いをしていらっしやる方々は、「呪いができる」という人物に出会ったとしたら、間違いなく呪いを依頼されると思うのです。

 呪いは世間では迷信や心理作用だと思われています。(「れいってなに?- 呪いってありますか?」参照)ところが、現実はそうでもありません。霊魂を自在に動かせるような霊能力者や祈祷師にとっては、呪いは不可能ではなくなるのです。

 呪いを掛けると、多くの場合は、呪いを掛ける人のもとで動く霊魂が相手の人の側まで行き、あの手この手でその人が不幸になるように仕掛けるのです。

 そのため呪いを掛けられた相手には、時として、急に車道に飛び出したくなったり、駅のホームから飛び降りたいような衝動が起きることもあります。このように、霊魂達はできる限りの方法を駆使して相手の人に不幸を与えようとすることがあるのです。

 果たしてどのくらいの効力があるかは、霊能力者と霊魂達の力量にもよりますので簡単には判断できません。

 ですが、人間は霊魂から霊感を受けることができる、と信じている方であれば、それが理解できると思います。霊能力者の指示で動く霊魂が、呪いの対象者に対してあたかも霊感を与えるかのように思想を与え、誘導することも不可能ではないのです。

 また、別の人の意識に影響を与えて呪いの対象者を事故にひき合わせたり、側で思いを四六時中発し続けることにより、対象者をノイローゼにしたりするような霊魂もいるそうです。

 このような呪いの技は決して世に出てはなりません。呪う人の事情は様々で確かに同情すべき点は多々あります。ですが、神でも仏でもない私達人間が、いくら霊魂を動かすことができるようになったとしても、その事に対する善し悪しはなかなか正しく判断できません。

 そして、何よりも、呪いの場合は、相手の人を死に至らしめる可能性もあるのです。めったにない事でしょうが、絶対にないとは言えません。いわば人殺しになる可能性があるのです。

 そうした事を判断するには、神様のような判断力が必要になります。

 私はこうした技術は世の中から消えた方が善いと思っています。

 それでも、社会の片隅には今だにこうした技術が隠れているという話を聞きます。事実、このHPを立ち上げた頃に、早速、ある人から、某流派の技術によって、こちらを呪ってやる、と掲示板に書かれたこともありました。これがこうした世界の現実なんだ、と大変悲しく思いました。

 世の中には、逆恨み等のために、呪いの被害に遭う方も少なからずいらっしゃることと思います。私も「呪いに対する対処の技術」を習っておりますので、でき得る限り、そういった方々の相談に乗ってさしあげたいと思っております。(「霊相談」参照。)

 皆さんも、充分、ご注意ください。皆さんがこのようなことに不要に巻き込まれないよう願わずにいられません。


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