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霊魂学の主張
高貴な霊魂との交流 編

5 卑弥呼の誕生


現代に卑弥呼を誕生させるにはどうすれば良いのでしょうか。

その方法は一つです。誰かが高貴な霊魂から、霊的身体を成長させ強化させ得る技法を学べば良いのです。それを得て訓練すれば、複数の卑弥呼が誕生し得るのです。

地上の世界には、そんな技法はなかなかありません。いにしえより、有名な修行法は不老不死が目的だったり、神人合一や悟りが目的で、どれも、霊的身体の強化法ではないからなのです。

もちろん、このHPの監修者はそれを得ています。ですから、ご自身の主宰する会の会員には指導なさっています。ですが、霊的修行の会となりますと、宗教的な会になります。そのため、現代の人達は警戒感を持たれ、なかなか入会されません。このままでは、霊的な分野に真の意味での発展はないのです。

HPの監修者の作成した霊的技法は『神伝の法』と呼ばれ、基本的には富士山に力を降ろされる神霊とその御眷属の方々の協力で為し得た体系です。ですから、そうした高貴な霊的存在に対して失礼のない方にしか教示できないのです。となりますと、信仰心の有る方が対象者になりますので、HPで公開することはできないのです。また、誰かがその次第を流出させても、富士山の神霊とその御眷属に認められなければ力を生みません。つまり、会員以外の方には無関係な技法となっております。

同様の事を為されたいというのであれば、他の誰かが頑張って霊的技法を作成されるしかないのですが、それが難しいのです。なぜならば、その前にその人が霊的身体を高級にさせていなければならないからです。つまり、霊的身体を高級にする為には、霊的技法が必要で、それを得るには、その前に霊的身体が高級な人が存在しなければならず、結局、不可能になってしまうのです。

ではどうすれば良いのでしょうか。答えは一つです。何もないところから一歩一歩、努力することです。最初は古神道や密教、あるいはヨーガの修行でも構いません。そこから始めるのです。そうした人達の中には、一定以上、少なくとも、一般の人よりも高級な霊的身体を持っている人がいるのです。そうした修行を必死に行ない、相応の霊的身体を持つようになられ、その時は、高貴な霊的存在に願うしかありません。そして、その為の体系の作成に協力を求めるしかないのです。

もっとも、質の高い修行を教えてくれる師匠や団体は概ね宗教団体か宗教的な集団です。それを避けるのであれば、本などを読んでご自分の力で行をするしかありません。それには、常に、霊的な危険を考えねばなりませんし、一人で孤独に行ないながら、信念を持続させねばなりません。

仮に困難を越えて、それを為し得たとします。やがて、何かしら霊感が得られるかもしれません。ですが、それからが問題なのです。まず、その人自身の心の奥に隠れていた意識が、高貴な霊魂からのメッセージだと言わんばかりに蘇って来ます。そして、それが自分の意識なのか他の意識なのかが分かりにくいのです。最初はまず自分の意識の方が多いのでしょう。そして、精神の混乱の危機に陥ります。この時点で、異常者にならないようにしなければなりません。

仮に、それを時間を掛けて乗り切ったとします。次には、本物の霊魂との交流が始まります。ですが、まだ真に高級な霊魂との接点は小さいのです。その為に、そうでもない霊魂からの霊感が一日中、自分の中で響きます。もはや、仕事はできなくなります。ですから、暮らしは貧乏になります。その時点で、子供を育てるのは無理ですから、しばらく結婚は諦めるしかありません。

やがて、階段を上り得たとします。高級霊魂との接点が増えるようになりました。そろそろ、霊的身体を強化、成長させるように指導を受ける時期に入りました。

一歩ずつですが、それを為し得たとします。どれだけ時間が経ったでしょうか、女性であれば、もう子供を生める年齢では有りません。古来、巫女は皆、独身と言われるのももっともだと思えてしまいます。男性であれば、まだまだ子供も持ち得るでしょう。ですが、仕事がありません。このまま、先に進んで、高級な霊的身体を持ち得たとします。ですが、それで生きて行けるのでしょうか。それが悩みになりました。

また、卑弥呼のようになり得ても、宗教にはしたくありません。富士の神霊からの技法とは違い、宗教色をなくしたいのが目的の一つだったはずです。ですから、信仰を前提にせずに行なえねばなりません。ところが、高級な霊魂ほど神霊に対する意識は強いのです。どうすれば、信仰を外せるのでしょうか。

更には、宗教団体を作らずに、その人はどうやって生活して行けるのでしょうか。それが問題なのでした。これまでの苦労を思えば、どんな高給を取っても当然だという思いはあります。ですが、団体を作れば、宗教団体と呼ばれてしまいます。団体を作らずに人々に呼び掛けて行事を行なっても、批判的な人達からは必ず教祖と呼ばれます。行事でお金を集めれば金儲けと言われます。その人も、それまでは、霊的なことでお金を取るのは低級霊のする事だと思っていました。ですが、無料にすれば、生活はできません。そうなれば、就職するしかありません。もう仕事は可能だと思えます。ですが、そうなると、残業も休日出勤も決してできません。霊的な活動ができなくなってしまうからです。その上、儀式や行事の前には体調を整えねばなりませんので、前日に疲労するような仕事はできません。更には、できれば、前日には会場に入って、事前調査をしておきたいのです。何しろ、大勢の人達の霊的な進歩がかかっているのですから。結局、普段は、占い師か霊能力者になるしかないのです。

ところが、神人合一等が目的の修行から霊的身体の強化へと修行をしてきましたので、占い師や霊能力者では本物というわけには行かなくなっています。高い存在ばかりに視点を合わせていますと、それより下の方の存在が見えにくくなっているのでした。それを強行すれば、ニセモノになってしまいます。それ以前に、霊能力でお金を儲けること自体、間違いだと大勢の人達が言っていました。深く考えれば、やはり自分が卑弥呼になるのではなく、他の誰かがなるのを待つしかないということなのでした。 

現代の卑弥呼が出現する為には、自分の人生を棒に振っても、人類の為に苦悩と闘える人でなければ難しいのでした。そうした人が大勢出てくれば、この国の霊的な事情は大きく変わることでしょう。

(110809)

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