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 霊をさぐる

霊をさぐるためには

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最近では、幽体の状態ではなく、心の性質によって、善い霊魂や悪い霊魂が寄って来ると考えている人が大勢います。私達はそうした人達にどう説明すれば分かりやすいのでしょうか。


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そのような考えの人が今でも大勢いるようです。そうした人達は、同類が引き合う、というような単純な考え方の影響を受けているようです。

たとえば、心の優しい人には優しい霊魂が引きつけられて、怒っている人には怒ってばかりいる霊魂が寄って来ると考えている人が多いように思えます。その人達の言葉では波長が近いという事なのでしょう。

そうした人達は簡単な事を忘れているのです。それは、霊魂というのも実は元は私達と同じ地上の人間だということです。つまり、仮に私達が他界したとします。その後、幽質の世界に入ります。上の方の世界に入れた方もいれば、残念ながら辛い世界に入った方もいるでしょう。その時、その霊魂達は地上の世界とは無関係になっています。しかし、時間が経つとともに、そうした霊魂の中でも地上の世界に戻ってくる方が出てきます。指導的な役割のために来てくださる方もいらっしゃるでしょうし、やっと恐ろしい世界を抜け出して、何とか地上に逃げて来たという方もいらっしゃるかもしません。

そういった霊魂方は、様々な個性を持つ霊魂方です。役目がある方は活動でお忙しいでしょうし、逃げて来られた方はどこか好きな所を探され、そちらに行かれるでしょう。人間を苛めに来た霊魂方は、苛めの対象を探すに違いありません。

様々な個性の霊魂には、皆、それぞれに自由意思があります。人間の方から来てほしいと言っても来てくれる可能性はあまりありません。別に磁石を付けて歩いているわけではありません。

もしも、仮に波長で引き合うのだとすると、怒りっぽい霊魂は怒りっぽい人の元に必ず行かねばならなくなります。もしも貴方が霊魂ならば、そうするでしょうか。

若い男性の霊魂は美しい女性の側に行くかもしれませんし、怒ってばかりの霊魂は、心の広い人を見ると感動して側に寄るかもしれません。泣いてばかりの霊魂は、笑っている人の側で過ごしたいかもしれません。霊魂は元々私達と同じ人間なのです。その行動原理は決まっていません。最初は可愛そうな人の側で見ていたけれども、辛くなったので、楽しい人達を見に行きたくなったりもするのです。それこそ、私たち人間と同じように、日によって気分が変わるのです。好き好んで、いつも同じような人の側にばかりくっついている霊魂はいないのです。おそらく、どなたも、他界したら絶対にそんな事はしないでしょう。

結局、波長が同じだから引き合うなどという事は、現実には有り得ないのです。むしろ、逆なのです。災害に遭って困って泣いている人を見たら、助けて上げたいと思う霊魂も大勢寄って来るのです。そうした霊魂は波長が合うから側に来るのではないのです。心の優しい霊魂は、笑っていられる人の側ではなく、今、傷ついて泣いている人の側に行きたいのです。逆に悪い霊魂は、笑顔で笑っている人を見ると、(いまいましい。ギャフンと言わせてやりたい。)と思い、側に寄り付くのです。同じ波長同士が引き合うというのは間違っています。むしろ反対の結果をもたらすことも多いのだそうです。

霊魂学では、「不道徳な霊魂が近寄り難いような幽体を作るべし」と主張しています。そして、その為の霊的トレーニングを指導し、場合によっては、霊術を行使して対処したりもするのです。

波長とか、心の法則とか言っている人は、もっともらしい説に騙されているのです。簡単な説明としては、貴方が死んで霊魂になったら、どんな人の側に居ようと思うか、それを考えればすぐに分かる、という事なのです。 



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