霊 的 進 歩



1、霊的進歩と心の進歩

(この文章は監修者の発言をそのまま書いています。)




 霊的な進歩は人の目には映らない。しかし、高級な霊魂の目には明らかである。ところが、地上の人間の心は肉という壁により、高級な霊魂にはむしろ、分かりにくい。そのため、高級な霊魂ほど人に霊感を送ることができない。

 人間の側の霊的な進歩が必要なのである。
 そのため、高級な霊魂は地上に霊的修行法を降ろされた。人は、それを行なうことにより、高級霊魂と接点を持ち得る。
 しかし、だからといって、表面の心は向上しない。小学生の心が大人のそれに成ることはない。肉の脳による心は肉の成長と共に成長するが、霊の成長とは比例していない。 

 つまり、霊的に進歩しても、地上の人間として立派に成るわけではない。地上の人間としての進歩は、日々、日常の生活において努力するべきなのである。
 ただし、地上の人間は知らねばならない。表面の心理は深く潜在している意識の影響を受けている。そのため、どんなに人格者と言われている人であっても、潜在している悲しい心情が浮き上がれば、犯罪的な行為をしてしまう可能性がある。
 人は複合的な存在である。そのために、心の奥を知らねば自分の本当の姿を知ることはないのである。そのためには、過去、地上に生きた頃の自分をも知らねばならず、かつ、自分自身の心の光や闇をも知らねばならないのである。

 心が進歩しても、それは地上でしか通じない。それは、地上社会の中での倫理である。

 霊的な進歩は、霊的な生命体としての進歩であり、それは、人間の正体と自分自身の本当の姿を知るためのステップなのである。

 霊的に進歩しても、地上の人間として立派なのではない。それは、私が神的な霊的修行法を指導しているのであるから明白である。

 しかし、霊魂としての進歩向上は、自分自身の弱さも強さも教えてくれる。それが新しい苦悩になっても、それを乗り越えようとするならば、未熟な我々にも神霊と呼ばれる高貴な存在は霊的な光の糸を垂らして下さる。

 霊的な進歩は苦悩を乗り越えて初めて得られる。


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