宗教と霊
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1.宗 教 団 体 に 働 く 霊 魂


 宗教団体には大勢の霊魂が関与しています。それは、霊的には当然のことと言えます。霊的な見地から見ると、どんな人にもほとんど、「守護霊」という高級霊魂が担当しています。他にも「指導霊」と呼ぶ霊魂がいます。(「霊ってなに?」を参照)

 その上、人によっては、悪い意味で近寄って来る霊魂までいるのです。それを考えると、人が大勢集まる組織、団体に霊魂が集まらないはずがありません。その上、宗教は霊魂の実在を説いている場合が多いのですから、当たり前のことと言わねばなりません。

 こうした多数の霊魂が集まっている宗教団体には、様々な性質の霊魂が集まってきます。その場合、真面目な霊魂ばかりなら良いのですが、現実にはそうでもないようで、むしろ、不真面目な霊魂が大勢集まっていたりもするようです。

 そのためか、宗教団体によっては、各人を担当している守護霊や指導霊が嫌がる団体もあるそうです。こうした団体に入ると、その人の守護霊との霊的な距離は遠ざかってしまいます。 
 これは、良い事ではありません。守護霊は、人が地上に生まれて、何をするべきか、どう生きるべきか、そうした事を考えて、より正しい人生を送れるようにと願っている霊魂です。それなのに、その守護霊と縁が遠くなってしまうと、その人は霊的な意味での正しい人生から離れてしまうのです。
 仮に物質的に恵まれる事はあっても、過去世から持ってきた宿題をやらずに人生を終えたような結果となってしまい、結局、他界後は不幸になる事が多いのです。

 つまり、宗教団体の説く教えが真面目であっても、霊的に正しいとは限らないのです。 
 たとえば、ある宗教団体が、人生における倫理的、道徳的な教えを聖典として、真面目に生きる事を教えていたとします。
 その教えを実践していればそんなに悪い事は起こらないはず、と信者は考えています。当然、死後は上の世界へ行けるものと信じていることでしょう。
 ところが、現実はそうでもないのです。教えがどんなに立派でも、その宗教団体に邪悪な霊魂ばかりが働いていれば、信者達のそれぞれの守護霊はだんだん信者達の側に寄りづらくなってしまい、そのうち、無関係のような遠い存在になってしまうのです。
 そうなると、宗教団体で働く悪い霊魂の影響力が強くなってしまいます。そのため、心の奥にある怒りや恐怖、恨みや悲しみ、そういった心理に影響を与え、人間関係を悪くさせたり、会社でトラブルを起こさせたりして、信者の人生を不幸にしてしまったり、あるいは、常に側にいて、悪影響を与え、幽体を不調にしたりしてしまうのです。 
 その結果、高級な霊魂からの力を受ける事が出来なくなり、他界後も上の世界へは行けなくなってしまうのです。

 したがって、どんなに立派な教えを受けていたとしても、宗教団体にいる霊魂が悪い霊魂ばかりですと、結局、霊的に正しい人生にはならないのです。もしも、誰かが世界中の宗教聖典の良いところだけを集めて編集し、最高の宗教教義を作ったとしても、そこに働く霊魂の質が悪ければ、当然のことながら、霊的に正しい宗教にはなりえないのです。

 霊魂学では、良い宗教とは、教えの高度さよりもむしろ、そこに関与する霊魂の高貴さである、と考えているのです。


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