霊をさぐる





ここでは、霊を信じるあなたに、まず最初に知っていただきたい事柄を取り上げます。


Q&A17  夢で霊魂の世界を見ることはできませんか。 (2000.10.25)


Q. 夢で霊魂の世界を見てきた、と言う方がいらっしゃいますが、本当ですか。
A.












































霊能力者の場合は、人によって様々な特殊技能があるかもしれません。そのため、絶対にない事とは言えません。ただし、大抵の場合、霊魂の世界を見てはいません。

夢で霊魂の世界を見たと言う方の中には、夢を見ている時に「幽体」が肉体を離れて霊魂の世界を見て来ると主張する方もいらっしゃいます。また、誰でも寝ている時は「幽体」が肉体を離れて霊魂の世界にいるのだと主張する方もいらっしゃるそうです。

ですが、寝ている間に幽体が肉体を完全に離れることは普通はないことです。意図的に幽体を離脱させる訓練をしている人は別としまして、普通の人は寝ていても幽体は肉体に入ったままです。

もしも幽体が簡単に肉体から離れるようになりますと、人の肉体は、悪い霊魂に簡単に入られてしまうことになります。幽体のない状態とは、いわば、鍵も掛けずに家を空けているようなものなのです。

そして、本人が戻って来た時には、もう別の霊魂が肉体を使っていて、本人は中に入れないかもしれません。すると、その幽体は自分の使う肉体がなくなり、事実上、死んでしまうことになります。

守護霊が守ってくれる、と安易に考える方もいらっしゃるかもしれませんが、霊魂を信じる人ならともかく、信じない大勢の方々を、守護霊が、そんなにいつも完全に守れるとは思えません。

そうした不幸は5人に1人しか起きないとしましても、仮に寝ている時は誰でも幽体が出ているとしますと、毎日、5人に1人は朝目が覚めたら、死んでしまっているということになるのです。また、たとえ死ぬまで行かなくとも、中に違う個性が入っているので、家族は別人と話をすることになってしまいます。

ですから、誰でも幽体が出ているということは決してありません。たとえば、寝ている人に刺激を与えますと、その刺激に反応した夢を見ることがあります。つまり、夢は肉体の脳によって構成されているのです。


しかし、特殊能力者の場合はその限りではありません。つまり、特殊なのですから。ですが、霊魂学の視点から言えば、夢による霊魂の世界の探訪は事実を見て来てはいません。

その理由は、物質の肉体が物質の世界でしか活動できないように、幽体では幽体の行きうる世界しか行くことができず、神や天使と呼ぶような高級な霊魂が住む、幽体よりも高貴な身体で活動する世界に入ることはできないのです。ところが、そうした探訪記は、幽体のまま高貴な霊的世界に侵入したつもりになっていることが多いのです。

したがいまして、霊魂学の立場としては、夢による霊魂の世界の探訪は、信憑性が低いと考えています。

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