霊魂から見ると人間はアリのようなものだそうです。なぜかと言いますと、霊魂にとっては地上の人間は、自分達がとうの昔に脱ぎ捨てた物質の身体を着ていて、何の自由もないからだそうです。
昨日や今日死んだばかりの霊魂は別として、年数を経た霊魂は、物質ではない幽体という自由な身体を持っています。それは、たとえれば、蛹が蝶になったようなもので、それまで不自由だったのに急に空を飛べるようになった事と似ています。
ですから、年数を経た霊魂にとって、人間は地面をはいつくばって餌を探し、巣に持って帰るだけの働きアリのようにしか見えないようなのです。
もちろん、意識の高い霊魂は、そんなアリのような人間達が真の意味での幸福を掴むめるよう、人間達の霊的生命体としての、進歩と向上を願っています。
ですが、人間を指導しようという気持ちなど全くない霊魂達はそうではありません。どうすれば、人間にいたずら出来るか、そんな事しか考えていないらしいのでした。
人間達と来たら霊魂の事は何も知りません。悪い霊魂が寄って来ても、可愛そうな霊魂だと勝手に決め付ける自称霊能力者さえいます。死んで間もない霊魂を除くと、霊魂達は肉体を持っていないために、自由に移動する事が出来ます。ドアも通りに抜けられますし、どこへでも付いて行く事が出来ます。人間がどこへ逃げても追いかけられるのです。
そんな霊魂達が自由のきかない人間に、本気で助けを求める訳がありません。霊魂が人間に助けを求める時は、まず、ほとんどの場合は、神主さんやお坊さんといった宗教家なのです。その理由はもちろん、高級な霊魂に縁が付く可能性を考えるからなのです。
高級な霊魂が側にいない一般の人には、縋る霊魂は寄って来ません。それは、霊魂の立場になればすぐ分かる事なのです。
大多数の霊魂は、最近の自称専門家達の、霊魂に対する甘い考え方を利用し、わるふざけを考えています。
霊魂を救うなど、一般の人間に出来る事ではありません。彼等は供養している人間達の背後で、どうやって人間を苦しめようかと笑っているのです。どんなお経でもそのお経が高級霊魂を引き寄せない限り、悪い霊魂達には何の力もありません。霊魂を悟らせたり救ったりできないばかりか、かえって、その念の力を利用する事をたくらんでいるのです。
くれぐれも霊魂を甘く見てはいけません。考えても見てください。彼等は透明人間の上に空を飛び、鉄砲さえも当たらない超スーパーマンなのです。そんな強力なスーパーマンがアリに負ける訳がありません。
ましてや、アリに説教されて悟らせられるような弱い霊魂などまず居るはずがないのです。
地上の人間は、高級霊魂というスーパーマンをさらに超える存在と結び付くからこそ、霊魂を恐れないですむのです。
まずは、高級霊魂と交流出来るような霊的身体とオーラを作る事、それが霊的生命体としての真の幸福への第一歩と言えましょう。 |
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