banner-girl.jpg (76810 バイト)

 

本やインターネットで、さらにもっといろいろ調べ始める。

 


FD3Sというのは、ピュア・スポーツであるから故障やトラブルについても
多く語られてはいた。しかし、そんなトラブルはMINIで十分経験済みだ。
多少の故障程度ではワシも驚かん体質になっていたので、そこらへんは
問題ではなかった。もっと問題なのは金銭的なことである。

 

こいつを購入するとなると、まず駐車場が必要になってくる。
これがまたバカにならん値段で、調べたら近所の大きな駐車場は16000円。
そして車庫証明を取る手数料が2ヶ月分、先に必要だった。
ワシのマンションの駐車場は17850円(税込み)である。
1850円差ならば、ウチのマンションの下を選ぶことのほうが賢明だ。

なぜならワシの住んでるところはアホみたいに元気な若者が多い町。
3週間に1回くらいは寝てる時に、その大きな駐車場からセキュリティの
スピーカーの「ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン!!という音がするくらいだ。

 

マンション内の駐車場でも、青空駐車の場所もある。
ワシはたぶんそこになるんだろうと思っていたが、調べてみたら空いてるのは
ちゃんとマンションの建物の下。つまりは、屋根付き駐車場なのである。
これは「クルマ買いなさい。ここを空けて待ってるから。」と言われているのと同じだ。
その親切を無視は出来まい。なんとしてもその好意に応えねば男がすたる。

 

 

っちゅうワケでワシはここで更にRX-7購入に心が固まってきた。

 

東京の友達の知り合いのディーラーの人にクルマを探してもらうことにした。
なかなかすぐには見つからなかったが、ひとつ好条件の物が出てきた。
高年式で走行が少なく、ディーラー物である。予算は少しオーバーするが
いい話である。ただし、色が黒であった。黒も確かにいいのだが、
ワシの求めている夢のRX-7は、昔見たあのRX-7の赤である。
「憧れの赤いセブン」と言っても過言ではない。
そこは妥協したくない部分であった。

 

 

インターネットでRX-7専門店を見つけた。
それは大阪の寝屋川というところにある店であった。
いろいろ調べていると、ココは在庫も豊富で自社工場も持っていたのだ。
パーツも豊富に扱っているみたいやし、電話応対も良かった。
せっかくだから、下見に行ってみることにした。

 

 

仕事帰りに、その店に行った。
1時間ほどで到着。いきなりズラーッと並ぶセブンを見て、一気に気持ちが高揚した。
「どれでもええがな!!」いうくらいクルマは全てキレイだった。
(外見に騙されるワシの悪いクセだ。だからいい女性に・・いや、なんでもない)
とにかく整然と並べられたセブンを見て舞い上がるような気持ちになったことは否めない。

03-10-05_21-5400.jpg (25205 バイト)


ただし、ワシはRX-7を乗るにあたって条件がいくつかあったのだ。
まず、絶対条件になるのが「赤」ということ。これは譲れない部分である。
たとえワシが優先座席に座ってて、おじいちゃんが乗ってきたとしても譲れない。
次に「ノーマルじゃダメ」だ。ホイールもエアロも社外品をフル装着してなければ
ならないし、それも気に入ったカタチをしていないとダメだった。
MAZDAスピードならええけど、とにかくノーマルはダメだ。
サイドはまあ、ええとしても(良くないが)フロントスポイラーだけは必須だ。
当然、マフラーもノーマルではイカン。
そして最後は、絶対に何があっても固定式ヘッドライトである。

 

ワシは「固定式ライト」に滅法弱くて、埋め込んであるというだけで
GTOを買おうかと思ったりもしたくらいである。もう、何をおいても埋め込みライトは
譲れない条件であった。それに伴って、前述のエアロフル装着という条件に
繋がっていくのである。トータルバランスの問題である。
ちなみにテスタロッサはリトラクタブルでなければいけないし、モデナなんかは
逆にリトラに換えたいくらいだ。国産のMR-Sも、出来ればリトラにしたい。
だが、S2000は絶対にあのまんまがいい。

 

その基準は誰にもわからんだろうと思うが、それはもう感覚的なものだ。
ワシはスカート穿いた藤原紀香や長谷川京子はアカンのだが、
国仲涼子や桜井幸子は絶対にスカートのほうがええと思っている。


それと同じだ。


それ全然ちゃうか。いや、ちゃうことないわ。
当然ワシと逆のことを思う人もおるだろうから、そこは好みの問題だ。

 

 

っちゅうか、赤くて背の低いスポーツカーで、しかもスラントノーズ。
これにド派手なリアスポイラーを付けてライトを埋め込むと、まるでそれは
フェラーリF40のような面構えに見える。なにもフェラーリに「似せる」では
なくて、フェラーリのようにカッコええクルマ、ということなのだ。
こんなこと言うとったらフェラーリオーナーに鼻で笑われるわ。
だって全然ちゃうもん。
冗談抜きで、固定式ライトのセブンの写真を雑誌で見て、「本気で買う指数」が
60ポイントくらい上がった(ほとんど決定的)くらいである。

03-09-11_11-43.jpg (23725 バイト)

この記事である。

 

以上のようなことを東京で最初に探してくれていた黒のセブンにオンすると、
予算は軽く50万円以上はオーバーしてしまう。
50万円は、小市民のワシとしては、ものごっつイタイ。
それが赤だったなら、清水の舞台から飛び降りて複雑骨折しても良かったが。
なので、やっぱり赤だ。そして車輌本体価格を抑えて希望パーツを全て揃えるか、
パーツを諦めて高年式なものにするかの二者択一となった。
希望パーツを付けて高年式なものにすると、ワシが高血圧になるのでそれはダメなのだ。

 

 

ROCKET-64           NEXT