Zargen(側板)を組む #5





Zargenと同時にReifchen(ライニング)も曲げておきます。
以下、Reifchenの作り方です。


Fichte(スプルース、エゾ松)をナタで割ります。
事情が許す限りFichteの製材はナタ割りが基本です。


厚さ1.8mmに削ります。
両面をきれいにカンナがけしてください。


Zargenと同じように年輪と平行になるように削ります。

毛引きで6.5mmに割ります。


年輪が大きく曲がっている場合は、
曲がっている部分で切断して年輪が直線になるようにします。





Zargenと同じように水に浸します。
しかし、紙、金属板は必要ありません。
フリーハンドで曲げます。



Zargenの上下に接着するので、合計12枚必要です。
大体の長さを測りZargenの長さを記した反対側にReifchenの長さを書いておく。
この楽器は、
上155mm C字120mm 下205mm

ZargenをKlotzに接着します。
仮止めしてあったZargenを外します。

FormのC字部に石鹸を塗ります。
(FormとZargenが接着しないように。)


接着するKlotzとZargenをアルコールランプなどで温める。


すばやく両側にニカワを塗る。

クランプで固定する。


軽くアルコールランプであぶり、
定盤に接している部分のKlotzとZargenが段になっていないことを確認し、
お湯を含ませた筆ではみ出したニカワを除去する。


FormとZargenの間に隙間が無いか確認する。

両側を接着した状態。
一昼夜(ニカワが乾くまで)静置する。

乾燥しクランプを外した状態。

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