Zargen(側板)を組む #6





KlotzとZargenの接着面を削る。
C字と同じようにスコヤで直角を確認しながら作業すること。


ZargenはKlotzの先端より
1.5mm〜2.0mm程度出るように削ります。
先端はとがらせて下さい。
Fichte(Klotz材エゾ松)とAhorn(Zargen材)は
材質が異なるので注意すること。
特にAhornは削り残しが多くなりがちです。
加工が不十分な場合Zargenの合わせ目が密着しません。


Oberklotz(Unterklotz)の中心と
Ecke(C字部のZargenの先端)までの長さを測り、
左右を同じ長さに調整する。
Schabloneを挿すステンレス棒から測ってもよい。

Zargen、Reifchenと同じようにFormに記入する。





Oberklotz、Unterklotzを削る。
基本的に他のKlotzと同じ作業です。
スコヤで確認しながらノミ、カンナを使って削り、
平ヤスリで仕上げます。


ZargenをKlotzに接着するとき押さえるZulageを作る。
Klotzより多少大きめに木を製材する。
材質は、あまり柔らかいものや加工しにくいもの、
合板以外なら何でもいいと思います。
私は、今回イエローポプラという輸入材を使ってみました。



Zulage材の底面を平面に削る。



Zulage材の上面に
接着するKlotzの部分のSchabloneをあて線を引く。


線に合わせてノミで大まかに削る。





底面に直角になるようにKlotzにZulageをあてながら、
カンナ、ヤスリ等で仕上げる。


最終的には、Zargenを実際にクランプで固定して、
Zulageを微調整する。




上下のZulageも同じように作る。



あらかじめ曲げておいたZargenをFormに当てて、
合わせ目(上下のKlotzの中心)に鉛筆で印を付ける。



定盤と直角になるようにZargenに線を引く。



Schnitzer(ナイフ)などで切断し、カンナで軽く削っておく。
縁が欠けやすいので注意すること。



Zargenを指で押さえながらFormに密着するか確認し、
Wiegeeisenで修正する。



全体を修正し、仮止めしてしばらく静置しておく。



仮止めしてあったZargenを全て外し、
ニカワ付けの前にFormに石鹸を塗ります。
Klotzには絶対にはみ出さないこと。




Zargenの上下の合わせ目を仕上げます。
隙間が出来ないように多少角度を付けておきます。



Zargenにテープを張り左右を合わせます。
テープが重ならないように注意しましょう。


(Ober、Unter)Klotzをアルコールランプでよく温めます。



すばやくニカワをZargen、Klotz両方に塗りクランプで締めます。


もう一度アルコールランプ等で温め、
はみ出したニカワをお湯を含ませた筆でふき取りましょう。


Eckklotzも同じようにアルコールランプで温めます。
先が尖っているので焦がさないように注意しましょう。

すばやくニカワを塗る。


ZulageとZargenが接着しないように
適当な大きさの紙を間に挟みクランプで固定します。


Zulageの外側とFormの内側が平行になるように
コントロールしましょう。


再びアルコールランプで温めます。



はみ出したニカワをお湯を含ませた筆でふき取る。


同じ手順で各々のZargenをKlotzに接着する。
全てを同時に行うと重くなり作業しにくいので、
一箇所ずつ作業を行ってもよい。
(接着したニカワを完全に乾燥させクランプを外しながら
作業する。)

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