Einsetzen(ネック入れ)#1


指板の仮付けをします。指板上部の幅23mmをネックの所定の位置にコンパス等で中心から均等に印を付けます。Wirbelkasten(ペグボックス)の縁から5.5mm(Obersattelの幅)の位置です。




ネックの長さ130mm+5.5mm=135.5mmをはかり中心線と直角に線を引きます。5.5mmはKorpus(本体)に入る長さです。またObersattel(上駒)が5.5mmなのでWirbelkasten(ペグボックス)の縁からは。141mmになります。間違えないように注意しましょう。



ネック端を指板の幅は、約33mmなので上部と同じ要領で印を付けてください。




測定器を87°に合わせ、前工程で中心線に直角に引いた線の両側に線を引きます。



ノコギリ等で切断します。




木口(本体のOberklotzに接着する面になります。)の切断面をカンナで削り所定の寸法(ペグボックスの縁から141mm、R87°に仕上げます。木口は、削り難いので少量の水を付けて作業しても差し支えありません。あまり付けすぎないように注意しましょう。





削った木口の平面をスコヤ等で確認します。角度87°も確認してください。




大きめのスコヤを当てて削り面が中心線と直角になっているか確認します。最後に長さ141mmも確認しておきましょう。




指板を正しい位置に置いてSchnitzer(ナイフ)で両側を正確になぞります。




仮付けする指板アルコールランプ等で温めます。



ニカワをネックに三ヶ所ほど点で塗ります。




手早く指板を合わせてクランプで固定します。


Obersattel(上駒、上ナット)を作ります。通常画像のような形状で販売されています。古い指板や、木っ端などから製材してもかまいません。




売られている材料は、かなり大きいのでノコギリで切断して使用しています。



Obersattelの両側をノミ、ヤスリ等で指板の上部の幅より多少大きめに削ります。

接着面をカンナで直角に削ります。



Obersattelの前面を削り角度を付け、幅5,5mmに仕上げます。角度は、いままで正確に測ったことはありませんでしたが、77°でした。

指板にニカワを点付けしてObersattelを接着します。

指板の両側から均等にObersattel出ているか確認します。

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