Korpus仮着け中の作業 #2Einlage(パフリング)



Randが仕上がったら、デバイダーを2.5〜2.8mm程度(3mm弱)に合わせてケガキます。




Zapfchenの部分は、Schabloneを作ってケガキます。
Einlage(パフリング)を入れる作業でも使用するので正確に作りましょう。



ケガキ線までカンナ、ノミ等を使用してRandを削りますが、
Hohlkehleを深くしないように注意してください。
あくまでもEinlageを入れるための前作業で、Randの幅を整えるのが主たる目的です。


Einlageschneider(パフリングカッター)
上が、ザクセン(マルクノイキルヘン)型。
下が、ミッテンワルド(オーバーバイエルン)型です。
他にもいろいろな形状のカッターがあります。
使い易そうなものを選んでください。
あるいは自作して〜型と名付けるのも良いでしょう。



アインラーゲシュナイダー(長いので以下カッター)を調整します。
二枚の刃を砥ぎ、間に適当な木を挿みカッターを仕立ててください。


Einlage作業に必要な工具。


Einlageの溝を掘る工具。(ステンレス棒から自作)


カッターで引いた刻みを深くするSchnitzer(ヤスリから自作)


適当な木片(AhornあるいはFichte)をGeige(ヴァイオリン)型に成形してカッターの微調整を行います。




Randから3.8mmになるようにカッターの両側のねじをドライバーで調整してください。






写真のような手順で掘り、溝にEinlageが無理なく押し込めるようにカッターを調整してください。



調整は、間に挿んだ木片を削って行います。
幅が狭い場合は、紙等を挟んでください。



Einlageを入れます。
カッターをRandと直角になるように保持して線を引いてください。


Eckeの部分は、線がきれいに引きにくいので特にRandとの直角と平行を意識しましょう。


Zapfchenの部分は、Schabloneをあて鉛筆で線を引いておいてください。


カッターで引いた線の上をSchnitzerでなぞります。線からずれないように直角を意識しながら仕上がりの深さ(Einlageの上部が少し溝から出る程度)まで切り込んでください。
一度に深くせず少しずつ作業してください。


溝を掘ります。



溝が垂直に掘れず、溝の側面が下に向かって狭くなってしまった場合は、Schnitzerを上から垂直に下ろして押し切るように修正してください。
絶対にしたが広がらないように注意しましょう。



Eckeの部分は、内側の線が交わるところまで掘っておきます。
先端を飛ばさないように!




EckeにRandから2.25mmにデバイダーで線を引きます。
(後の作業でRandすべてに2.25mmの線を引きますが、現時点ではEckeのみです。)


Eckeの上下(C字でない側)の溝はカッターの外側の線(3.8mm)をRandと平行にEckeの先端に平行に引いた2.25mmの線までデバイダーで延長して線を引きます。



前作業で引いた3.8mmの線を基準にC字側からSchnitzerでバランスを見ながら徐々に削り仕上げてください。
先端は、2.25mmの線をなるべくはみ出さないようjにしましょう。
(多少はみ出しても問題ありませんが、その場合は四つのEcke全て同じように仕上げましょう。)
*Ecke部分の削り方は、説明しにくいので改めて詳細に解説します。


Eckeの仕上がり。






Zapfchenの部分は、いきなり仕上げるのではなく、鉛筆で引いた線の内側にSchnitzerで切込みをいれ全体にバランスをみながらヤスリなども使用して徐々に幅を広げてください。




全体の溝が彫り終わったら海面などに水を含ませて溝を軽く湿らせます。
溝が乾燥したら仮にEinlageを入れてみて入りにくい幅の狭い部分をヤスリで溝の壁を削り調整します。



BodenのEinlage溝作業終了。

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