Schnecke(ネック)を作る #1


Zargen(側板)の次にSchnecke(ネック、渦巻)を作ります。
Zargenは、完成後多少狂うことがあるのでSchneckeを作ってしまいます。
材料は、杢の幅、傾き等Boden、Zargenに似たものを選びましょう。


Schnecke材(ネック材)。
30年ほど乾燥してあります。
私の持っている材料の中でも古い物のひとつです。


ネック材の木口。年輪に注意してください。



ネック材の年輪に鉛筆で接線を引いてください。
引けない材料はこの限りではありません。



ネック材に引いた線までカンナで削ります。
削る部分が多い場合は和鉋等も使用してください。




縦、横、斜めの平面を確認します。
かなりの精度で仕上げてください。




平面を出した面から直角に42mm(Schneckeの仕上がり寸法)の幅で線を引きます。
なるべく両側が均等になるようにしてください。




最初に削った基準面との直角をスコヤで確認しながら削ってください。




ねじれの無いように定規で確認してください。



片面の平面を出したら毛引きを42mmに合わせてけがいてください。


削る幅が多い場合は、和鉋(中しこ)等でへらしてからから仕上げ削りしましょう。



ノギスで測り残りが0.5mm程度になるまで削ってください。




仕上げは、手持ちでスコヤ、ノギスで直角、厚みを確認しながら削ります。
削り面に傷、欠けの無いように注意しましょう。


両面を直角に削った状態。


ネック材とSchneckeのSchablone



クランプでSchabloneをネック材に固定します。


Schablone上辺とネック材の上面がずれないようにスコヤ等平らな面で合わせてください。



アウトラインをけがきます。



鉛筆でなぞります。




糸鋸、バンドソーで切り抜きます。



切り抜いた状態。





けがいた線までSchnitzer(ナイフ)、
Hobel(カンナ)、Feile(ヤスリ)で面を取ってください。


面を取った状態。
Wirbelkasten(糸巻箱)とSchnecke(渦巻)のみ行ってください。
Hals(棹)の部分は、ノコギリで切断したままで十分です。





Schabloneの線までノミ、カンナ、ヤスリ等で削ります。


スコヤで直角も確認します。


Wirbelkastenの奥も可能な限り削ってください。



Wirbel(糸巻き)の穴をあけておきます。
ドリルは、5mm〜6mm位が良いでしょう。
一方から貫通させないようにしましょう。両側から半分ずつ穴をあけます。
トンネルの掘り方と一緒です。


穴をあけた状態。

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