道具を仕立てる Hobel(カンナ)#1


右手前からStanley91/2(England)

Record、
Stanley(U.S.A.)、
左が現在入手し易いStanley。



Stanley91/2Blockhobelを仕立てます。





Hobel前部のネジを回してHobel前部の底面を外します。


外したHobelの内側のゴミ等を取り除きます。




外した底面の内側のゴミなどを真鍮ブラシ等できれいにしてください。
バリがある場合(滅多にありませんが)は、ヤスリで削りとっておきましょう。





再び前部の底面をHobel本体にはめ込みます。
ネジの下のレバーを左右に動かし底面を前後させ、
刃口の調節がスムーズに出来るようなら問題ありません。
この時ネジをきつく締めすぎると底面は動きませんので注意してください。


スムーズに刃口が可動するのを確認したら、
しっかりとネジを締めてください。




Hobeleisen(カンナの刃)を外します。
Hobelの後部にあるレバーを左に動かして、
Hobeleisenを固定するカバーを外してください。


Hobeleisenの乗っているプレート(カンナ刃を左右に動かす機能)のネジを外し完全に分解してください。



内側のゴミを真鍮ブラシなどで除去します。
バリが出ている場合は、ヤスリで削り取ってください。




内部をきれいにしたら再び組み立てます。
上部のレバーを右いっぱいに締めたときに完全に固定されるように中央部のネジを調整します。




Hobelsohle(カンナ底面)からHobeleisenが出ていないか確認します。
出ている場合は、Hobelの後部のツマミを左に回してHobeleisenを引っ込めてください。
絶対に刃が出ていてはいけません。



   


定盤の上に60番程度の耐水ペーパーを置いてHobelsohleをあて、前後させて底面の平面を出してください。
あまり力をいれず気長に削ってください。




定規で縦、横、斜めを確認しながら削ってください。



大きい凸凹は、ヤスリで削ります。
深い傷をつけないように注意してください。



途中経過

Hobelの側面と直角であることも確認しながら作業します。


Hobelsohleの仕上がり。
表面のキズを取り鏡のようにしました。
耐水ペーパー#400までかけてみました。
水をつけてかけてもかまいません。


右利きの人が、カンナを横ずりする場合に下になる側も平面を出しておきましょう。
左利きの人は、反対側。
両側の平面を出しておくのもよいでしょう。

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