チベット史情報室「テングリノール」


開設の目的

1999.04.01
        手塚利彰

 チベット史学研究を志す人の為に日本語で著わされた入門としては、佐藤長先生が『アジア歴史研究入門』4巻(同朋舎,1984)に執筆された、非常に詳しい研究案内があります。しかしこの案内が出版されてから十五年、新たにチベット史研究に取り組む人々も多数現われて画期的な研究がいくつも発表されています。また1970年代の末、現在のところチベットの大部分を統治している中国において民族政策が大転換された結果、チベット関係の研究発表や史料出版の状況もそれ以前と比較して目をみはるばかりに充実してきました。以上のような研究環境の大きな変化を踏まえ、改めて情報整理を行なうことが早急に必要であると常々感じています。
 このサイトでは、紙幅の制約をほとんど考慮する必要がなく、最新情報の更新が容易であるという電子媒体の利点を生かした、チベット史の研究案内を作ってゆきたいと考えています。
このサイトの目標
 このサイトは、チベット史に関心を持つ人のために有益な情報を提供することを目指し、特に
 ・チベット史関連の学術研究の成果
 ・チベット史研究史料の所蔵、出版情報
の二項目について網羅し、かつチベットの歴史にはじめて関心をもった人々のためにわかりやすく提示紹介する事を目標とします。また、
 ・チベット史上重要な歴史的文献を和訳し、読みやすい形で提供すること
にも積極的に取り組みます。また、これら以外のチベット史に関連した情報も可能な限り取り扱って行こうと考えています。
 将来は総合的なチベット史の研究入門に仕上げることを目指していますが、当面は1980年代以降の情報の整理に取り組んでゆきます。
「工事中」のご挨拶、現在の進捗状況など1999.05.24追加
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