*近況報告/1999年度版*(1999.12.15公開)

・東京出張記

 東京外大AA研の短期研究員に採用していただき,九月の五日から二十日まで、東京に出張して参りました。
 このAA研の短期共同研究員というのは、国内各地に居住する研究者の卵たちに、旅費と宿泊費を給付して、東京の研究機関を利用する機会を与えてやろうというまことに有り難い制度で、東洋文庫や東京大学文学部のチベット文献コレクション、東洋文化研究所の蔵書を存分にみて参りました。また指導教官となっていただいた中見立夫先生には、東京にて内陸アジア史、チベット史にとりくんでいる方々をご紹介いただき、特に、早稲田大学の吉田ゼミ(吉田順一先生)を見学できたことは大変な刺激になりました。
 より詳しい訪問記をUPするかもしれません・・・・。
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・最近とりくんでいること

ひとつめ
1998年以来、非常勤をしている佛教大および立命館大での講義の材料として、前近代東アジアの国際関係を律した三つの理念、
 ・中華思想
 ・チンギス統原理
 ・チベット仏教の世界観
に関する論文や史料、絵画映像などの収集に取り組んでいます (三番目については石濱裕美子先生のご研究を利用させていただくところが大きく、感謝にたえません) 。現在探しているのは、何年か前の大河ドラマ『琉球の風』であった明の朝貢使による琉球王冊封の場面の映像です。最終講義にまにあうかどうか、非常に微妙なところ。


ふたつめ
博士論文執筆計画
 いままで書いた論文に新たな内容を加え、中途になっている博士課程の残り期間を終えて学位に挑戦しようと企み、既に発表した論文で取り上げたことをなるべく利用できるよう、全体構想の作成に取り組んでいます。

その他
 師匠の一人・ツルティムケサン先生の概説書のお手伝い、東京外大AA研および中見先生に提出する報告論文の準備、大谷大学真宗綜合研究所のアルバイト(北京版大蔵経目録の入力)など。

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