チベット仏教世界の歴史的研究2001.06.16公開/
著者:石濱裕美子
出版:東方書店(2000.02.)
ISBN 4-497-20103-1
備考:著者が一連の研究に大幅な増補改訂を加え、集大成したもの。
内容:
17世紀-18世紀にかけ、チベット人、モンゴル人、満州人などによるチベット仏教圏諸国に
おいて チベット仏教思想を背景とした国際関係の秩序が実在し、機能していたことを立証。
構成:
序論 チベット仏教世界の王権像の原型
第一章 パクバの仏教思想に基づいたフビライの王権像 →関連論文
第二章 ダライラマ五世の権威確立に菩薩王思想が果たした役割 →関連論文
第三章 ダライラマがモンゴル王侯に授与した称号の意味と評価 →関連論文
第四章 『蒙文老档』中のチベット関連書簡 →関連論文
第五章 チベット語書簡の構造からみた一七世紀の清・チベット・モンゴル関係 →関連論文
第六章 チベット・モンゴル・満洲の政治の場で共有された「仏教政治」思想 →関連論文
第七章 チベット仏教世界からみたガルダン対ハルハ・清朝戦争 →関連論文
第八章 ダライラマ五世の権威確立に菩薩王思想が果たした役割 →関連論文
第九章 摂政サンゲギャムツォの著作に見るチベットの王権論 →関連論文
第一〇章 清朝によるチベット平定の実像 →関連論文
第十一章 一七八〇年のパンチェンラマ・乾隆帝会見の本質的意義 →関連論文
結論 チベット仏教世界の提示
著者自身による解説: →「オカメインコの森」内の自著紹介へ