クワガタ飼育講座

4.菌床の詰め方

菌床を詰めるのは、大変だという話を良く聞きます。
ブロックをつぶすだけで疲れる・・・時間がかかると雑菌が入る・・
でも、この方法なら体力も時間もあまり必要ありません。 ぜひ一度おためし下さい。

準備する物
 
・菌床ブロック
・ビン
・ビニール手袋
・菌床詰め棒(木製ハンドプレス)
・フィルター
・穴あけ棒
・アルコールスプレー
・100均で売っているカゴ
・大ケース
・衣装ケース(我が家ではいらなくなったベビーバスを使っています)

最初に手袋をした手・ビン・ふた・大ケース・カゴにアルコールをスプレーして消毒してください。
アルコールは揮発性ですので、拭かなくても良いです。
次に菌床ブロックを崩しますが、普通は袋から出して手で壊していきます。
これが結構手間ですね。だんだん握力が無くなるし外皮をむくのも大変です。
でも菌床ブロックはビニール袋ごと足で踏んで崩すと簡単に崩れます。

  
 
家では、子供が遊びながら菌床を崩してくれます。
あとは手で細かくします。2〜3分で簡単に崩すことができます。

写真のように、袋から菌床を出し、崩しながら100均のカゴでこしていきます。
(少しずつ出した方が楽です)
100均のカゴと大ケースはあつらえたようにピッタリ合います


カゴの中に菌床の皮などが残り大ケースの中にはサラサラの菌床が出来ます。
 
ここまでくれば、あとは簡単です。 ビンに菌床マットを入れて詰めてください。
菌床がサラサラですので、一度にたくさんビンの中に入れてもすき間が空かずに詰めることが出来ます。


詰め終わったら棒で、中央に穴を開けフィルターをはさんでふたをすれば終わりです。


だいたい6ブロック1時間ぐらいで完成します。
今まで苦労して詰めていた方ぜひお試し下さい。

5.材リサイクル法

霊芝材、エノキカワラ材など高価な材や卵を沢山産んだ材、幼虫を捕りだしてバラバラにした後は、捨てるだけですか?
虫の好む同じ条件の材は、なかなか見つかりませんね。 この材をもう一度リサイクルする方法です。
(エノキカワラ材や霊芝材など高価な材を何本も買えない人も一度試してください。)

●必要なもの
・ミキサー
・ボイド(タンボールで出来た円筒形の筒)
 
建材屋で売っています。4メートル×125mm径で¥1300位 です。
・マットを詰める棒(木製ハンドプレス)

●作り方
ボイドを20Bぐらいに切ります。クワガタが気に入った材や高価な霊芝材など、材割りした後のバラバラになった材をミキサーにかけてマットにします。菌を回しやすくするために水分を多めに入れてよくかき混ぜます。ボイドにマットをできるだけ堅く詰めます。木口をラップで覆って菌を回します。すぐでも使用可能です。
1ヶ月後

リサイクル材から幼虫を取り出す時は、カッターで段ボールを切ればたいてい ボイドの裏面に卵を産んでいますので
中身のマットを崩しながら幼虫を取り出すことが出来ます。
幼虫を取り終えた後は再度、新しいボイドの中にマットを詰めればまた使えます。
一度おためし下さい。

◎応用編
アンテ用の高価なマットをケース全体に詰めるのはコストがかかりますね。 ボイドの中に、Zマットなどの高価なマットを堅詰めにし、残りの場所は普通の未発酵マットにします。
雌は、ボイドの中にのみ卵を産みます。幼虫を回収しやすいし、またリサイクル出来ます。


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