●残念ながら4月20日却下されました。住民訴訟を予定中。





大阪市職員措置請求書


1.大阪市(磯村市長)は、2008年五輪大会開催を理由に、2007年に 地下鉄北港テクノポート線(以下「テクノ線」という)を完成させるとして近く着工せんとしている。テクノ線は、南港コスモスクエアから夢洲、舞洲、此花区北港まで8kmで、市はこの建設費を1870億円とし、これを市が建設し、営業は椛蜊纃`トランスポートシステムがあたるという。

2.市の事業は、次の条件を満たさねばならない。

@ 市本来の目的のため、真に必要不可欠なものである事。
 
A 市民の公平平等な福祉向上が得られるものである事。
 
B 市の他の行政目的を圧迫したり均衡を欠くものでない事。
 
C 一度建設を始めると容易に変更できない巨大事業、環境上不可避的 変化をもたらすものは特に慎重さを要し、現在において緊要度の高い 事。
 
D 目的に対する有効性、事業の効率性、経済性(3E)を満足する事。
 
E 以上@〜Dの説明責任が十分に果たされる事。
 
F 充分な民主的手続・審議を経、市民の合意がある事。
 
  これら@〜Fの一つを欠くことは法的に許されない。

3.しかるに、テクノ線は上記条件を満たさない。
 
@ わずか17日の五輪大会開催を口実とし、運輸政策審議会の2005年まで着工を5年も前倒し、居住者がゼロのところで、地下鉄はい らない。
 
A 真実は8年をかけ2kmを建設した南港テクノポート線にみるように、2007年に完成せず、五輪開催に役立たない。
 
B 夢洲のPCB汚泥投入地のそばを通す等、環境対策が不十分である。
 
C 建設費も1870億円どころか真実は駅の建設も含め3800億円の莫大な費用をかける。
 
D 五輪大会後の選手村を利用した住宅を含む新住宅供給計画も "夢物語”で、建設しても利用客が望めず、採算性のない赤字新線である。
 
E 市は平成l0年度末に4兆6000億円の累積債務を抱え、これらの費用が財政危機を深め一層破綻する。
 
F 第3セクター方式による建設運営も南港テクノ線の大赤字のように、公営交通の危機を促進する。
 
G 以上の真相を市民に知らせず、大阪五輪誘致の夢物語で市民を欺し、市民の税を浪費する。
 
H その一方で、建設関係の一部企業の利益を図り、市の役人らの天下り先を含む利権領域を拡大するものである。
 
 これは地方自冶法1条、2条12項、13項、地方財政法4条に違反する。よって、違法テクノ線建設を取り止める等適切な措置を求め請求する。
 

2000年  月  日

 
大阪市監査委員  改発 康 秀 様

   同       川口   優 様

   同       塚谷 敏 夫 様

   同       大宅 美代子 様
地下鉄北港テクノポート線建設反対要望書(監査請求添付資料)