99/08/05 思考ルーチンを考えまくりはじめる

思考ルーチン....。
コンピュータに考えさせ、いかに違和感なく動かせるかが鍵となる。
これを実際に作ろうとすると、かの名作「くにおくん」の思考ルーチンが
いかに優れたものであったかが見えてくるのであった....。


−−−思考ルーチンとは?

ゲームをやったことがある人なら、ほとんどの人が「コンピュータとの対戦」を
経験しているはずです。これは、「思考ルーチン」というものが働いているためです。
プレーヤが一人の場合でも、コンピュータがその対戦相手となることで
2人対戦などのゲームを一人でプレーすることができます。

すなわち、思考ルーチンとは「人間の代わり」となるものです。
特に、人間がゲームに登場する場合は、「俺ならこう動く」とか
「あのスポーツ選手はこう動いていた」ということを考えながら
作ることが大切です。

ここでは、その思考ルーチンの種類について考えまくり、実際に二次元マップでの
移動ルーチンを作ってみることにします。


−−−思考ルーチンの種類

思考ルーチン、と一口に言ってもさまざまな種類があります。
先ほど挙げたような対戦相手もそうですし、プログラミングコンテストなどで
出題される問題を解くのも思考ルーチンです。
もう一つ具体例を挙げれば、「ダビスタ」で種付けを行うとき、
アドバイスがもらえますよね。あれも「考えてから」しゃべっているのです。
とにかく、ほとんどのプログラムでは大抵「考える」部分があります。
細かく言えば、「この場合どういう行動を取るか」ということが
思考ルーチンのはじまりともいえます。


−−−思考ルーチンと人間と視覚

さて、これから実際にサンプルとなる「移動ルーチン」を作っていくわけですが
まずは人間がどういう判断をして動いているかを考えていくことにしましょう。
たとえば、次のような場合を考えてください。

赤いマス・・・目的地
緑のマス・・・自分のいるところ
黒いマス・・・障害物(高さはなし)

Fig.1

青い線・・・視線
紫の線・・・実際に移動する線
Figure.1 移動方法判断の仕方


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