2002 01/06
明後日とーちゃんがやってくる。しかも叔父さんと二人で。65歳過ぎて初めての海外旅行というおじさんはかなりテンション高かった、電話でしゃべった限りでは(不安)。ふだん「おーじーこのやろー働けー」などとのたまわっている私だがこの一週間は「オーストラリアっていいねー」と言わしめさせねばなるまい。べつにいいけど。
オージービーフは安全なので食うぞーと叫んでいるのは構わないが、入れ歯だろーがー!あの堅いバーベキューステーキ、どうやって食うんだ?え、とーちゃーん(泣)。
というわけで私の案は「マクドナルド」。これ肉が挽肉のパテだから軟らかいのね。そこら辺で売っているのは挽肉でも肉だけなんで堅いのね、しかも焦げ焦げに焼いてくれるのがオージー流。
”MacOz” Meal(バリューセット)は日本円で言うと400円くらいでしょうか、しかもMサイズのセットで。これは挽肉パテ、オニオン、トマト、レタス、ピクルス、そして”ビートルート”が入ってるー!これがマックオズ。赤かぶみたいな野菜がゆでてスライスしてあるんだけど、もとから「うげえええ」って色。下がいちご味のかき氷食ったみたいに赤紫になります。見事。
「そうか、ビートルズが入ってるのか、それは楽しみだ」とーちゃん、ビートルートだぁー!
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2002 01/07
QLD州のビールと言えば、XXXX(フォーエックス)。でもこれが甘くて気持ち悪いとお嘆きの貴兄に。
CARLTON MIDSTRENGTH BITTER BEERをお勧めします。
ホップ2倍入っていてアルコール度3.6%、なかなか喉ごしキリリでいい感じです。このクソ暑い日差しの中では後味スッキリ系がいいよね。
4.9%にこだわるならTOOHEY’S NEWでしょうけど、QLDおーじー達の意見ではCARLTONシリーズはかなり人気高いです。こっちでは2.9%なんてのもあるよ、風呂上がりにはこれくらいが丁度良いんではないですかね。えっ、軽すぎ?
日本でこんな話だと寒いですか、いいじゃん、鍋にも合うよ、きっと。
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2002 01/08
今朝とーちゃんとおじさん到着。65歳のおじさんに9時間の夜間フライトは辛かったらしい。特に海外旅行初体験だからだと思うけど。
スーツケース2個、中身全部ミヤゲ物だった(号泣)。着替えも洗面道具もない(爆)。
「シャツとかこっちで買えばいいからって、なるべく持って来ないようにした」
「あんちゃん(おじさん)の分もチェックして、いらないもんは置いていけって」
さすがだぜー、とーちゃん。
1リットルパックの焼酎が4本(え?4本??)、たばこが6カートン(えええ??)
「ちゃんと正直に言って、乗務員さんにカードを書いてもらったら、別にチェックされなかった」
「へー(こっちでは焼酎は手に入らないからって、そうまでして飲みたいか?)」
お土産(救援物資と呼んでいる)のほとんどは、100円ショップでゲットされたものだった。こっちでは一品$2.50。高い。
しかし日本の100円均一の店っておそろしいくらい何でもあるね、すげー感動、日本ってすばらしい。
あなたの近くにある100円ショップに「これはすげーぞ」って品物あったら教えてください。
私の記憶で当時500円くらいしたファイルバインダーが100円なのには心底びっくりした。
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2002 01/09
今日はソーセージとパンを持って、BBQ(バーベキュー)と釣りを楽しむ。公園にBBQの台が置いてあって、みんなで使える。
こっちでは釣りの時、持ち帰れる魚の大きさが種類によって決まっています。大体は23CMが基本。ところがとーちゃん、「これは日本では天ぷらにいいサイズだー」と小さめのキスを釣りまくり大いばり。
しかも、包丁が和包丁ではないので、小さいのは捌(さば)けないときた。しかたがないんで背開きして天ぷらにしてやった。はー...たのむぜ、とーちゃん。おねがいだからせめて20CMくらいをゲットしてくれー。
しかし、キスの23CMなんて日本じゃ「大味で食えねー」とか皆さんおっしゃるでしょうが、こっちでは30CMくらいがいいサイズです。なんたっておーじーは「Fish&Chips」くらいしか料理方法知らないんで。
今日の釣りポイントはラブラドールのFish & Chipsの店から北にちょこっと歩いた辺りです。ペリカンがいっぱいいておもしろいよ。
追記:ペリカンは間近で見るとひたすらでかいのと、目がこわいです。よちよち近寄ってくると、かなりびびります。
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2002 01/10
今日は遠足。おにぎりにから揚げと卵焼き持って、カランビン・サンクチュアリ(動物園)。サーファーズからだとバスで35分南に下る。車だと25分。おじさんはコアラに大はしゃぎだったけど、とーちゃんはコアラと一緒の写真も取りたがらないし、カンガルーに餌もやらない。典型的な観光客じゃないだろ、とツッコミ入れそうになったが、そーいやもう3回目だ。おじさんがいなきゃ、行かなかっただろうな。
「いやー、でも一つだけ見たい所があるんだ」
「え、どこ?ワニ?エミュー?海がめ?はりもぐら?」
「黒い熊でギャーギャーって泣くやつ!(タスマニアン・デビル)」
「…」
そっか、そんなのが気に入ってたんだ。でもなんで?
「NHKかなんかの自然教養番組で、オーストラリアの動物の特集してた。オーストラリア固有の動物で、アレが最大の肉食獣なんだろ?」
すげー、教養がついてる(とーちゃんは今の時代で言う中卒で、昔は漢字もあまり書けなかった)。
「アレって、夜行性だからな、寝てるかも」
「ほー、そうなのかー(知ってるけど、うなづく)」
「黒いから、デビルなのかな。悪魔って意味だろ?」
「…」
実は泣き声が悪魔の叫びだと例えられていることから、という説もあるが、まあ良しとしよう。
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2002 01/13
前兆だったわけね、9日の出来事は。以下はとーちゃん滞在中に起こった事件。
今日釣りに行ってキスを8匹くらいキープしていたら、いきなり水上警察のオヤジ達登場。で、全部規定サイズ以下だったために罰金とられるはめに。釣っていたのはとーちゃん。きえええーーー!あと数匹キープしていたら裁判所に出頭するはめになっていた。とーちゃん英語がわからないので私が罪をかぶるはめに。
たのむで、とーちゃん(涙)。
そんでそのキス達は死んでいるにも関わらず全て海へ。あー天ぷらには最高のサイズ(20cmくらい)だったのに。ちなみに規定は23cmでした。2,3cmほど、足りない。
娘をあやうく前科者にしようとしたとーちゃん、恐れ入ります。
----- ここからは16日の話 -----
というわけで、数日後に送られてきた書類には$50×5匹というわけのわからない計算により$250の罰金が科せられていたわけで。仕方ない、小遣いからちょっと寄こせよ、とーちゃん(1万円もらって、半々で負担した)。
ちなみに、この罰金払いに行っている間にパーキングメーターが切れて駐車違反により$15の新たなる罰金ゲット。ついてない時ってこんなもんよね。
つーか、駐車違反より規定以下の魚を釣るほうが罪は重いってこと??おーじーって、わからん。
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2002 01/19
日付は合っていないがが(罰金払いに行ったり、食事やその他の世話で忙しくて日記がかけなかった)、カールトンのビール工場見学に行った。場所はYattaraという所で、北に向かってパシフィック・ハイウェイを15分ドライブ。
念のために、60歳以上の人は、これ!という場所にはパスポートを持って行くのが良い。「シニア割引」というのがあって、テーマパークでもどこでも、自分達で申し込みが出来る人は、この特別待遇を受けられるチャンスがある。もちろんツアーで最初から申し込みして日本で代金払っちゃった人には適応しない。
とーちゃんとおじさんは割引してもらった。私は学生なので学生割引。これも国際学生証を作っておくと、活用できる場所あり。結構みんな知らないんだよね。
さて、入り口で他の人達と一緒にしばらく待っていると、おねーちゃん登場!ツアーガイドさんだー。おじさん、鼻の下のびてる。「(もちろん英語で)さて、これから工場内をトラムで移動しますが、場内は禁煙です」
「えええー?」(とーちゃん&おじさん)
「社会見学なんだから、当たり前でしょ。みんな中で働いているんだし」
おねーちゃんのガイドでまずはシアタールーム(劇場)へ。工場の歴史や製品概要などを知る。画像で紹介しているので、英語がわからなくても、まずまず楽しめる。終わると、いよいよトラムに乗車!
でっかいタンクがいっぱい。芳ばしいにおい。なんだか酔ってくる。
「なんか、えらい飲みたくなったっちゃー」
所々でトラムは停車し、ガイドされる。内容は現地へ行って聞いたほうがいいに決まっているので、省略。
口の中が生唾でいっぱいになったところで、出口に。カードを渡される。
「あああー、ビール券だー!」あれ、英語読めないはずでしょ?
「4つに分かれているから、4杯飲める!」
すげー。飲兵衛おそるべし。飲めるとなったら英語表記も関係なし、か。
「お前は運転手だから、カードいらないよな(いきなり取り上げて2つに分けて半分をおじさんに)」
「…」
「ひゃー、タダってのは、旨いねー!」「でも薄いなー、なんとなく」「なんか泡がちがうんじゃないか?」
えらく堪能していただけたようで。「社会見学なんて、お父さんの頃にはなかったぞ」…そうか、それは良かったね。
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