ヨーロッパ遠征日記

8月4日 詐欺師に出会う
 6時50分起床。眠くて仕方なかったがとりあえず朝練の30分 ジョック。北欧と比べると朝から暖かいというか暑い。

 朝食後、メールチェックをし、そのあと朝寝。11時に目覚ましをかけたが、そのあとまた寝て、 結局起きたのは12時過ぎ。もう昼食の時間。

 昼食後は、HPの編集と遠征の所感文を書き、平田さんの部屋へ行った。試合結果報告を作って いた。「これって俺の仕事なんだっけなぁ?」とつぶやきながら。本当は中距離のことだけやれば よかったはずなのに、遠征に来てみると長距離のことも全部平田さんがしていた。その他に会計や いろいろな交渉ごともしている。平田さんはとても疲れている。肩をもんでくれと頼まれたので、 肩をもんであげた。そのあと走ろうかと思ったが、やめて町に出た。

 今日の夕食は日本料理店「さくら」で食べることになっていた。町に着くと集合まで2時間 あったので、いろいろな店をひやかしに回った。着るシャツがないので、安いのを2枚買って しまった。これでまた荷物が増えてしまった。町中の店は6時になると一斉に閉まりだし、7時 まで暇になったが、うろうろしながら時間をつぶした。

 さくらには約2時間いた。さくらを出てバス停に行く途中、ある黒人が私に話しかけてきて、 彼は、”自分はアメリカから来た。自転車が壊れて、帰れない。バスに乗るお金がないからお金を くれ。”と言う。何でアメリカから来て、現地の自転車なんか持ってるのかよくわからない。 見たところ自転車は壊れてなさそう。でもオランダのお金はもう使わないからいいや、と思い 言われた3ギルダーをあげた。しかし彼はバスに2回乗らないといけないのでもう3ギルダーと 言う。仕方ないからまたあげた。

 その後彼と別れて、遠くから彼の様子を見ると、自転車にはさすがに乗らない。その辺を うろうろしながら、別の人に声をかけ、またお金をもらっている。やっぱりそうだった。 彼はただの詐欺師だった。たった6ギルダー(350円くらい)で、おもしろい体験ができたので そのあと彼を追いかけることはしなかった。

その後、9時15分のバスに乗ろうとして、みんなバス停で待っていた。しかし、バスは来ない。 もう9時25分くらい。高岡さんが時刻表を確認すると、今日は水曜日。21時台のバスはない。 あるのは日曜だけ。結局タクシーで帰ることになった。みんな一斉にタクシー乗り場へ行き、 タクシーへ乗り始めた。しかし平田さんがいない。碓井さんも平田さんがいないなぁと言っている。 そうやって言うくらいだから、平田さんを捜すのかと思いきやタクシーに乗って帰ってしまった。

 残されたのは私だけ。平田さんを見つけ、バスがなくてみんながタクシーで帰ったことを伝える と、誰も待っててくれないのか?とちょっとガックリ来た様子。次のバスで帰ることにし、 それまで町を2人寂しく散歩した。人のあまりいない夜の町もなかなかきれいだった。
さくら(14KB)

さくらでの食事
和泉(11KB)

町のオブジェと

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