ヨーロッパ遠征日記

  
8月7日 ヨーロッパ最終戦(ナイト・オブ・アスレティック)
 6時30分起床。隣に寝ていた柴田さんはもう朝練に行って しまっている。外は雨。テレビをつけて天気予報を見ても雨っぽい。ジャージに着替えて、 外に出たけど、走らずに散歩。けっこう濡れた。

 朝食に行くと、朝食を食べているのは日本人ばかり。その他の国の選手はまだ起きていない のだろうか?朝食が終わったあともそのまま1時間くらい伊藤さん(鐘紡監督)と話し込んで しまった。部屋に戻るとすでに柴田さんは朝寝に入っていた。自分もそのまま昼まで寝た。

 昼食後、平田さんと高橋くんと買い物に出かけた。明日は帰国なのでそろそろ土産を 買わなければならない。空港で買うことも考えたが、時間がなかったりしたら土産なしで帰ら なくてはならないし、金額もなんとなく高そうに思えたため今日買うことにした。試合会場に 行くバスが3時30分出発だったので、ゆっくりもしていられなくて急いで買って帰った。

 試合会場はハッセルトからバスで約30分の所にあるヘクテルという町。ただの田舎町なのに 到着すると客はけっこういた。もうジュニアのレースが始まっていた。

 800mはA決勝とB決勝があり、自分はB決勝だった。ホテルでスペインの選手と話した ときに、偶然彼が自分と同じレースだった。そしてラビットが600mを1分17秒で通過する ことを教えてくれた。前回ような凡レースにはなりそうにない。彼の名前はバリオス。 ベストタイムは1分47秒台で、自分のベストより速い。全員自分より上っぽかった。

 レースは6時30分から始まった。まずはA決勝から。Aは600m通過が1分19秒台。 あまり速くなかったが、1位はケニアの選手で1分46秒61。2位はベルギーの選手で 1分47秒63。

 B決勝は1周目が51秒台。自分はバリオスの後ろに付いて走ることに決めてスタートしたが、 彼が全然走れず、どんどん先頭と離れていく。200m通過は26秒台。300m通過の時、 彼に見切りをつけ前に出たが、400m通過は55秒台。最悪。しかし全然疲れていない。残り 300mからはヨーロッパのレースらしく、ペースが上がっていったが、意外と付いて行けた。

 600mの通過は先頭が1分17秒台。自分は1分21秒台。まだ余裕がある。残り50mで 前の選手(サウジアラビア)を捕らえることができ、ほぼ同時にゴール。100分の1だけ勝った。 1位はケニアの選手で1分45秒18。2位はイタリアの選手で1分46秒43。

 結果がわかるまでに3時間ぐらいかかったが1分49秒55で6位。今度はベストに100分の 2足りないセカンド記録。この遠征3度目のセカンド記録更新となってしまった。詰めが甘い というか、付いてゆく選手を間違えたというか、なんか情けない結果に終わった。

 女子200mにはペレク、女子100mにはオッティーが出ていた。5000mではラスト 600mから1度はトップにたった高岡さんが好記録で3位。三代くんと野田くんは自己ベストを 更新した。1500mのほうはみんなお疲れのようだった。

 夕食は試合会場で出た。帰りのバスに乗ってホテルに着くと12時を過ぎていた。ホテルに 着くとまたバリオスにあった。いっしょにスペインの選手たちがいて、デジカメに興味を示し、 売ってくれと言われた。それはダメだと断ったが、そのまま話しているうちに、彼らはディスコに 行こうと言いだし、危うく連れて行かれるろころだった。とてもご機嫌な民族だと思った。

100mA決勝
 8. 高橋和裕(熊本養護学校)   10"51

100mB決勝
 1. 渡辺辰彦(スズキ)        10"58

800m
 6. 和泉憲昌(体育学校)     1'49"55

1500mA決勝
12. 高橋圭太(大塚製薬)     3'51"60
13. 柴田清成(ヤクルト)      3'56"87
1500mB決勝
7. 小池旭(体育学校)      3'45"94

5000mA決勝
3. 高岡寿成(カネボウ)    13'21"08

5000mB決勝
2. 三代直樹(富士通)     13'37"35
4. 野田道胤(本田技研)    13'40"13
9. 野口憲司(四国電力)    13'47"86

和泉(13KB)

サインに応じる和泉選手
小池(9KB)

1500m(小池くんは右から3番目)
スペインの選手(18KB)

スペインの選手たち(いちばん左がバリオス)

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