ヨーロッパ遠征日記2000



7月5日 ヨーロッパ第2戦(パペンダルゲームズ)
 朝からずっと雨だった。レースのスタートが夜の9時40分 なので、食事を早めにとった。ホテルのレストランでは時間が合わなかったので、森と2人で 近くのホテルウェストエンドのレストランへ行った。オムレツを注文し、かなりおいしく、 満足した。お金の支払いの時にウェイターが何かを聞いてきたので、「カードで払うのか」と 聞いてきたと思って張り切って「No!」と言ったところ、そのウェイターは困った顔をした。 そして、"Did you like it?"と聞かれた。気が付いたときにはもう遅い。とりあえずあわてて "It was delicious."と答えた。よく話を聞いていないと大変な誤解を招くと思った。

 パペンダルゲームズは夕方から始まった。1500mが7時半くらいで、800mは この大会の最終種目でありメインイベントとなっていた。1500mが始まったころから 強く降っていた雨がやみだし晴れ間がのぞき、自分のアップしているときは風もなく、温度も 適度で、最高のコンディションだった。しかし、スタート10分前頃から雨がまた降り出し、 大雨に戻ってしまった。時間通りにすすんでいた試合の進行も突然遅れだし、いつトラックに 出ていいのやらわからなくなった。

 800mは16人がエントリーしていて、トラックは6レーンしかない。2次コールの時には 2組に分けて走ると言われていたのに、雨が降り出したあと、競技が中断し、いきなり全員で 走ることになったと言われた。この状態では、スタートで1レーンに3人が入ることになって しまう。そしてペースメーカーがレースを作っていくことも伝えられた。ペースメーカーは 2人いて、1人は400mまで、もう1人は600mまでで、それぞれ51秒、1分17秒で 行くという。

 スタート予定から15分くらい遅れてスタート位置に着いた。レーンについたのは14人で、 自分は2人のレーンだったが、森は運悪く3人のレーンに入れられていた。スタートから予定通り ペースが速く、全力で走っていったが、前に出られなかった。外人の背は高すぎて、かなりの壁に 見えた。150m過ぎからペースが落ちて1度は集団に入ったが、300mを過ぎたところから またペースアップした。先頭は1周目を51秒台で通過し、自分が通過したときは53秒台。 もうそのころには大雨のため、先頭の方は見えなくなっていた。500mで森に並ばれ、そのまま 置いてゆかれあとは1人旅。森が600mを1分19秒台、自分が1分22秒台で通過した。 最後の直線に入った頃には先頭はもうゴールしているようで、大歓声が上がっていた。そして 自分は最後になんとか1人抜いてゴールした。トップのタイムはなんと1分45秒73。2位に 2秒以上も差をつけていた。彼らには天気の悪さなど全く関係ない。ヨーロッパのレースの すごさを思い知らされた。

800m
7.森祥紀(体育学校)      1'50"04
10.和泉憲昌(体育学校)    1'53"00


1500m
10.柴田清成(富山陸走会)  3'46"55
16.高橋圭太(大塚製薬)    3'49"32
5000m
1.野田道胤(本田技研)    13'37"62
3.市ノ瀬進(鐘紡)       13'40"49
5.油谷繁(中国電力)      13'40"93
8.山口洋司(NEC)       13'44"50
11.池谷寛之(本田技研)    13'55"58

女子5000m
1.小崎まり(ノーリツ)      15'33"51
6.岡本治子(ノーリツ)     15'59"83
スタート(10KB)

1500mスタート
森&和泉(6KB)

レース後の森&和泉

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