ヨーロッパ遠征日記2000

7月6日 国境を越えケルンへ
 試合の次の日だったので、練習は朝練のみであとはフリー。

自分たちが朝練をする頃には、ノーリツの監督と選手はすでに帰国のためにホテルを発っていた。 そして、朝食後には中国電力の油谷くんも帰国のためにホテルを出発した。

 1日あるのにホテルにいてもつまらないので、観光に行くことにした。いろいろ考えた結果、 国境を越えてドイツのケルンに行くことにした。さっそくバスに乗って出発しようとしたが、 次のバスが来るまで1時間あったため、部屋で休憩、出発は昼になってしまった。

 バスに乗り、アーネムの駅まで行き、駅のチケット売場へ行った。列に並び自分の番が回って きて、ケルンに行きたいと言ったところ、売場が違うと言われた。どうやら国境を越える場合の チケットは別のところで売っているらしい。さっそく教えられたところへ行き、帰るときにまた ケルンでチケットを買うのがいやだったので、往復券を購入した。値段は99ギルダー (日本円で4700円くらい)。9番ホームの列車で、ケルンまでは1時間40分で到着する と教えてもらった。

 チケットを買ってから列車の出発までに5分しかなかったので、急いでホームに行ってみると、 列車の表示はあったが、まだ来ていなかった。時間になっても列車は来ない。しかも9番ホームの 表示から乗るはずの列車の番号が消えてしまった。周りの人たちも戸惑っていた。それから10分 くらいして8番ホームに突然列車の表示が現れた。やっと安心したが、もうとっくに出発時間は 過ぎている。ICEという特急列車でさえ時間通り来ない。さすがヨーロッパと思った。

 ICEは15分遅れて到着し、すぐに出発した。列車に乗っている間は街を見かけることは ほとんどなく、農場や牧場ばかりだった。言われたとおり1時間40分ほどでケルンに着いた。 国境はいつ越えたかわからなかった。パスポートのチェックもなかった。森は爆睡していた。

 ケルンに着いて先ずしたことはトイレを探すことだった。トイレは発見出来たが、入るのにお金が いるらしい。自分たちはドイツのお金を持っていないので入れなかった。漏らしそうになりながら 銀行を探して入ってみると、両替できないと言われた。そのためまた駅に戻って両替所を探した。 無事に両替を終え、やっとトイレに入ることが出来た。値段は小が1マルク(57円)、大が2 マルク。なんか高い。

 駅を出るといきなりでかい建物がそびえ立っていた。それはケルンの象徴ともいえる大聖堂。 高さは157mあるという。1248年着工し、632年もかかって完成した建物だそうだ。 中に入って一通り見たあと、お金を払って入る場所があった。これだけ高さがあるのだから リフトで上まで上がれるのかと思い3マルク払い入ってみると、金や銀で出来たキリスト教関係 のものが置いてあるだけの部屋だった。説明を見ても読めないし、ガッカリしたというよりも 損した。

 その後は街をうろうろし、デパートに入ってみたり教会に入ってみたりした。物価は日本と 変わらなかった。中国人のカメラマンが多かった。日本人ツアー客もいた。

 ケルンには5時間くらい滞在した。帰りも無事列車に乗れたが、勝手に指定席に座っていた みたいで、アーネムに着くまでに3回席をかえなければならなかった。帰りは車掌が3回も チケットの確認に来た。

 アーネムに着き、夕食を食べようとして店を探した。店のメニューがオランダ語ばかりで 英語のメニューのあるところを探したが、見つからず、あきらめて適当なところに飛び込んだ。 食事中、精算のために店員が来た。こちらはメニューを見て2人で52ギルダーを払うつもりで いたが、要求されたのはなぜか51.5ギルダー。食事を終えて領収書を武蔵丸似の別の店員に 要求したところ領収書は53ギルダーとなっていた。52ギルダーのはずなのに。よく見ると 足し算が間違っている。よくわからない店だった。

 ホテルに帰ってくると部屋がきれいになっていたが、机の上に置いてあったチョコがまた なくなっていた。またルームサービスにやられた。よほど腹が減っていたのか?
ライン川(9KB)

ライン川と大聖堂をバックに
大聖堂(8KB)

大聖堂の中

本日の食事&その他の写真 遠征日記もくじへ