ヨーロッパ遠征日記2000

7月10日 キャナルクルーズ
  夜はアムステルダムで全員いっしょに食事することになって いたので、ほとんどの人が練習をフリーにして朝からアムステルダムに出かけていった。自分と 森だけが、残って午前中練習した。

 最近はずっと雨続きで、今日も朝から雨。自分たちの練習するときだけでもやんでほしいと 願っていたら、アップをする頃になって、雨が小降りになり、やみそうになってきた。

 それほど雨に濡れずアップを終了して、6000mペース走。走りはじめてすぐに、ポツリ、 ポツリとまた大粒の雨が降り出し、300mを回ったところで豪雨になった。まだ始まったばかり なのにいきなりぐちゃぐちゃ。環境は関係ない、どういうときでも走れるはずだと言い聞かせて 最後まで走った。4000mくらいで小降りになりだし、6000mが終わると晴れ間さえ見え だした。何で自分たちの走っているときだけ・・・と思ったが、まぁ天気とはこういうものだ とあきらめた。

 昼食後は夕食のためにアムステルダムに向かった。昨日は列車で特別料金を取られたが、今日は 取られなかった。仕組みがよくわからない。

 アムステルダムに着くと夕食まで時間があったので、運河の中を船が走って観光できるという、 キャナルクルーズに行った。いろいろな会社があって料金がバラバラだったので一番安いところに 乗り込んだ。ゴッホの絵で有名なハネ橋などを見ながら1時間のクルージングを楽しんだ。 アーネムはあんなに雨が降っていたのにこちらではきれいに晴れている。

 クルージング後は夕食場所の日本料理店「与一」を目指し歩いた。教えられたとおりに歩いて いったが見つからず、騙されたと思いながら探し、何とか発見した。

 店に入ってみると、すでにみんなは食事をしていた。このお店は日本人が経営しているので、 本物の日本料理というか日本の定食や家庭料理が食べられた。日本にいる感覚で注文すると食べ きれないくらいの量が出てくる。注文しただけはなんとか食べきった。

 久しぶりに日本の新聞も見た。九州・沖縄サミットが始まっているのを知った。アメリカの NMDが失敗だとか、雪印が大変だとか、岡山の殴打事件の少年の取り調べについての記事を 読んだ。三宅島の話題は載っていたが有珠山の話題がなかった。

 アムステルダムからの帰りは2階建ての列車に乗った。しかも勝手に2階の見晴らしのいい方へ 行って座った。スペースも広く、快適だった。何か金持ちになった感じ。しかし、列車が発車して 10分くらいしたら車掌が回ってきて、そこはファーストクラスだから下へ行きなさいと言われた。 自分たちはファーストクラスに座っていたのだ。快適なはずだ。

 車掌に怒られたので別のところへ移動した。というか1階に移っただけ。ここも2階と変わらない 快適さ。同じじゃないかと思いながらまた、快適さを楽しんでいた。

 アーネムの2つ手前の駅で点検に来た車掌が降りていった。その時に高橋圭太くんは車掌と 目があった。そしたらその車掌はなぜそこにいるのか?というようなゼスチャーをした。やっぱり 今いるところもファーストクラスだったようだ。でも車掌は降りたし列車は出発したし、これで 勝ちだと思った。しかし、その直後、また別の車掌が回ってきた。そして自分たちのチケットを 見た。すこし変な顔をしたけど、そのまま通してくれた。こちらの降りる駅が近いから料金を 取るのを諦めたのだろう。今回は完全な勝利だった。そして無事アーネムに着いた。

 アーネムからはタクシーで帰った。この運転手は何事もなかったように信号無視をする。 しかも道路が直線になったらどんどんスピードを上げてゆく。最高145Km/h。速すぎ ないか?とこの運ちゃんに聞いてみると200Km/hを出したこともあるぞと言われた。 これだけ速度を出しているのに安定した運転で、減速もうまく、さすがプロという感じだった。 バスで20分くらいかかるところをわずか6分ほどで走ってしまった。
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キャナルクルーズ
ダム広場(7KB)

王宮前ダム広場

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