ヨーロッパ遠征日記2000

7月12日 国立博物館
  オランダに来て初めて気持ちよく晴れた日だった。練習は朝の ジョッグだけで、あとはフリー。一昨日行きそびれた国立博物館へ行くため、またアムステルダム へ向かった。今回は1人旅。

 アムステルダムまでの約2時間の道のりも、もう何ともない。慣れたものだ。列車も1と書いて あるファーストクラスには乗らず、しっかり2と書いてある車両に乗った。これで問題なし。

 今回はアムステルダム駅から国立博物館までの約2キロの道を歩く時間がもったいなかったので、 初めて路面電車(トラム)に挑戦した。と言っても乗っただけだが、3両くらいでワンマン電車 ならば、たいていただ乗りが出来る。後ろから乗って後ろから降りればいいから。歩いて30分 かかるところだったが、たった10分で着いた。

 国立博物館の入場料は他の博物館の2倍(25ギルダー)で、高いなぁと思ったが、後になって それだけ払う理由がわかった。ここのメインとなる展示物はレンブラントの「夜警」で、そこを 見る前に脇役的な展示物を回ることにした。オランダの歴史や、食器、家具などがあった。それ だけで1時間歩きっぱなし。各部屋にベンチがあるもうなずける。

 そしてメインの絵画へ、チケットを切ってもらい突入。ここには23の部屋があり200点もの 絵が展示してある。一つずつゆっくり見ていたら日が暮れてしまいそうだ。絵の説明を書いてある 本が無料で配られていたが、日本語版はなかったので、仕方なく英語版をもらった。これを見ても わからないので結局説明を見ることはなかった。ここにある絵は写真のような絵が多く、あまり にも正確できれいすぎるため、想像をかき立てるものが少なかった。レンブラントの絵は人物画 ばかりのように見えた。「夜警」はただでかいなぁと思うだけだった。最後にゴッホのはっきり しない絵が出てきて、かえってそっちの方がよかった。

 絵を見るのにだいたい30〜40分。その他にまだ見ていないところが、あと半分くらいあった。 そこにはまた家具、像、絵などがあり、日本、中国、韓国、インドの美術品もたくさんあった。 階段を上ったり降りたりが多く、けっこう忙しかった。残りを見るのにもう1時間かかった。 とにかく歩きっぱなしで疲れた。他の美術館の広さの3〜4倍はある。他の美術館の料金の 2倍は安いかもしれない。

 国立博物館を出たあと、またトラムをただ乗りしたり、歩いたりしてユダヤ歴史博物館へ 行った。ここはその名の通りユダヤ人に関する博物館で、ユダヤ教の習慣や今に至る歴史を 説明していた。オランダ語と英語の説明が書いてあるので英語を読んだが、やっぱり全部読んで いると日が暮れてしまう。全部読んでも大半は理解できないはずなので、あきらめて、適当に見た。 ユダヤの歴史はアダムとイブまでさかのぼるのだから、考えるとすごい歴史に見える。 どこからが本当の世界なのかわからない。日本の天照大神と同じような世界だ。

 ユダヤ歴史博物館を出たあとは、まっすぐアムステルダム駅まで歩いた。途中に世界的に有名な 公に認められた売春街「飾り窓」地帯を通った。なんとも独特の雰囲気がある。新宿の歌舞伎町 よりこわい。

 駅に着いたが、出発まで時間があった。トイレに行きたくなったが、駅の中でお金を払って 入るのがいやで、町に戻ってただで入れそうなところを探した。そして見つけたのがマクドナルド。 入ってみるとトイレの前に男女のペアがイスに座って会話をしていた。なんでトイレの前で 話しているんだろうと思いながら用をたした。そしてトイレから出てきたらみんなお金を払って いる。なんでだ!!無視して通り過ぎようとしたら、呼び止められて、お金を払わされた。 やられた。まさかマクドのトイレまで有料とは・・・。二度とオランダのマクドには 入らんぞ!!と心に誓った。トイレはやっぱり列車の中でするべきだ。

 アーネムに戻ってきて時間は7時20分。バスが出るまでに1時間くらいあったので、 駅前のお店で夕食を食べることにした。日本の感覚では1時間あれば食事は食べ終わるのだが、 こちらでは先ず食事が出てくるまでに時間がかかる。結局食事が来たのが、注文後50分経って から。当然お目当てのバスには乗れない。また1時間待てばいいやと思って、こちらの人になり きり、ゆっくり食事した。

 そして1時間後バス停に行ってみると、何と9時台のバスだけ出ていない。タクシーで帰りた かったが、残りのお金がちょうどバス代だけ。というかバス代だけを残して夕食を食べたのだから 仕方ない。結局10時台のバスに乗るためにもう1時間待った。いらいらしちゃぁいかん。ここは オランダなのだ。

国立博物館(9KB)

国立博物館内(一番奥にレンブラントの「夜警」)
国立博物館(10KB)

国立博物館

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