ヨーロッパ遠征日記2000

7月16日 ヨーロッパ第3戦(サヴォゲームズ)
 朝起きたのは8時。また目覚ましをとめて寝ていた。完全に寝坊 だった。8時からは朝食なので朝練はあきらめた。

 朝食は相変わらず同じメニュー。毎日同じになるとやっぱり飽きてくる。ちょっとくらい変化を つけてくれればいいのに・・・。他の国の選手はそんなのお構いなしに山盛りで食べている。 まさに「トム&ジェリー」に出てくるサンドウィッチ状態。文句を言う前にこれを見習わんと いかん。

 午前中はとりあえず大学のお勉強。「ストレスと内分泌系」とかいう部分で、横文字とかカタカナ が多くて、さっぱりわからない。わかりやすくするために図があるみたいだが、それですらさっぱり わからん。こんなことしてるほうがストレスがたまる。最後には眠くなり、そのまま意識が 遠のいた。

 昼食は出ないので、日本から持ってきたパック飯とパック中華丼を温めて昼食にした。食べている ときに外人に「それはチャイニーズフードか?」と聞かれたので「ジャパニーズフードだ」と言って おいた。そうしたら「日本料理なら寿司なんか知ってるぞ」と張り切ってその外人は言い出し、 「週に1回は寿司を食べている」と言う。なんて贅沢な外人だ!!と思った。「スウェーデンでは 日本の寿司は人気がある」とも言っていた。この人はスウェーデンの人だったのだ。しかし、 外人のほうが日本人より日本人してるんだなぁと思う。日本じゃいくら人気があっても高くて なかなか寿司は手が出ないのに・・・。ひょっとして金持ちか?うらやましい。

 自分のレースは最終種目で5時20分。午後も暇でうろうろしていたが、寝てはいけないので、 テレビのある部屋へ行き、テレビをつけた。映画(たぶん「エディー」。バスケットボールのお話) がやっていたのでそれを見て時間をつぶした。

 800mのA決勝が4時からだったが、当たり前のように時間は遅れていた。あと1人の ところでA決勝に入れなかったので、このレースは見ないわけにはいかなかった。このレースは 13人でオープンスタート。スタートしてすぐに森が吹っ飛ばされ、最下位からのスタート。 オープンスタートはこわい。無理に突っ込むと飛ばされるし、行かないと一番後ろになる。先頭の 1周目は51秒台通過。またウィルソンが先頭に出ていたが、最後にロシア人にかわされ2位 だった。トップから4位までが1分47秒台。なかなかのレベルだった。

 自分の組はベストタイムを見ると、圧倒的に自分が強く、2番手とは2秒の開きがあった。 自分たちも10人でオープンスタート。800mで人生初のオープンスタートだった。今回は 予定より30分ほどの遅れでレースが始まった。ペースメーカーくらいは付くだろうから、 それについて行けば、まともに走れるのでは・・・と期待していた。しかし森のように 吹っ飛ばされたくなかったのでスタートから積極的に行った。するとスタート10mで先頭に なり、後ろは誰も付いて来ない。ラビットはいなかったのだ。

 自分がずっと先頭で、200mを25秒、400mを53秒、600mを1分20秒。 600mのところでは2位とは2秒差あったが、最後の直線になり。身体が固まってきて、 ゴールにたどり着く前に手足が動かなくなり転びそうになった。なんとか転ぶのをこらえながら フィニッシュラインへたどり着こうとした時、横から柴田さんが来て、かわされた瞬間にゴール。 柴田さんはガッツポーズ。こっちはガックリ。自分で引っ張るしかなかったのだから、仕方ない といえば仕方ないのだが・・・。

 レース後は呼吸が苦しくて、吐きそうになったり、酸欠で頭痛になったり、体調が急激に おかしくなった。30分くらいはまともに立つことが出来なかった。久しぶりの完全燃焼? といったところかもしれない。

 宿舎へ戻った後は夕食を食べ、フィンランドへ来たのだからということで、サウナへ行った。 別に日本にあるサウナと違うところはないし、ただのサウナだった。

800m A
8.高橋圭太(大塚製薬)    1'50"38
11.森祥紀(体育学校)     1'54"27

800m B
1.柴田清成(富山陸走会)   1'51"31
2.和泉憲昌(体育学校)     1'51"39

5000m
5.山口洋司(NEC)        13'52"48
6.市ノ瀬進(鐘紡)         13'53"21
8.池谷寛之(本田技研)      14'05"80
10. 野田道胤(本田技研)     14'11"41
11.大川久之(山陽特殊製鋼)  14'15"24
 
2周目(12KB)

1周目の通過の時はこんなに差があったのに
フィニッシュライン(11KB)

フィニッシュライン通過中(負けました)

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