ヨーロッパ遠征日記2000

7月22日 ヨーロッパ第5戦(マルカップ)
 今回の大会名は”MAL CUP IAAF PERMIT MEETING”。IAAFとは 国際陸連のことらしい。この大会は国際陸連の認めてくれる大きな大会で、日本だったらスーパー 陸上みたいなものだ。しかもメインの種目はハンマー投げ。トラックレースが全て終わってから、 始まるという、格段の扱い。

 競技場に行ってみると、レースが始まっているのにお客がほとんどいない。ヨーロッパの陸上と いえば、満員のスタジアムを思い浮かべるのだが、そんな様子は全くない。日本のレースよりも 客の入りが悪い。客席にはカイザーとやまけんも応援に来てくれていた。

 800mは2組あって、自分と森は1組目。12人で走った。200m通過が25秒台。 そこからちょっとペースが落ちたが、300m過ぎからまた上がって、先頭の400m通過は 50秒台。森と自分は52秒台。この時点で自分は最下位。それでもまだ前回よりは余裕が あって、離されながらも、前の外人について行く努力をした。森は徐々に集団に追いついて行った。

 自分の600m通過は1分20秒台。平田コーチのの「タイムが出るぞ〜!!」という声が やけに大きく聞こえた。あと最低29秒で行ければ、1分50秒は切れると思ったが、身体は 固まってきている。最後の直線に入り、11位の選手のすぐ近くでの最下位。この選手だけは 抜こうと決めて走った。森は遙か遠くで、集団の順位争いをしている。先頭は見えない。

 結局、前の選手は抜けずにゴール。また最後は転びそうになりながら走っていた。最後の 200mだけうまく走れれば、タイムはいくらでも出るのにそこでいつも動かなくなる。 リラックスが出来ていないといつも言われるが、走っているときにはそれがわからない。 なんとかならんかなぁ。

 森の出したタイムは日本歴代6位らしい。自分は今季日本ランキング3位で今季ベスト。 思うように走れないが、3日前よりはかなりましになった。

 ハンマー投げでは室伏くんが6投目に逆転勝ち。エレベータでいっしょになったやり投げの選手 が興奮しながら褒めていた。かれは「パーフェクト ガイ」だと。こういう褒め方もあるのかぁ と思った。

 レースが終わって夕食を食べたあと、ブダペストの夜景を見に行った。特にチェーンプリッジが きれいだった。昼間はお金を払わなくても入れるところが、夜は有料になっていたので、やまけんは ぼったくられたと言っていた。そういわれると何か損した気になった。

800m 1
5.森祥紀(体育学校)      1'47"76
12.和泉憲昌(体育学校)    1'50"34

1500m 1
4.柴田清成(富山陸走会)   3'42"42
11.高橋圭太(大塚製薬)   3'47"57

1500m 2
1. 野田道胤(本田技研)     3'47"21
4.山口洋司(NEC)        3'49"64
7.市ノ瀬進(鐘紡)        3'51"15

ハンマー投げ
1.室伏広治(ミズノ)       80m38

女子円盤投げ
6.室伏由佳(ミズノ)       53m02
800m(18KB)

800m最後の直線(先頭は独走で1'45"99)
1500mA(8KB)

1500mA(柴田、高橋)
1500mB(8KB)

1500mB(野田、山口、市ノ瀬)

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