ヨーロッパ遠征日記2000

8月5日 ヨーロッパ第8戦(ナイト・オブ・アスレティック)
 800mと5000mはメインレースだったが、自分はB組 だったため、オープニング直後の早い時間帯に走ることになった。

 昨年もこの試合には出ているので、競技場のことなど全てわかったつもりでいた。しかし、 バスが昨年の競技場と全く違う方向へ向かった。新しい近道でもあるのかと思ったら、全く 違う競技場へ着いた。昨年はあまりきれいな競技場ではなかったが、この競技場は新しい。

 B決勝はペースメーカーが20歳のベルギー人。1周目を52秒で行くと教えてくれた。今まで のレースと比べると少し遅いかなぁとも思ったが、今までが早すぎたのでちょうどいいのかも しれない。ベストタイムも、自分と同じか、上の選手が多い。

 スタート直後はいつものようにペースは速かったが、途中から落ち着いてきた。少しずつ前へ 行こうとしたが、周りの選手の身体が大きく、壁になって出られない。そのため先頭との差が だんだん開いてきた。

 先頭の1周目が52秒8くらい。自分は1秒ほど遅れて通過。いつもより遅いので、まだ余裕が あり、今日はいけるという手ごたえがあった。

 600m通過が1分22秒。ちょっと遅い通過だったが、この遠征で一番余裕がある。ここから 上げれば、まだタイムは出ると思った。そこで前にいるオランダの選手を無理矢理抜き、順位を 6位に上げ、前の集団に追いつく体勢に入った。

 しかし、ゴール手前50mでいつものように撃沈。全く身体が動かなくなり、ゴール前で1人 抜かれ7位でゴール。1周目からの貯金がなかったので、タイムもよくない。1位のタイムも 1分49秒26と、ヨーロッパのレースとしては遅い。自分のベストからすれば、上位に絡んで もおかしくないはずなのだが・・・

 800mAでは4人が1分44秒台を出すという高レベルのレース。森はかなり離されたが、 それでも1分48秒台。

 一番すごかったのは5000mA。先頭は13分11秒台。13分20秒を切った人が9人も いた。見た目の速さは長距離ではなく、完全に中距離。それについて行く高岡さんはすごい。 少し遅れながら付いていった池谷と松長もすごかった。高岡さんは来年の世界選手権標準記録を 突破。池谷は惜しくも0秒72及ばずも自己ベスト。松長も自己ベストだった。
800mA
7.森 祥紀(体育学校)     1'48"36

800mB
7.和泉憲昌(体育学校)     1'51"60

1500mA
16.柴田清成(富山陸走会)   3'42"44

1500mB
13.高橋圭太(大塚製薬)    3'45"91
5000mA
5. 高岡寿成(カネボウ)      13'15"34
12.池谷寛之(本田技研)      13'25"72
15.松長信也(中電工)       13'31"51
23. 瀬戸智弘(鐘紡)        13'46"39
27.大川久之(山陽特殊製鋼)   14'04"61

5000mB
2.中野 剛(佐川急便)       13'46"16
和泉(13KB)

レース終了後(カタールの選手と)
森(13KB)

800mA決勝(森が走ってます)

本日の食事&その他の写真 遠征日記もくじへ