じゃりまん小学校
漫画読書感想文
2008年8月分

卒業文集に戻る

今月読んだマンガリスト:3冊
NICE! は特に良かったと思う作品
週刊少年チャンピオン2008年35号 週刊少年チャンピオン2008年36+37号
週刊少年チャンピオン2008年38号



週刊少年チャンピオン 2008年38号
2008年8月21日発売
秋田書店 260円
▼ギャンブルフィッシュ:原作/青山広美・作画/山根和俊
天狗に追いつめられたトムくんがとった次なる行動は
天狗を小屋に誘い込み、石炭の粉をバラまいて火をつけたこと。
身の危険を顧みずに小屋を爆発させるとはとことんなまでにギャンブラーだ。
火を使うということは、ここで真世との狂気のダイス勝負の経験が役に立つのか!?
・・・なんて。

ちなみに美華さんは・・・こんな状況に於いても
トムくんに対してあんな想いを・・・
つくづく楽しいお方だ。

▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
今回は大沢木一家のハチャメチャタクシー旅行記になるのかと思いきや
途中でおじいさん達と野球の試合をすることに。

バットで頭を叩いたから10点よこせとか
正規の野球ではない独自のルールで点をもらっているのが笑えるなあ。
ただ、タクシー編と野球編、ともに中途半端になってしまった感があるので
それぞれ独立した1話にしてくれたら良かったかな。
タクシー編もタクシーにムリヤリ椅子をくっつけて人数分の座席を確保したネタは
おもしろかったわけだし。

▼弱虫ペダル:渡辺航
坂道が今泉や鳴子に追いついた時から2人の闘争心が燃え上がる。
車で追ってる連中も全員が坂道の虜。
もうそれだけなのにその内容すらも熱く魅せてくれますね。

坂道に置いてけぼりにされてしまった1年生3人は
金城が言っていたように、幾度となく続く激坂に心が折れて
辞めていくんかなあ・・・
坂道に抜かれただけでもショックだろうし。

なんにせよ坂道くんにはがんばってもらわにゃあ。

▼みつどもえ:桜井のりお

まずはこれを見てほしいの

・・・ってこれは明らかに盗撮じゃあないですか。
女子が女子更衣室を盗撮するなんて
心霊写真なんぞよりも小学生にあるまじき不健康な趣味だ。

▼釣り屋ナガレ:竹下けんじろう
ナガレは釣りで旅費を稼ぎながら日本中を旅してるって・・・
これって放浪の旅っすか?
親は?家族は?捜索願いも出ていないってことは家族公認?
それとも親を捜して旅してるんかいな?
ナガレは見かけによらず正体不明の謎の人めいたお子様だったんだな。

・・・で、ナガレはお嬢様家のお屋敷内でご入浴。
ぬーどがいっぱい出ていたけどやっぱコイツは男なのかな?
いや、貧乳の女の子ってこと
いやはや、ますます謎めいたお子様で。

▼侵略!イカ娘:安部真弘
エコがテーマだけど、インク節約や読者節約のネタを切り出すのは
このマンガの雰囲気には合っていないような気がする。

▼フジタチバナ:にくぼし
短期集中。主人公の藤田和弥(高校生?)が、愛知県のとある田舎で
四姉妹に囲まれながら農業を手伝うという、いわゆるエロエロ系のマンガではありますが、
農業のトリビア(農道におびただしい数のカエルの死骸)や、江戸時代風の古い家の紹介や
田舎の子供達とのつきあい方などを織り交ぜているところがおもしろいし、
和弥が時折見せるスケベな行動なんかよりもずっと楽しい。

スケベ系のマンガはただ女の子のエッチなシーンがあればいいという
中身のないヘタレなマンガが多いけど、
これは、農村生活&スケベな行動を絡めつつ、
三女の瑞希といい関係になっていくストーリー設定がうまくはまって
素直におもしろいと思いました。

次号以降期待。

▼トンボー:沼田純
こちらも短期集中。
道草村の指先トンボちゃん(14歳・女の子)の
のー天気で明るい元気な行動を堪能する。

このマンガも田舎の雰囲気が漂ってますが、テストで30点取ったぐらいで
村中に噂が広まるくらいに大騒ぎしまくるような子が主人公です。
田舎者というよりは、30点がどんな点数なのかすらも知らないアホな子なんでしょうな。
でも彼女の行動はどこかすっきりしてて好感は持てます。
ま、もっとも道草村内でしか通用はしないと思うケド。

▼鉄鍋のジャン!R:西条真二
うーむ、湯水グループが出した次なる料理のテーマは
材料費1000円以内のフカヒレ料理を作れ、ですか。
難題だけど、これにジャンが事前にほざいた
「冷凍食品に不向きな料理」もクリアできれば
ジャンはとってもかっこいいと思う。

テーマも安いフカヒレ料理ということで興味深い。

▼現代怪奇絵巻:根本尚
確かに、5年ぶりくらいに出てきた時計が
まだ正確に時を刻んでいたら感動モノだ。

普通は電池が切れて動かなくなるか、
あるいは動いてはいても時間が狂っているかのどちらかだもんな。
ふと時計を見たら数字が並んでいた時と同じくらいの感動だ。

あとトイレは家の外では断然男が有利ですね。
いざとなったらトイレじゃないところでもできるし。

 前月 次月 漫画TOP じゃりまんTOP 32号 33号 34号 35号 36+37号
2008年8月22日 金曜日


週刊少年チャンピオン 2008年36+37号
2008年8月7日発売
秋田書店 270円
▼バキ外伝 疵面(スカーフェイス):原作/板垣恵介・漫画/山内雪奈生
袋とじカラー8ページ。
素手喧嘩師・花山薫の背中に彫られた刺青・侠客立ち(おとこだち)に纏わるエピソードを綴る。

赤の他人どころか博徒の男が幼子を寺の鐘に隠して
刃の群れから我が身を張って守り抜くとするストーリーが感動的。
で、その時の幼子の血が何代にも受け継がれて現在の花山薫に至るって訳ですか。
しかしなんでまたよりによってヤクザなんぞに辿りつくのか・・・
ああ、博徒に助けられたからか。博徒こそ花山一族にとっての鑑であると。
こういうことですか~。 納得。

▼侵略!イカ娘:安部真弘
イカ娘はこれまたけったいなポーズで自転車に乗ってるな~。
まぁイカ娘の触角の訓練として考えれば異常な行動では無いようには思えるが・・・

▼ギャンブルフィッシュ:原作/青山広美・作画/山根和俊
美華さん、天狗に監禁され急接近!
どうやら美華さんのおばあちゃんと関係があるらしいが、
天狗が言葉が通じず獣同然で恐ろしい存在であることに変わりはない。

美華さんは足を鎖でつながれているので
トムくんが美華さんを助け出すためには
力ではなく、人魂でやってみせたようなトリックを駆使するしかないでしょうね。
ギャンブラーらしく。

▼釣り屋ナガレ:竹下けんじろう
お嬢様が初めてのハゼ釣りに挑戦し、ハゼがエサに食いつき、
竿を揚げた瞬間、お嬢様がすっぱだかにっ!

竿に魚の振動が伝わる感動を表現した描写らしいが、
読者サービスのつもりならギャグにしかならないので
やめたほうがいいと思うなあ・・・
本番のイカ釣りでも変なビジュアルシーンを見せてくれなきゃいいが。

でも生き餌が怖くて自ら疑似餌で挑戦してハゼを釣り上げたのは見事だ。
メイドとお嬢様なんて釣りとは無縁な女性陣が釣りに果敢に挑戦しているのがいいね。

▼ナンバMG5(エム・ジー・ファイブ):小沢としお
伍代はサラ金に手を出した猛に金をたかられてかわいそうねえ。
しかし剛よりも強い猛に金を貸せと強要されても断ったんだね。
エライ!・・・ってか当然か。

▼弱虫ペダル:渡辺航
坂道くん、ケイデンス30回転上げたまま
今泉&鳴子に追いついちゃった!!!すげー!!!
これは「これで役者がそろった」と言っちゃっていいのか?いいのか?

これで坂道にとっては今、ようやく最高の友達に追いつき、
今までにない爽快感を肌で感じてるに違いない。

もう、この3人以外の一年生ははっきり言ってザコ。先輩達も坂道の虜。
あとは坂道がこのテンションをゴールまで維持できるかどうか。
このあと、坂道が2人に突き放されてロードの厳しさを味わうのもいいが、
3人の仲はこのままでいてほしいなあ。

▼現代怪奇絵巻:根本尚
ハワイ3泊4日、39800円からの「から」がくせもの。
確かにそれは言えてます。家然り、車然り。

そのような表示はお客さんから混乱と怒りを招くだけなので
例えば、ハワイ3泊4日、39800円までという表示をしてみてはいかがでしょ?


感想には書いてないが「みつどもえ」と「ストライプブルー」も
おもしろかったです。

 前月 次月 漫画TOP じゃりまんTOP 31号 32号 33号 34号 35号
2008年8月8日 金曜日


週刊少年チャンピオン 2008年35号
2008年7月31日発売
秋田書店 250円
▼釣り屋ナガレ:竹下けんじろう
新連載。前に読み切りで掲載されていた作品が満を持して連載化。

自転車で釣具や魚、果ては釣れる魚の情報を売って回る
流氷馬(ながれひょうま)という子供(だよね?)が主人公で、
今回は病に伏したおじいちゃんに釣れ立てのアオリイカを食べさせるため
海に繰り出したお嬢様とその付き人のメイドさんにナガレが釣りのアドバイスをする。

読み始めるとイキナリお嬢様とメイドさんがバイクでツーリングなんてしてるんで
最初は釣りマンガとは思えんかったわ。
なにより釣りマンガにはちと不向きな画だと思いますし。

でもナガレの釣り情報や釣りのテクニックが冴えており、
ストーリー的にはキチンと釣りマンガで通してます。
一風変わった人間ドラマが楽しめる釣りマンガかな?

次号以降もチェック。

▼範馬刃牙:板垣恵介
眼の前に現れし太古の暴君・T-REXがバキの目の前に!
またまた出たな妄想格闘・リアルシャドー。
克己の骨改造と言い、みなさんピクルのために妄想力全開でんな。

▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
銀行に入って涼を取る小鉄達よりもお金のにおいに反応する仁に
底知れない恐ろしさを感じる。
仁ママが出てこなくてなによりだ。

▼みつどもえ:桜井のりお

しんちゃん!!見にきて!!
小生の
ウンコすごいの!!

100人が聞いて100人が勘違いするようなことを
サラッと言うふたばがステキだ。

▼ギャンブルフィッシュ:原作/青山広美・作画/山根和俊

まァ殺しても死なない男だから
無事だとは思うが・・・


ゴキ島、トムくんにひどい言われようだな。
まァオイラも同感ですが。

しかし重さの違う2つの石を高い場所から落としても
落下スピードは両方同じだというのはどこかで聞いたことがあるけれど
まさかそれを自分自身の体で実践してみせるとは・・・

普通に考えたら狂気の沙汰なのに、
クリフダイブが単なるストーリーの通過点に過ぎないところがスゴイです。
エミリーと天狗の動向のほうがよっぽど気になりますよええ。

▼弱虫ペダル:渡辺航
坂道くんは今泉と鳴子を追って自転車をこぐケイデンスを30に激増しても
その勢いは衰えず。すごいな、友情パワーをいうものは。

鳴子の「勝負はワイら2人に絞られた」
今泉の「気になる要素はすべて払い落としておく」
このセリフが坂道くんの猛追によって崩されそうになるとは
レース中に謎の外国人を助けようとして思わず立ち止まってしまった2人は
思っても見なかったろう。
さらなるレース展開に期待。

▼ナンバMG5(エム・ジー・ファイブ):小沢としお
難破兄弟と大丸は伍代のリゾートマンションを利用して
海をエンジョイしようと熱海へ。

伍代は「イケメン」と猛から言われているのに
周りからは「うっすいアダ名」と言われて形無し。
とことん剛たちにツキを吸い取られてしまっても
付きあってあげている伍代が涙ぐましいなあ・・・

早速、浜辺に到着するや否やチンピラ共と一悶着あったようですが
今度の熱海編ではどんなドラマを見せてくれますか。

▼侵略!イカ娘:安部真弘
イカ娘の触手って、陸地では単なるベンリーグッズにしか見えないなあ。
きっと海の中では本物のイカの如くその威力を発揮するだろうに・・・(と、思う)

▼ヤンキーフィギュア:ミッチェル田中
最終回です。最後までご都合主義なストーリーでしたが
それがおもしろさに直結していた不思議な作品だった。
ヒツジは最後の最後でさくらに告白して男らしさは見せたものの
それ以外は成長の欠片も見られないヘナチョコな主人公でした。

つまらなくはなかったけどエッチ系には合わないカタイ画で
よくぞここまで持たせたなというのが正直な感想。
内容もワンパターンだったけど、
さくらが毎回毎回すっぱだかになってしまう光景はバリエーションも多くて、
そっち方面では結構楽しめた。

今度はエロ以外の作品で勝負して下ちいな。

▼現代怪奇絵巻:根本尚

1つのシーンを角度をかえて4、5回繰り返すうえ
CMあけにまたそれをリピートする


バラエティ番組では上記に「いいところでCMになってしまう」がセットになって
苛立ち倍増!
放映時間も短くなって視聴者にしてみればいいとこ全くナッシング。

 前月 次月 漫画TOP じゃりまんTOP 30号 31号 32号 33号 34号
2008年8月1日 金曜日