フリマの行方その1(2000.5.6) 2000年5月5日、そう、端午の節句、またの名をこどもの日ともいう今日、私は午前6時半に起床した。当然、数時間前まで摂取していたアルコールは抜けるはずもなく、二日酔いと言うよりはむしろ「現役ばりばり、まだまだ、酔っぱらってるよおん」っという状態に近かった。
こんな時は非常にテンションが高く誰もいない部屋で独り、紅潮した顔でニヘラニヘラとしているのが常ではあるが、カーテンを開け、朝日を浴びた途端に元気がなくなり、己の数時間前の愚考を呪ったりするのもまたよくあることであった。自らを戒めるべく、とっておきの呪文などを唱えてみる。
「ツギノヒハヤオキスルトキハノンデハイケナイ」そのままである。
しかし二日酔い、いや、もとい、現役ばりばり、まだまだ、酔っぱらってるよおんに負けている場合ではない。私には今日、大変な任務があるのであった。そう、先日書いたフリーマーケットに出店するという使命である。ここで売って売って売りまくり、整理した押入から出てきた、こっ恥ずかしい洋服達を売りさばくのだ。
これは押し入れ整理のための任務である。決して、金儲けのためではない。断じて生活費を稼ごうなどという下世話な動機などこれっぽっちもないのである。現在の所持金が2000円であることなどとは無関係である。ほっといてもらいたい。グスンかくしてフリーマーケット会場に向かう準備をするべく、あわててコーヒーをすすりながら、「もう一眠り」などと独りごちてみるのであった。
〜その2へ続く?〜